「コーヒー1杯分の葛藤」
「声ッセイ」
ワクワクする話だ。
テーマは「誕生日」
うーむ。全く進まない。
「誕生日」
頑張っても感動の話にしか転ばない感がぷんぷんとしている。
感謝とか感動したとか、思ってもない様な事を自分の声で朗読するのは中々に気が重い。
どうせなら面白い事を書きたいと思ってしまう。
そんな僕からすると、この普遍的すぎるテーマは相性が悪い。
と言うのも実は、早々にやってしまっているからだ。
前日章だが散々「エッセイやってやりますよ」と吹き散らかしていた。
この展開でオモシロが成立するのは極端に良い作品か極端に悪い作品かどっちかだ。
普通なのが一番良くない。
この吹き散らかす手法は僕の常套手段なのだが文字だと動きがない。着手してみて難しく感じている。
氷たっぷりのアイスコーヒーをグルグル回しながらあーでもこーでもと考える。
あえて普通のエピソードで行ってツッコミ待ちでいくか?
いや、レスポンスなかったらどうしよう。
考え得る、色んなオモシロを考えた。
とりあえずこういう時は、先行逃げ切り。
その他の素晴らしい作品が出てくる前にエントリーするのが一番気楽で良い。
ここに落ち着いた。
出来れば当日投稿だ。
いざ!!と意気込むと。
誕生日かー?
どういうのが響くのか?
というかエッセイって何だ?
これはエッセイなのか?
色々と考えてしまう。
「エッセイの面白さ」とは何だろう??
そんな所で思考が止まった。
ぼんやり頭に出てきたのは、本を読むきっかけを作ってくれたお笑いコンビ、オードリーの若林さんのエッセイの事だった。
若林さんっぽい言葉のチョイスや物の見方に共感し、夢中で読んだ本。
斜めな物の見方をしていた僕の気持ちを代弁してくれている様で嬉しくもあった。
「自分っぽいか〜」小さく声に出していたと思う。
少し薄くなったコーヒーをグルグル回して口にした。
僕自身、特に発信したい事はない。
これはエッセイに限った事ではない。
配信にしろ、ライブにしろ、話の縦軸はほぼほぼない。
エッセイを書く!
となると
「テーマに沿って何か良い事を。。」と思っている自分に気づいた。
大急ぎで感動の誕生日エピソードを探していた。
んで、思ってもないような背伸びした言葉を使って浮いた感じになったりする。
普段大人しくて発言なんてしないのに授業参観に親が来るので張り切って良い事を言おうとしている奴。この感じはそんな感じだろう。
何カッコつけようとしてんだタコ!と自分にブチギレそうになった。
背伸びする必要もないし、思ってもない事言う必要もない。
ありもしない出来事を捏造する必要ない。
ありのままのスタイルでいこう。
ともなれば、もうここまでの葛藤を垂れ流すしかないな。
自分で言うのもなんだが、これが自分っぽい。
しかし、笑いにちょっと欠けるな〜。
まぁいいや、きっと面白くしてくれると信じよう。
こんな感じで一気に書き殴ってみた。
多少の達成感。
薄くなり過ぎてもはや何なのかわからなくなった液体を捨てた。
後はコーヒーをアルコールに持ち替えて優雅に他の人の作品を楽しみたいものだ。
僕の登場でハードルは十分下がったはず。
あとに続く人が増えると本当に嬉しい。
そこそこエッセイと向き合った時間だった気がする。
よし、今日が声ッセイスト「ヨナ」の誕生日だ。
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