見出し画像

【プログラミングスクール】受講生が感じている戸惑い

受講生が戸惑っているのを知ってますか、運営者のみなさん?

意を決して、プログラミングスクールに飛び込んだ。

だけど、いざ入ってみたら右も左も分からず。

運営者や講師の話を聞いてもほとんど理解できない。

こんな声を自分の周りではよく聞くんですよね。

たぶん、これってよくある専門家と素人の壁なんじゃないかと。

というわけで、プログラミングスクールに入ったけど困惑し、挙句に挫折してしまう。

この原因をひも解いてみました。

※自分の体験や周囲で見聞きした話なので、一般的なことではないかもしれません。


受講生が分かってるていで、スクール側が話をしてしまう

学校側も、受講生がプログラミングまたはパソコンについても、素人だと知ってる”はず”なんです。

だって、学校と称してるぐらいだから。

トレーナーと生徒。

これが意味するのは、専門家が初心者に教える関係性です。

当然、1からというか0から教えなければいけません。

相手が何も知らないって前提だから。

小学校や中学校など、学校と名のつくところは、基本的に用語の解説や基本から入ります。

  • 国語だったらひらがなの読み方

  • 算数なら足し算や引き算の前に0や1の数え方

と、こういう所からスタートするはずです。

言い換えると、生徒目線に立って理解を積み上げられるよう教えていく。

ですが、プログラミングスクールでは、この積み上げがなされていない。

というのが現実です。

少し知識がある前提で話をされてしまう

で、学校で何が起こってるかといえば、運営者やトレーナーは受講生のレベルを無意識に上げてしまってるんですよね。

先ほどの小学校の例で言うと、国語ならいきなり漢字を書くところからはじめさせる。

ひらがなは知ってるはずだよね、ってことにして。

「うみと漢字で書いてみて」と指示する。

算数なら1や2を理解してるものとして、急に計算をやらせる。

「3 + 5 ー 8はいくつ?」ってふうに。

ちょっと知識がある前提で話を進めてしまう。

これと同じことがプログラミングスクールでも起こっているんです。

受講生は理解できずしんどくなる

その結果、

  • メールでプログラミングの質問?
    …なんて書いたらいいか分からない。ってか、電話で聞きたい。

  • アプリのインストール?
    …説明書を読んでも、よく分からない。そもそも、それを何のためにするの。

  • 課題をメールで送る?
    …そんなことできるの。しかも、どうやって。

とまあ、こんな感じで入ったばかりの生徒はいきなり背伸びさせられるわけです。

前提の知識がないのにも関わらず。

当然、「分かりません」とは言いにくい。

そんなことも知らないの、って思われそうだから。

というのも、運営者やトレーナーが「当然、知ってるよねこの知識」という雰囲気を出して話すので。

だから、頭がパニくったまま説明を受け入れるしかない。

ですので、やっと決断しスクールに入っても、こんなことが続くと心が折れてしまいます。

学校側の普段やってることが、当たり前になってしまう

しかし、なぜ運営者やトレーナーは、受講生に知識がある前提で接してしまうのか?

