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1日1ページの日記を続けて7年が経っていた

という話です。
私はいま手帳を3冊同時に並行して使っています。
タスク管理用のSUNNY手帳、日々感じたことや記録を一時保管的に書き込んでおくMDノート、そして1日1ページのEDiTです。
EDiTは4月始まりのものを使っています。2020年から使い始めたので、今年で5冊目。シールなどを貼ると後々書きにくくなってしまうという教訓から、基本的に1日のページを文字だけで埋めます。
ここまで話すとだいたい「毎日そんなに書くことある?」と聞かれるのですが、自分でもいつも回答に困ってしまいます。正直なところ、朝起きて、仕事をして、ご飯を食べて、力尽きて寝る、そんな日は「何も書くことがないんだよなあ」と思うことも。それでもなにか話題の種らしいものがあって、そこから膨らませる形で書いています。
でも、改めてこの7年を振り返ってみたい、そう思ったので、ちょっとまとめてみることにしました。

そもそもどうして4月始まりなのか

「始めたいなあ」と思ったのは2017年の2月ごろ。大学3年生の春休みのことでした。Instagramで文具や手帳好きの投稿を見ていて、そこに出てきたのが「ほぼ日手帳」。なるほど〜と思い、まあやってみようかと思ったのが始まりです。
ちょうど3月の末に誕生日を迎え、4月から大学最後、学生としていられる最後の年が始まることも背中を押し、2017年の2月くらいにほぼ日手帳を買いました。

最初は、シールを貼ったり、いろいろデコレーションをしたり、そんな使い方をしたかったのですが、4月2日(日)放送分の仮面ライダーがあまりにも胸アツで感想を1マス1文字のテンションで書き綴ったら、それが習慣になり今に至ります。

ほぼ日オリジナル時代(2017年4月〜2019年3月)

改めてほぼ日手帳を見返してみると、過渡期の3年間だったなと思います。あと若い…めちゃくちゃ若い。毎日2時くらいに寝ても7時に起きてちゃんと仕事ができた時代だ…となんかおぼろげな記憶が蘇りました。

2017年 大学最後の年のわたし

2017年、まだ文具の知識も浅く、いろんな万年筆を試しながら書いてる記録が残っています。なので、日記もカラフル。日によって変わるカラフルな文字で、課題のこと、アルバイトのこと、卒業研究のことが書いてありました。なんか中間発表のときに、最終発表くらいの内容を発表しなくちゃいけなくて、終わった後にボロボロの状態で「この夏研究をストライキしよう(しても大丈夫な進捗だと思う)」と決意した記録がいちばん激しい内容だったと思います。
そんな感じで、1年間ふわふわと自由に書いたり、貼ったりしていました。
1年が終わるところでギリギリで受けた就職試験。800文字60分の作文を40分で書き終えた時、周りの人がまだ悩んで頭を垂れているのを見た時、確かな手応えを感じました。秋に卒業論文を書いた時もうすうす感じていたけれど、ここで「書けるようになっている」と確信したのです。書くのも楽しかったし、2018年も続けようと思いました。

2018年〜2019年 若かったわたし

2018年からは、2017年の一年間の反省を生かし、最後まで書きやすくすることを目指して文字が増えていきます。ほんとうに完全に文字。ときどきシールを貼るくらい。
内容は、無事に社会人として働くようになったわたしの日常でした。仕事はふつうに嫌だったみたい。自分の力を活かしきれないところで、気がつかなかったけどハラスメントも受けていたようで、そんなことが書いてありました。
不思議な話だけど、いまより何十倍も仕事に対して真剣で、しっかり向き合いたい気持ちが書いてあるページが出てきたり、考えの合わない(話し合いにもならない)人たちとどう接すればいいか悩んでいたり…。今なら「いやそれ絶対人間関係に難ありだから気に病む必要はないよ。転職しなよ」って言ってあげられるけど、その時はその時で真剣だしなあと思うなどしました。突然消しゴムはんこで太陽の塔と川端康成を彫って押してたのはさすがに今考えても面白いページ(楽しかったです!)。
そんなことが続いて2019年は、空白の日も多く、文字を書かずにシールだけ貼ったページも多くありました。書きたい気持ちはあるものの「もうちょっと書きやすいものを探したい」と、2020年はほぼ日手帳ではないものを探すことに。
何度かの手帳お見合いの会を経て、選んだのが今のEDiTです。

EDiT時代(2020年4月〜現在)

歴代のEDiTたち(一番上が2020年)

2020年〜2021年 社会も暮らしも手帳も変わった

個人的なお話からすると、耐えきれなくなり2020年の春に仕事を辞めました。
2019年12月11日(火)の日記に、イケメン付箋が1枚だけ貼ってあって、そこに「やはり納得いかないので、いろんなことをやめる決心。よって書くことなし」と書いてあり、さすがにこの人やばすぎるなと思いました。完全に第三者の視点になっちゃった。
転職活動をせずに4月を迎えて、「まあなんとかなるでしょう」「世の中、こんな大変なことになってるし、いまは動かないほうがいい」と家で本読んだり、料理をしたり、時々姪っ子の世話をしたりして、世界から切り離されたような毎日を過ごしていました。
EDiTのいいところは、音の通り「パタン」と開いて書きやすいところ。基本的にシールなどは貼らず、文字だけで書いていくスタイルだからかもしれないけれど、4月1日から3月31日までずっと書きやすい。ストレスなく書けるので、毎日書ける。あと、毎日のページで記載されている要素が限りなくシンプルなこともあって、書くうえでのノイズが少ないのもEDiTのいいところだと思います。(いまも好きなポイントのひとつです!)
ほぼ日からEDiTに移行するにあたって、懸念だったのがサイズが文庫サイズからB6変形サイズに大きくなること。書く量が増えて負担にならないか、何度も自問自答していました。でも、EDiTは罫線が付いているので、それに合わせて文字の大きさも大きくなり、書く量としては負担になりませんでした。
むしろ、後で見返した時も文字が大きい分読み物として楽しみやすくなったと思います。なので乗り換えて正解、というかわたしには合っていたと思います。

