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「変わる素晴らしさ」と「変わらぬ素晴らしさ」

京都では、ありとあらゆる部分に、おもてなしの心が浸透しているように思います。

そんな京文化の歴史があるからこそ、お寺巡りやカフェ巡りがとても感慨深いものになるのかなと思っています。

そんな思いを抱きつつ、京都で観光した場所をピックアップしてみました!

まずは、永観堂です。

「秋は紅葉の永観堂」と呼ばれるくらい、紅葉で有名な場所です。
もちろん、夏でも素敵なところです。

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雰囲気があります。

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諸堂が回廊で結ばれていて、趣を感じます。

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龍のような独特の曲線美を描く臥龍廊です。
山の斜面に沿って、木を巧みに組み合わせて造られています。

ここから、古今和歌集で詠まれた「岩垣もみじ」を眺めることができるそうです。

「奥山の 岩垣もみぢ 散りぬべし 照る日の光 見る時なくて」藤原関雄


釈迦堂です。

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中央に釈迦如来、向かって右に文殊菩薩、左に普賢菩薩の釈迦三尊が安置されています。

そして、左右には襖絵「二河白道図(にがびゃくどうず)」があります。

二河白道
極楽浄土に往生したいと願う人の、入信から往生に至る道筋を例えたものです。「二河」というのは、火の川と水の川のことで、火の川は怒りや憎しみの心の象徴であり、水の川は貪りや貪欲の心を表したものです。
その間に一筋の白い道が通っていて、その両側からは、水や火が迫って危険であり、後ろから盗賊や獣の群れが迫っていて退くことは出来ず、ただ一心に白道を進むと、浄土に辿り着けるという教え。


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放生池(ほうじょうち)です。
池に草木が移り込んでいて綺麗です。

ちなみに放生池は、秋には一帯が赤く染まることで有名な紅葉の人気スポットです。
その中でも、極楽橋は、放生池に広がる紅葉が一望できるため、特に人気だそうです。

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お気に入りの写真です。

お世話になっている経営者である戸川みゆきさんから、写真撮影のコツまで教わっちゃいました!
フォトグラファーへの第一歩を歩み始めたような感じがします!

その後は、鴨川納涼床ランチを楽しみました。

納涼床の歴史
豊臣秀吉の三条、五条橋の架け替えなどを経て、鴨川の河原は、見世物や物売りで賑わうようになりました。富裕な商人が見物席を設けたり、茶店ができるようになったことが納涼床の始まりと言われています。

鴨川納涼床は、
上木屋町
下木屋町
先斗町
西石垣
という4つのエリアに分かれています。

今回は、先斗町(ぽんとちょう)の花柳(かりゅう)というお店を選びました。

四条通の片隅に、すっと狭い路地あるんですが、そこが先斗町です。
提灯がある細い道の両脇に風情たっぷりなお店がたくさんあります。

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まさしく、路地裏という感じです。

一歩踏み入れると、そこはまさに異世界な感じがします。
めちゃワクワクしますよね!


ちなみに、花柳は、伝統あるお茶屋(おちゃや)の建物を使用しているようで、お茶屋遊びの気分が味わえ、舞妓さんを呼ぶこともできるそうです。

お茶屋
今日では京都などにおいて花街で芸妓を呼んで客に飲食をさせる店のこと。東京のかつての待合に相当する業態である。~Wikipedia~


こんな感じの場所でランチです。

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夏は暑いですけど、涼しい風が吹くので、めちゃ気持ちが良いです。

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夏の日差しには、ビールが似合います!

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季節の食材と出汁を使った京料理を川床でいただく・・・
極上のひとときですね!


ランチ後は、京都最古の禅寺である建仁寺を訪れました。
建仁寺は、天龍寺、相国寺、東福寺、万寿寺と共に「京都五山」と呼ばれていて、第3にランクされています。

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山水式庭園として作られた造られた大雄苑(だいおうえん)です。

山水式庭園・・・
日本史の授業で教わったことがある単語ですよね!

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そして、これは、誰もが一度は、教科書で見たことがあるものですね!

俵屋宗達の「風神雷神図屏風」です。
中学生の時のテストで何回も回答した記憶があります。

ちなみに、建仁寺にあるものは、原本を忠実に再現した高精細なデジタルコピーです。
原本は、国宝に指定されていて、東京国立博物館に寄託されています。

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襖に描かれた水墨画「雲竜図」は、迫力満点です。
躍動感ある龍と流れる雲を見ていると、力がみなぎる感じがしますよね!

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そして、これが、双龍図です。

写真で上手く伝わるかわかりませんが、実は、これ天井画なんです。
天井一面に描かれた双龍は、迫力満点です。

天井画といえば・・・
バチカン市国のシスティーナ礼拝堂にある「最後の審判(ミケランジェロ作)」が印象的でした。

壁一面に描かれた絵は、まさに、圧巻です。


一変して、松尾大社は、気楽に楽しめる雰囲気があります。

松尾大社


なぜか入り口に、突然、信楽焼の「巨大たぬき」が現れます。
顔が面白くて、めちゃ安心感があります。

たぬき

巨大たぬきの隣には、さらに巨大な酒樽があります。

実は、松尾大社は、お酒の神様を祀る神社なんです。

松尾大社の境内には、重森三玲の最晩年の傑作庭園「松風苑(蓬莱の庭・曲水の庭・上古の庭)」があります。

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岩と水の組み合わせがとても素敵です。

さらに、風鈴祈願もやっているようで、600個の風鈴がとても綺麗です。

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風が吹くと、こんな音色を奏でます。
とても涼しげな感じがしますよね!


風鈴の音色で癒された後は、カフェ巡りもオススメです。


京都といえば、やっぱり、「よーじや」でしょう!

子供の頃、修学旅行で京都に行った方は、「よーじや」の「あぶらとり紙」をお土産に買ったりしたことがあるんじゃないかなと思います。

そんな「よーじや」がカフェを出しています。

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名付けて、「よーじやカフェ」です。
そのままのネーミングですね!


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「京風白みそソースのカツサンド」です。

正直、パン生地の上だと、よくわかりませんが、よーじやのロゴマークが付いています。

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パフェには、誰が見ても、ばっちりな感じに、ロゴマークが再現されています。

三つ並ぶと、かなりのインパクトですね!
わかりにくい表情が、なかなかシュールでかわいい気がします。

ボクには少々難易度が高いですが、女性の方々が「かわいい!」というので、ボクも「うん、かわいいよねー!」と言ったりします。

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こんな感じで、京都の観光スポットについて綴ってきましたが、ふと気づいたことがあります。

京都には、ボク達が子供の頃に、教科書だったり旅行だったりと様々な形で触れてきたような、今も変わらぬ文化がたくさんあります。

そして、日本の美意識の一つに、「わび・さび」という思想がありますが、まさしく、それは禅の影響によるものです。

「わび(侘び)」とは、慎ましく質素なものにこそ趣があると感じる心のことであり、「さび(寂び)」は、時間の経過により表れる美しさを指しています。

技術革新が進む中で、「バージョンアップ」や「アップデート」等により、ますます便利になっていく時代であると同時に、旧式のものは時代遅れになりつつある世の中でもある気がします。

サスティナブルな社会の実現に向けて、「変わる素晴らしさ」と「変わらぬ素晴らしさ」の両面から物事を捉えていくことが大切なのではないかなと思います。

京都旅行を通じて、「おもてなしの心」の大切さだけではなく、人の原点に立ち返ることが出来たように思います。

謙虚にして驕らず、本質を捉えて仕事をしていきます。

向山雄治
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