それは、普段やってることが関係しているからだと思います。

毎日、パソコンを触っている人にしたら、ソフトやアプリをインストールするなんて日常茶飯事なわけです。

仕事でのメールのやりとりも習慣になっている。

分からないことがあったら調べる。

これが日々やっていることです。

受講生の中にはパソコンをほとんど触らない人もいる

ただ、受講生の中にはそうでない人も多い。

アプリを入れたこともない人もいるわけです。

もちろんスマホならあるかもしれません。

だけど、パソコンでインストールはほとんどしないし、勝手も違う。

そもそも、パソコンを普段使わない人かもしれません。

また、分からなくても調べようという発想ができない。

調べればいいんだと思っても、それらしい答えに行き着かない。

要するに、いろんな分からないの段階があるんです。

LINEでメッセージのやりとりはできる。

けれど、いきなりプログラミングの質問はハードルが高い。

うまくいかない部分をどう文章で説明するの?って感じなんですよね。

「ちゃんと伝わるんだろうか」
「何言ってんだって思われそう」

こういう小さなハードルがいくつもあるんです。

『受講生は超初心者』

しかし残念ながら、学校側の方は生徒の戸惑いに気づいてあげられてない…

気をつけていらっしゃるんですがね。

普段やってることが一般人にしたらむずかしいものなので、つい目線が上がってしまうわけです。

で、結果として「初心者でもこれくらいは知ってるだろう・できるだろう」と無意識に思ってしまう。

でも、実際は超初心者なのです、受講生は。

ゼロから教える

運営者やトレーナーの中には、

「分からないことがあったら自分で調べる」

のが当たり前と思っている人もいます。

確かにこれは、毎日パソコンに向かっている人なら当然のことです。

しかし、上でも述べたとおり受講生の中には自分で調べることができない。

または調べようという発想に至らない人もいるわけです。

ですから、教える側の人はここから伝えてあげないといけません。

自分が思っているより、あと2〜3段低いところから。

まさにゼロからです。

『できない人に合わせる』

もちろん、パソコンが得意な受講生もいますよ。

分からなかったら、自分ですぐにググって答えを見つけることができる人も。

しかし、そんなことは当たり前で、できる人とできない人がいます。

ググれる受講生とググれない受講生がいる。

ですが、基本はできない人に合わせるようにしないと何もはじまりません。

検索する時、どういう言葉で打ち込めばいいか分からない人を対象にしているのですから。

そのための授業料だと思うんです。

高齢者に教えるつもりで

たぶん、お年寄りに教えるつもりでやったら、結構伝わるんじゃないかと思うんですよね。

実際、高齢者への教え方が上手い人はいます。

しかし、受講生に伝えるとなった時、話の前提をすっぽかしてしまうんですね。

そして、その受講生の???な表情に気づけてない。

で、あとから「あれってどういう意味ですか」って生徒に聞いてこられたことも、私の経験上あります。

目線を1番下まで降ろす

ですので教える側の人は、

「昨日、スマホ買いました」

みたいなシニア世代の人に説明する気持ちで、受講生にも接したらいいと思います。

(今なら、シニア世代の人もパソコン得意な人もいらっしゃいますね)

電源の入れ方や再起動のやり方を教えるように。

wifiのつなぎ方を説明するように。

受講生の???を減らしてあげる

少し分かりにくい例えだったかもしれないので、受講生さんのやりとりをもっと具体的にしてみます。

例えば、「分からないことがあったら、メールで質問をしてもいいですよ」
と受講生に告げるだけじゃ不十分です。
「どうやって質問したらいいか分からないですよね。けれど、こっちが質問の意図を読み解くから安心してください」っと付け加えてあげる。

例えば、「学習のためにアプリのインストールをしてください」と言う前に、何のためのアプリかの説明から入る。
事前にパソコンは、Windows?Mac?と一言聞いてあげる。
OSによって、インストールの進め方の違いがあることを知らないので、受講生は。

例えば、「課題はメールで送ってください」と言う時、どのように送るかを教える。
もっと言うと、トレーナーから受講生さんに、ファイルなどを送ってあげる。
こんなふうにファイルって送れるんだよ、と。

こうやって伝えると、生徒は安心して実行に移してくれるはずです。

少なくとも受講生の頭の中は、???から?くらいにはなってると思います。

『教える側と教えられる側の知識の溝を埋める』

このように学校側の人は、受講生が何が分からないかをとことん探ってみましょう。

それさえ分かれば、受講生との溝は埋められるはずです。

もちろん、勉強している人に、ある程度やる気があるって前提ですが。

というか、学校に入ってる時点でお金もかけてるし、それなりの覚悟と意欲もあるはずなので。

そんなわけで、せっかくスクールに入ってもらえたんだから…

学校側も生徒さんも残念な結果にならなければなー

って感じで、ダダダっと書いてみました。

スクールに入ろうと考え中の人は、多少こういうことがあると知っておきましょう。

世の中にパーフェクトな学校なんてないので。

もし、溝があるなと感じた時は、自分から思い切って聞いていくのも1つの手です。

トレーナーと受講生さんの溝は、受講生さん側からでも少なからず埋められると思うので。

さいごに

と、ここまでスクールについて、ややというかほとんどネガティブな話をしてきました。

スクールの至らない点を書いてみたり、受講生さんに結局はがんばれって言ってみたり。

要するに、支離滅裂の1歩手前です。

ですが僕自身、スクールで学ぶのは肯定派です。

なぜなら、スクールに入って卒業までちゃんとできれば、必要な基礎知識は学べるからです。

それくらい、今のスクールのカリキュラムはどれもしっかりしています。

ホントに。

というわけで、突然の終わり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?