2022年〜2023年 よき相談相手としての手帳

2020年の反省を踏まえ、2021年からは貼り表紙タイプのニュアンスカラーを使っています。あと、毎日使ったペンをマンスリーページに書き込んでおいて、「今日はどのペンにしようかな〜」って決めています。最近は週4日分ぐらいは固定していて、残り3日をどの万年筆・どのインクで書くか決めています。台湾のインクが多めかな。EDiTは罫線の幅にもゆとりがあるので、最近お迎えする万年筆は中字が多いかも。色味の出方も好きだし、書き味もいい。

「この先、EDiTで揺らがないかもな〜」と思ってこの2年ぐらいは、毎年1月はじまりのラインナップを見ながら「この辺りの色かな〜」と目星をつけて、2月ごろにオンライン通販をする、毎年のルーティンが固まっている気がします。
選ぶポイントとしては、同じ系統の色味を避けること。例えば青を使った次の年は青みのカラーは避けて、ピンク。ピンクを使った次の年はパープル、パープルの次はミントグリーン、というような流れ。そろそろイエローも使いたいのでマークスさん〜〜〜ぜひ!!!!
それと、カラーを選ぶときの基準としては、やっぱり「テンションが上がること」。時々手帳を複数並べて眺めることもあるので、並べたときのバランスは重視します。なので今年はSUNNY手帳を買う時に一緒にEDiTの色味を検討しました!満足!
そんなところで、もう5年くらい書き続けていると「書くことないな〜」と思った日も話題を見つけるのが上手くなり、とりとめのない、そのときの自分のことを書けるようになりました。
モヤモヤを抱えているとき、手帳を書きながら頭の中がリセットされるような気がして、ときどき相談に乗ってもらうことも。特に、2022年のいちばん寒いころから春にかけて大きな環境の変化がありました。その時不安に思っていたことも、手帳がしっかりと受け止めてもらっています。誰にも言えないし、誰かの考えを聞いたところで…と思ったり、なんかモヤモヤしたりしたことをやんわり手帳に話す感じに近いです。わたしのよき相談相手として、手帳が機能していました。実際に今の仕事をしているのも、手帳に書いてあった自分の言葉がきっかけ。そこからとんとん拍子で話が進んでいき、今に至ります。
しかも、以前より仕事に向かう時、肩の力が抜けている。ストレスはあるけれど、以前よりかわし方が上手になっていたり、上手く発散する方法を見つけたりしているのかなと思います。(あんまり仕事のことを日記に書かないようにしているのもあるのかもしれないけれど)

自分だけが見る文章、だからこその高い自由度

という感じでかれこれ7年。この4月から8年目になりました。
そろそろ「1日1ページの日記を書いています」と大きい声で言ってもいいんじゃないかと思うのだけれど、それはさすがに、まだできないような気がします。
なぜなら見せられない内容ばかりだから。仕事のことはあんまり書かないし、どこが?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でもわたしの日記には、ドラマの感想がぎっしり書いてあるのです………ひどい時は3日に1回話題にしている時があって、さすがにわたしに何かあった時に遠隔操作かひとりでに爆発してくれないかなと思っています。
そんなことが書けるのも、自由度が高い日記だから。
誰かに見せる文章は、第三者の視点を頭のどこかに置いて書かなくちゃいけないけれど、自分が書いている日記というのは、自分あてにしか書かれていないので、そういうのは考えなくていいのです。なので、なんでも書ける。

「スーパーマーケット」すなわちワンダーランド。何でもある、キラキラしてる、楽しいの三拍子揃った場所。それこそがスーパーマーケット。楽しいよね。

スーパーマーケット・ワンダーランド
/2023年9月1日の日記
(3日ぶりの外出で書いた日記)

みたいなそんな、違う人にしてみればどうでもいいことを堂々と書ける。だから日記が負担なく続いて、生活の一部になっているんじゃないかなと思います。
読書は、文字を通した対話と言われているけれど、日記も文字を通した自分自身との対話だと思うので、これからもどんどこ書いていこうと思います。
なので、これからもよろしくね、EDiT。

もちろん、どこかの誰かが読むnoteや各種SNSとかも好きなんですが、自分しか読まないEDiTは最高にクレイジーで好きです。8年目で初めて(いや、まさかの)日付を間違えて書く場所がズレる事件が起きても、これも楽しい思い出です。(頭真っ白だけれども)

わたし自身はきっと、どんな手段であれこれからもずっと書き続けていくつもりです。そのひとつにアナログな日記があってほしい、そう思っています。

こんなところで、また次の機会に!

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