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言葉に出さないが嘘をつく

「嘘つきめ。」
自分に対してそう言ってやりたくなった。



いわゆる、良い子で生きてきた。
幸せかと聞かれれば、幸せと答えた。
そっちの方がいいと思ったからだ。



言われたことをしっかりこなし。
協調性を大事にして。
周りが喜ぶことは、進んでやった。



それが普通の生き方なんじゃないかなと思っていたし、疑いがなかった。



スポーツを始めて、誰かの期待に応えようと躍起になった。


勝ちたいという気持ちが、負けたくないになり、評価を重視した考え方になった。


純粋な気持ちで、頑張り続けることが
わかりやすく、出来なくなる。



そんなことも、あるのかと、気がついたのは
スポーツを通しての経験かもしれない。




「自分の気持ち。心で答えてね。」
そう言われたとき、はっきりと答えられないことに気がついた。





幸せなのか?



すこし後退りしたくなる問いに
僕はなにも答えることができなかった。




可能性を説く人。


逃げ出していいという人。



聞けば聞くほど、わからなくなる。




と、言いつつ
決められないだけ。
言葉にできないだけ。



ただ、それだけなのだ。



わからない。
と、嘘をつく。

どうしたいのかはわかってる。




心のままに行動するのはなかなか難しい。




怖いのだ。

ただただ。




いっそのこと誰かに手を引いてもらいたいと思う。




どうやら、これが僕の生き方だったようだ。




これまでの人生なんだったんだろうか。
自分で決めたことってあるのだろうか。





今やってることに意味を見出せなくなった。





なにがあるってわけでもない。
なのに、気分が悪くなる。



気分が悪くなってどういうことなんだろう。



色々と億劫になるのもわかる。







今のままでいたら
このまま生きていくと思う。




ただ、それでいいのだろうか。



弱虫な所は変わらない。
あの暖かさが欲しいのに、優しさが素直に入ってこない。


ただ、このまま依存先を見つけてたって仕方がない。



自分でやるしかない。
強くなるのだ。


そんなに調子が良くない。
ただ、昔より冷静だ。




決意があった。
このままやってやろうと思っていた。



意地やらなんやらでは、どうしようもなく。心はボロボロになってたのか。





もらった優しさが輝いて見える。
その時から、何かに気づいた。




いや、もっと前から気づいていた。
面倒だっただけた。


向き合うという行為はとてつもなくキツい。



誰かに迷惑をかけるくらいなら
なにも気づかず、何も言わずに、生きていた方が楽だったのだろうかと思う。





死ぬ前に後悔するだけなのだから。






だめだと思って考えるのをやめた。
そのまま深夜ラジオに手を伸ばす。



たくさん笑っていたい。
ただ、それだけ。

一人で生きていけるのか。
そんなことをぼんやり考えた。






少し遠くに行きたい気持ちになった。

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