3.

土曜、快晴、昼下がり。
人が泊まりにくるからなんて理由で部屋を片付けた。

ついでに、ずっとやりたかった断捨離を軽く始めた。

途中から何だか楽しくなってきて、引き出しの中までいるものといらないものを分けて捨てていった。
引き出しの中には、自分が小学生の頃に集めていたものが出てきた。
古い年賀状なんかも出てきて、また故郷のことを考えていた。

でもなぜか、いやな気持ちにはならず、むしろ清々しく、
捨てていくことで、過去の自分を癒すことができた。

そんなに抱え込まなくても、あなたは自由で、誰よりも素敵だ。
なんて、そんな風に自分で自分を肯定できた。

ずっと嫌いだった自分を、嫌いでいいと思えた。
いやなものはいや。でもそれでいい。
それでいいから、まずは前を向いて、今できることを1つずつ終わらせる。

やっと自由になれた気がした。
土曜、快晴、昼下がり。
きっと私はどこまでも飛んでいける。


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