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経営理念に沿った真摯で誠実な仕事をする。

auの携帯電話などの大規模通信障害の件、発生から86時間後に全面復旧したそうですが、まだまだ話題になっているようです。

現在の論点は
・再発防止
・広報対応
・利用者への補償
のようですね。

ちなみに、今回の通信障害によって、KDDIの株価が暴落するという声が多く上がっていました。
結果、どうだったのでしょうか?

実は・・・
通信障害が起きた翌日には株価は下がりましたが、翌々日には、なんと、通信障害が起きる前の株価以上に上昇したようです。

「通信障害が起きたのに、翌々日には、むしろ株価が上昇した」

いったい、なぜでしょうか?

その理由は、KDDIの謝罪会見において、「安心できる」「信頼できる」と、評価が急上昇したからだと言われています。

一般的に、謝罪会見では、
・担当の方が謝罪、質疑応答に対応する
・代表取締役が謝罪する場合は、担当の方に聞きながら、弁護士と相談しながら質疑応答に対応する
というイメージです。

ただ、今回のKDDIの謝罪会見においては、代表取締役である高橋誠氏が、通信障害が起きた経緯や考えうる原因をすべて説明し、質疑応答にもすべて一人で対応されたそうです。

組織のトップがすべてを把握し、自ら責任をもって説明する姿勢に、市場が反応したみたいですね。

経営をしている以上、想定外の問題が起きることは、当然あり得ることですし、むしろ、その挽回するプロセスに経営者としての資質が現れると思います。

今回の謝罪会見において、見事な挽回をした高橋誠氏ですが、携帯電話事業に飛び込んだのは、学生時代に遠距離恋愛をしていたこともあり、公衆電話で電話していたことがきっかけだそうです。

実は、ボクも、学生時代、福岡←→大阪の遠距離恋愛をしていて、その際に、毎日、公衆電話にまで行くことが不便に感じていたこともあり、携帯電話のマーケットを拡げる仕事を始めました。

携帯電話を流行らせるプロセスに関わっていたこともあり、九州大学大学院を修了後、当時の携帯電話トップシェアを獲得していたNECに入社し、通信装置の開発事業に携わることになりました。

話はそれますが・・・
世の中には、都合が悪くなると、自分以外にベクトルを向け、責任逃れをする人も居ると思います。

たとえば、
「遠距離恋愛をしていたから入社しただけだし、流れ上、社長になっただけなので、今回のトラブルの責任は、私にはない」
等、言い訳する方が居たとしたら、とんでもないことですし、恥ずかしいですよね。

もちろん、何事においても、何かしらの経緯や理由があると思います。
もしかしたら、些細なことがきっかけかも知れません。

でも、いかなる事情があるといえ、物事において、選択しているのは、紛れもなく、自分ですよね?

人生とは、すべての選択の結果なんです。

選択と責任は、ワンセットだと思います。

今回のKDDIの謝罪会見において、稲盛和夫氏の「京セラフィロソフィ」が高橋誠氏にも継承されていることを確信したように思います。

JALを再生させた稲盛イズムは有名ですよね。
稲盛和夫氏の「経営の原点」を示す12ヵ条は次の通りです。

■稲盛イズム12ヵ条

1.事業の目的、意義を明確にする
公明正大で大義名分の高い目的を立てる

2.具体的な目標を立てる
立てた目標は常に社員と共有する

3.強烈な願望を心に抱く
目標の達成のためには潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望を持つこと

4.誰にも負けない努力をする
地道な仕事を一歩一歩、堅実にたゆまぬ努力を

5.売り上げを最大限に、経費を最小限に

6.値決めは経営
値決めはトップの仕事、お客も喜び自分も儲かるポイントは一点である

7.経営は強い意志で決まる
経営には岩をも穿つ強い意志が必要

8.燃える闘魂
経営にはいかなる格闘技にもまさる激しい闘争心が必要

9.勇気を持って事に当たる
卑怯な振る舞いがあってはならない

10.常に創造的な仕事を行う
今日より明日、明日より明後日と常に改良改善を絶え間なく続ける。創意工夫を重ねる

11.思いやりの心で誠実に

12.常に明るく前向きで、夢と希望を抱いて素直な心で経営する


ボク自身、法人を設立する直前くらいに、「稲盛和夫公開市民フォーラム<大阪>2013」というものに参加したことがあるんですが、稲盛和夫氏の真摯に向き合う姿勢や思いやりがとても印象的だったことを今でも覚えています。

それ以来、ボクも稲盛和夫氏のファンであり、学びを活かしながら経営しています。

稲盛イズムとまではいかないですが、経営理念に則って事業を拡張させていくことが大切だと考えています。

それを体現するためにも、関わる出来るかぎり多くの方々と一緒に豊かになれるよう、スタッフとバディシップを組みながら、努力を積み重ねていきます。

SDGsに取り組み、人と自然とが共生することを心がけながら事業を拡張することで、サスティナブルな社会の実現に貢献していきます。

向山雄治
https://humanstory.jp/mukaiyama_yuji/
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https://twitter.com/mukai_yonkuro

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