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探しつづけている絵〜アラビアンナイトのお話(仮)その2

前回の更新からまもなく1ヶ月、良いお年を〜、も明けまして〜、もいい感じに落ち着いてきて、七草粥の日も終わりました。

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我が家の七草粥です。

米以外の具材は、白菜・白ねぎ・ラディッシュ・大根。七でもなければ草でもなし、大根に至っては2種類入ってしまっていますが、今年は七草セットを買いそびれてしまい、仕方なくなんちゃってでごまかしました。

年末年始にかけて風邪のしつこいやつ(notインフル)にやられてましたもので、noteは自主的にお休みさせてもらってました…という七草粥の具にもならない言い訳をついでにしておきます。

さて、昨年の間に後編を残した未完投稿が2つ発生していました。新年早々さっそく中途半端ですが、まずこちらの方からやっつけていきたいと思います。今回は先に書いていた方、私のアラビア本(仮)↓の続編です。

はいはい、注文していた(仮)本、とっくのとうに届いてました〜

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A4判(カバー付き)でシミなどは少しありますが、なかなか状態の良い中古本。当時の定価はなんと390円(安!)。ちなみに今回のお値段は、送料込みで928円でした。物価の違いがあるとは言え、40年ほど経過してなお、2倍強という強気な価格で取引できるんですから、こちらのシリーズのクオリティの高さはやっぱりすごい!と思い知らされずにはいられません。

期待と不安を抱きつつパラパラしていくと、「あっ、この絵やっぱ見たことある!」「そうそう、これこれ!」「うわ、まちがいない!」と、もうどんどん予想から確信へと変わっていきました。見覚えのあるシーン、当時はちょっと怖さも感じていたリアルなタッチ、展開に合わせて活き活きと配置された文章と絵のバランス。

こ の 本 で 当 た っ て る  …  !

あとは例のアレ(洞窟に埋まった色とりどりの宝石の絵)が載ってるページを探し出すのみ。こりゃもう、絶対あるでしょ…!(どっきどき)


えーっと…


ここ…かな…


たしかに最後に収められた「ふしぎなランプ」に私の記憶に近い感じのさし絵が1つ、あるにはあるのです(著作権保護のため、中の絵は上げません)が、思っていたよりも地味だったと言うか、なんかこうキラキラ度が低かったのです。。

そりゃあそうか。

携帯電話で言えば「しもしも?」なショルダータイプが出始めた頃?スマホなんて概念すら存在しないくらいの時代。ゲームウォッチがようやく流行りだして、ドンキーコングJr.やらミッキーが卵を拾うゲームやらで姉妹そろってアホみたいに遊びまくっていた古き良き昭和50年代。。キラキラ光線を放つ身近なものはテレビくらいのもので、まだ全然毒されていなかった当時の私の清らかな目には、紙面にリアルに描かれた異国の宝石のイラストでさえ、とんでもなく魅力的に輝いて見えたのに違いない。気がします。

そう言えば、今ふと思い出してしまったけど、この『世界の童話全集』が収められていた本棚、我が家はスペース的なアレだったのか、なぜか押入れにすっぽり収納してあったのです。本を読むために押入れを開けたら、そのまましゃがみこみ、押入れの薄暗さの下で例のシーンを眺めるのが好きだったので、もしかしたらそうすることで、イラストの宝石の輝きをより魅力的に感じられるよう、読む環境の演出をしていた可能性も大です。

あ、決定的に違っていた記憶は、洞窟に埋まっていたと思い込んでいた宝石が、実物では「きのえだ」に鈴なりになっているという設定でした。木の枝が洞窟の色味に溶け込んだグレーで描いてあって、その辺は全く目に入ってなかったんでしょうね。だっふんだ!

という訳で、ツメの甘さは当時から変わらず…の残念な記憶力を思い知らされはしましたが、なんとか念願の私のアラビア本を見つけ出し、入手することができました。

このシリーズに辿り着けたの、実はヤフ○クやメ○カリなどの商品紹介画像が大いに役立ってくれました。こちらのシリーズ、今見られるものだけでもかなりの数の取引がされていて、いくつかは本の中身画像がアップされているものも。おかげで絵のタッチなどの記憶が蘇り、このシリーズに絞り込むことができました。

5、6年前は国会図書館の検索データを酷使してさえ、このタイトルに結びつかなかったのですが、今このご時世となり、家に居ながらにしてあっけなく再会を果たすことに。。ありがたいようなありがたくないような、、

ひとまずこれにて、長々と続けてきた私のアラビア本調査は終了とあいなります。年越し跨いで引っ張ってきた割には、モヤモヤする結果報告でした。








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