わたしのダウレス(dawless)

Roland AIRA Compact T-8, S-1

数年前、こういったジャンルの機材についてよくわからないまま購入した。ミニマルなループをエンドレスで流せたら良いぐらいの気軽な気持ちだったが、軽い動機に比例して気持ちも浮ついたまま放置の状態が続いた。

YAMAHA SEQTRAK

今年の初めに購入。ぼんやりとした憧れ、それを上回る敷居の高い感じに気持ちは行ったり来たりしていたが、つまみやスライダーのかっこよさに惹かれて手に入れた。電話した楽器店で偶然一台残っていて、これは縁に違いないと。
最初は FGDP-50 というフィンガードラムパッドに惹かれていたのだけれど一向に購入できる気配がなかったため、パッドへの憧れがツマミにスライドした。ここから(セミ)モジュラーシンセの興味につながることになる。

Moog Mavis

つまみをグリグリしていると、もっと沢山のつまみがあるらしい、キーボードを押すのではなくつまみを捻ってピッチを決めるやつがあるらしいと、YouTubeを徘徊するようになる。東海岸など聞いたこともないキーワードが出るたびに色々調べ、入門に相応しいという言葉に惹かれて手に入れた。無段階に自由な音が出ることこそ素晴らしい、といった気持ちのハネムーンを過ごした。

AKAI API 64

上述のような理由からモジュラーシンセに鍵盤をつけることに抵抗があった。聞きかじりの知識から、パッドでの運指が合理的であると感じてチャレンジ。同時に Ableton Live も製品版にアップグレードしたが、こちらはいまのところディスクの肥やし状態。しかし Pure Data などのキーワードが心の中でくすぶっているため、使い始める日も近いかもしれない。

BEHRINGER NEUTRON

Mavis はシンプルな中にも歯応えのある複雑さを持っており、とても楽しい。しかし色々な動画を見ていくと複数の VCO が鳴っている時の音がとても心地よいことに気づいた。この辺りから身の回りに「モノ」が明らかに増えてきた。二つの VCO を回して気持ちの良いポイントを探すだけで楽しい日々が続く。

Elektron Model:Cycles

モジュラーシンセのごちゃっとした感じの対極にあるこのマシンについて、当初は「ふーん」という感じだったにも関わらず、演奏動画を見ていくにつれ音の気持ちよさとシュッとしたフォルムに惹かれつつある自分を認識して購入。まだまだ勉強が必要だがいじっていて楽しいことに変わりはなく、ここへきてモジュラーシンセへの執着が少し薄れ、音楽全般へのフワッとした興味に昇華した印象。自分にはあまり関係のないと思って見て見ぬふりをしていた世界に、実はとても興味深いことがたくさんあることを知る毎日となった。日々の出会いに感謝。なんでもやってみるものである。


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