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#よんなな朝の歌 ’22.12⑥

2022.12.16 相川七瀬「夢見る少女じゃいられない」

おはようございます。誰しも自分が抱いていた夢や理想と現実の狭間で、「自分どうなんだろうな?」と振り返りたがる時間もあるかなと。本当は夢を見ていたいけど、それだけじゃ強く生きていけないから。そんな覚悟に思いを馳せて・・。
相川七瀬「夢見る少女じゃいられない」
午前6:37 · 2022年12月16日

 少年少女が理想を描いて夢を見るのは当然のことで、それが自分の理想となっていくのは普通のことで。ただ、ひとたび外に出れば「そうも言ってられない」ということに気付き、その経験をアップデートしていくもの。ただし歌の世界で描くのは「逆張り」で、プロデューサーだった織田哲郎は「前向きなガールポップでなく、前向きじゃないダークなロック」をコンセプトにプロデュースしたとわざわざ言及したように、現実の世界を描くような歌は主流にはなりにくいと考えられていた。
 確かに「夢見る少女じゃいられない」と現実突きつけられたように言われてしまっては、歌で元気になろうという気にはなりにくい。むしろ、「覚悟はいいか?」と問われる感じにもなるのかな。ただし、この頃になれば女性にも覚悟を問う世界観は醸成されてきたのではないかと。言い方は悪いが、男女雇用機会均等法などの法整備を踏まえ、お茶くみ、電話番、ファイリング等の作業を花嫁修業然にして仕事をするような世界から、ちゃんと第一線で働く世界に切り替わる時節が、1995年の空気感だったのではなかろうか。
 相川七瀬。1995年、「夢見る少女じゃいられない」でデビュー。翌年「恋心」がヒット。近年では祭りを通した地域活性に携わりたい思いから、國學院大學神道文化学部に入学。デビュー25周年を超えた現在でも、圧倒的な歌唱力とパワフルなステージを展開、若いミュージシャンとセッションしてもむしろ、相川の方が力強い歌唱をする一面も。

2022.12.17 WANDS 「世界が終るまでは」

おはようございます。昨日のSLAM DUNKの余韻が長く、つい夜更かし。映画館でもこの歌、エンドレスで流れていました。第2期エンディングテーマ、私の記憶の中ではこれが鮮烈で。懐かしくてよく調べてみると、今のWANDSはWANDSだが…続きはコラムで
WANDS 「世界が終るまでは」
午前9:21 · 2022年12月17日

 金曜日夜のレイトショー、どうしても見ておきたい映画が2本。どうしても甲乙をつけることができない。覚悟を決めて映画館に行き、開始時刻の早い時間の上映がある作品を見ることとした。
 SLAM DUNKと、すずめの戸閉まり。究極の選択でした。結論は20時15分のSLAM DUNK。レイトショーなのに4割の入り。試合経過と人間ドラマが交錯し、いつかの山際淳司が書き上げたスポーツのルポルタージュを読了したような、深い倦怠感と充実感が体を支配した。
 そしてWANDS「世界が終わるまでは…」。映画館のフロアでエンドレスに流れ、アニメ時代の懐かしさを演出。終演後のシアターを見回すと、アニメ時代の視聴者がみんな大人になっていた、という光景。そして時は流れてもWANDSのボーカル・上杉昇の声が衰えを知らずに今も歌ってい…ると思ったら、そうじゃないんですよね。
 WANDSというグループは複雑なグループで、幾度のメンバーチェンジをして2019年に再結成という形になっている。第2期とされる期間に代表曲となる「世界が終わるまでは…」「時の扉」をリリース。この時期にボーカルの上杉とギターの柴崎が脱退(柴崎は2019年再結成時に復帰)。その後のメンバーの紆余曲折ぶりは有吉弘行のラジオ番組でもたびたび「WANDSさんのメンバー、昔と全然違うじゃないか!」とネタにされる事態に。ただね今のWANDS、実はボーカル以外2期メンバーなんだよね…。

2022.12.18 metro trip 「BABYBABY」

おはようございます。これから伊勢に行くんですが、伊勢っぽい歌を紹介したいけど思い浮かばず。で、自分だけ知ってる情報で押し切ります。作者が伊勢出身って情報を仕入れたので今日はこの曲をどうぞ。聴けばなかなかオシャレなんで、ぜひどうぞ。
metro trip 「BABYBABY」
午前5:21 · 2022年12月18日

 一日かけて、伊勢に行ってきました。twitterの本編には道中の写真を載せていましたけど、物見遊山でなく「お札を授かりに行く」という至って真面目な理由で行ってまいりました。
 昔日から伊勢という場所は、信仰の場であり遊興の場、そして人生で一度は行きたい憧れの地。民謡で言えば「伊勢音頭」が代表的な歌にあたるが、この伊勢音頭の文化圏は広きにわたっている。過去に縁をいただき、愛媛県西条市の山車を伊勢で曳くイベントに参加させてもらったことがあるが、西条の祭典で山車を曳くときに歌うのが伊勢音頭だった。
 逆に、現代的な音楽で伊勢を感じるのは難しい。演歌でのご当地ソング的なものはあるが、伊勢の地からクリエイターを探すのは結構至難の業だった。今回のmetro tripについても、むしろ都会の空気を切り取った楽曲で、伊勢を意識するにはクリエイターの経歴を偶然見て「ああ」と思うくらい。今回の「BABYBABY」も初冬の都会での恋模様を歌った楽曲。ひたすら洒落た歌で、伊勢音頭の姿は見当たらない。
 metro trip。2000年に結成された、青木多果(伊勢出身)と日野友香のユニット。2007年にメジャーデビュー。某作曲家の主催する新人発掘を目的としたサークル活動の中から結成されたユニット。「地下鉄での小旅行」をコンセプトにした、日常を切り取った題材からの楽曲が特徴。音楽的にも音の心地よさを志向した音運びが巧みになされている。

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