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木原誠太郎・高橋貴広のディグラムアカデミーの感想

「ディグラム式住宅営業術」のセミナーを受けてみたので感想を覚書。

このセミナーは「住宅営業」に焦点を当てている。普段は「不動産営業」という言葉を聞くが、「住宅営業」という表現がここでは使われている。このセミナーは副業ではなく、現在の本業に直結する内容を提供するという点で実用的だ。

セミナーの主催者は40代半ばの男性二人で、木原誠太郎氏と高橋貴広氏の両名が主となって進められるが、実績のある彼らからは安定感が伝わってくる。
セミナーでは「ディグラム」という心理学と統計学を融合させた手法が紹介されている。

ディグラム診断とはなんぞや

このディグラムは、人々の性格を分類し、それに応じた販売戦略を展開することを目指す。この技術を身につければ、顧客の性格とニーズを理解した上で効果的にアプローチができるようになる。結果として、営業成績の向上が期待できるそうだ。

ディグラム診断は木原誠太郎氏によって開発された。彼は交流分析に基づくエゴグラムという性格診断法を応用して、20問からなる診断方法を作り出した。この方法により、深層心理が測定され、それが営業戦略に活かされる。この診断法により、日本人の性格が詳細に分析されており、その診断実績は5,000万回を超える。

ディグラム診断と住宅営業のかけ合わせ


住宅営業において、ディグラム診断は顧客の特性を理解し、テンプレートに頼らない個別のアプローチを可能にする。通常、多くの営業戦略は画一的なアプローチを採用しているが、ディグラム診断を用いることで、各顧客に合わせた戦略を立てることができる。これにより、顧客にとって魅力的な提案が可能となり、結果的に営業効率が向上する。

さらに、この診断は営業人自身の自己理解にも役立つ。自分自身の性格を理解することで、自分の強みを活かした営業が行えるようになる。実際に、ディグラム診断を受けることで、自己の性格がどのように変わっていくのかを把握し、それに合わせた営業戦略を練ることができる。

住宅営業の世界は非常に競争が激しく、新たな入職者に対する退職者の比率も高い。この厳しい環境の中で、ディグラム診断は営業人にとって有力なツールとなり得る。顧客だけでなく、自分自身の性格を理解することが、長期的に成功を収める上で重要となる。

ディグラム式住宅営業術の仕掛け人

ここでディグラム式住宅営業術の木原誠太郎氏と高橋貴広氏についても取り上げておきたい。

ディグラム診断の生みの親、木原誠太郎

まず、ディグラム診断を開発された木原誠太郎氏。
ディグラム木原というニックネームが新鮮な響きで面白かった。

ディグラム・ラボ株式会社の代表取締役で、公開されている経歴は以下の通り。

  • 2001年 株式会社電通リサーチ入社

  • 2005年 株式会社Newhands設立

  • 2009年 株式会社ミクシィ入社

  • 2010年 株式会社電通入社

  • 2013年 ディグラム・ラボ株式会社設立

  • 2019年 京都芸術大学客員教授就任

大手企業を渡り歩き、起業されたように見える。電通系のご出身。

地上波でテレビをしていたのも、電通のときのツテだろうか。
著作も多く、なんちゃって第一人者とは違いそうで一安心だ。

ディグラム式住宅営業術開発者、高橋貴広

ディグラム診断を不動産系のノウハウに落とし込んだのが高橋貴広氏のようだ。
彼の経歴もなかなかにすごい。

  • 1999年 株式会社飯田産業 入社(吉祥寺営業所所長)

  • 2005年オリハ開発株式会社 起業(代表取締役)

  • 2006年 株式会社飯田産業 再入社(戸建事業部長)

  • 2018年 飯田グループホールディングス株式会社

  • 出向•転籍(當業推進部 副部長)

  • 2020年 株式会社LIFULL 入社(事業統括部長付、LHOグループ長)

  • 2022年 ディグラム・ラボ株式会社 入社

飯田グループとLIFULLにいたことから、やはり実力もあり人脈もあるのだろう。

ディグラム式住宅営業術は何が学べるのか


ディグラム式住宅営業術について話を進めてみる。これは基本的には現在の住宅営業に従事している人が対象だが、他の職種にも応用可能な要素がある。

ディグラムの知識がなくても、学ぶことはできるが、必要なのはコミュニケーションスキルや専門知識を身につける努力だ。ただ、誰でも簡単にできるわけではなく、専門的な部分が多く、容易にアクセスできるような設計ではない様子。

やはりいちばんディグラム式住宅営業術を活かせる職種としては、当たり前だが住宅営業だろう。

ディグラム式住宅営業術は営業成績が上がらない人を救うか

ディグラム診断は、住宅・不動産分野で実績を積んできた高橋貴広氏が開発に関わっており、専門的な掘り下げが十分に可能であることが伺える。住宅営業のテクニックとして、これを学ぶことで、営業成績が伸び悩んでいる人に新たなヒントを提供するかもしれない。

営業成績が伸びない場合、今の方法が間違っている可能性がある。ディグラム住宅営業術は、新しいアプローチを見つけ出すのに役立つだろう。また、泥臭い営業手法に抵抗がある人にとっても、顧客に合ったアプローチを見つける手助けをする。この技術を使えば、無駄な努力を省いて、より効果的な方法で営業ができるようになる。

住宅営業の厳しい世界で、多くの人が退職していく中、ディグラム式住宅営業術は、そこで生き残るための一つの手段となる。このセミナーに参加することで、辞めたいと感じている人も新たな可能性を見出せるかもしれない。住宅の価格が高いため、上手くいけば高収入が見込める。だからこそ、あきらめる前に、このセミナーで何か新しい手法を見つけてみる価値はあるだろう。

ディグラムアカデミーの案内もあった

無料セミナーの内容だけでもかなり見ごたえがあったが、最後に体系的に学べるというオンラインスクール「ディグラムアカデミー」の案内があった。実際にロールプレイングをしたり、会員同士のコミュニティがあったりとなかなか動きがありそうなカリキュラムで、半年間だそうだ。

ただ、価格はセミナーでは提示されず、興味のある人は個別相談という流れだった。実はスクール参加までの熱意がなかった自分としては、あっさりな売り込みで助かった。

自分は参加はしなかったが、実際に参加した人にどうだったのか?と聞いてみたい好奇心はある。住宅営業だけでなく、他の営業に落とし込んだものも出てこないかと淡い期待も抱いている。

最近よくある「何もしないで稼げる」系とは一線を画し、オフラインで地道に働く系のセミナーなのが印象的だった。

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