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#よんなな朝の歌 ’22.12⑨

2022.12.25 中島美嘉「雪の華」

クリスマスの穏やかな朝、少し遅めのおはようございます。今日は凛とした朝の空気を感じながら澄んだ声を聞きたくて。喧騒から離れた場所に身を置くとこの歌のクリアさが身にしみる。昨日の余韻に浸りながら今日も新しい一歩を。改めて merry christmas!
中島美嘉「雪の華」
午前10:11 · 2022年12月25日

 この曲の歌詞にある「今年最初の…雪の華」、話の掴みによく使う。語感がなんか好き。この曲も来年で20周年、思えばうっかり年を重ねていることを感じさせられる。ちょうど大学4年生の冬、街のあちこちでこの歌を聴いた東京時代の思い出。誰かのために何かをすることもしてもらえることもなく、そんな野郎で集っている毎日。見かねた同級生のおばちゃん(※よんなな、大学は夜間部でした)に「いつかは幸せになりな。なれるはずだけど、なれるように…『幸』の字、お守りにしな!」と、自筆の栞をくださったっけ…。そんな冬を思い出す。本質は今でもまあ、変わっているのか変わっていないのか。。
 さて。よんななの悪い癖ではあるが、実はリリースした曲をリアルタイムで聴けない癖がある。だから流行りにはワンテンポ遅れがちになるのだが…数少ない例外がこの「雪の華」。ラジオで流れてきた瞬間に気に入ったことを、鮮烈に覚えている。CDを買わずしても毎日のようにどこかで聞こえていたことを、自分のことのように喜んだっけ。気づけば50人近くにカヴァーまでされていたことを思えば、本当に良い歌だったのだと、改めて思う。
 中島美嘉。中学卒業後、友人たちと共同生活を送りながらモデルの仕事を始める。2000年、歌手を目指してオーディションを受験。ソニー・レコードのスタッフに見出される。2001年、「傷だらけのラブソング」主演ならびに主題歌「STARS」でデビュー。2003年、「雪の華」をリリース。

2022.12.26 石川さゆり「津軽海峡・冬景色」

おはようございます。冬を語るにあたって、凍てつく海峡を渡るこの歌が外せない。そう思った年の瀬に向かう朝。連絡船は遠い昭和の情景になってしまったけれど、冬の海峡を渡る心情に思いを馳せながら。映像の石川さゆりも19歳だったってさ。
石川さゆり「津軽海峡・冬景色」
午前6:44 · 2022年12月26日

 失恋の痛手を負いながら北に帰る心情を情感たっぷりに歌う石川さゆり、彼女が19歳で歌い上げていたことに驚くしかない。大学1年生か2年生くらいだろうか、偏見に満ちているが大失恋というよりはまだ初恋が胸を突くくらいではないだろうか。その年端もいかない年齢で重厚な恋の歌を歌い上げる。そう考えただけでも、彼女は恐ろしい子だったのだろう。
 津軽海峡・冬景色。国鉄青函連絡船が津軽海峡を越えて本州と北海道を結んでいた。1988年に運行を停止、青函トンネルの開通によって役割を終えたルートは、かつては北海道へ向かう公共機関のメインルートだった。青森駅と函館駅に直結したボーディングブリッジを渡り、洋上の国鉄線である連絡船で海を渡る。冬の海峡超えは寒さ厳しく、デッキに出れば確実に凍える。このルートを追体験するために青函フェリーに乗船したことがあるが、3時間以上の航海の果てに到着した函館は、かくも遠かったことを思い出した。
 この3時間を失恋の痛手を思いながら渡るのは、寂寥感以外のものを感じることはできないだろう。雪が解けて春になる頃、主人公の恋の痛手が癒えることを願ってやまない、そういう気持ちがいっぱいになり、とても切ない気持ちに支配される。
 石川さゆり。1973年、15歳でデビュー。森昌子、山口百恵、桜田淳子などのアイドル歌手に隠れていた存在だったが、1977年「津軽海峡・冬景色」で大ブレイク。以降第一線の歌手として活躍。他の代表曲は「天城越え」など。

【今夜は延長戦】土手下海峡・濡れ景色

 …一応私、裏アカ兄さんなので。
 「津軽海峡・冬景色」の替え歌として有名な歌のようで。題名がいろいろとブレはあるが、このママが歌うのは「土手下海峡・濡れ景色」。数年前に閉店した博多中洲のまゆみママの歌唱。
 内容は字で書き起こせませんけどね、まずは一聴を。端的に言えば男女の営みが艶っぽく歌われている。ママの歌唱力はさることながら、曲の間に挟むセリフに笑いを誘う構成。鉄板ネタだったとは思われるが、何度聞いても男はくすっと笑うことは必至。
 こういう歌に昇華できるのは、まずは原曲が親しまれていることが前提となる。誰もが知っている歌をであるからこそ、原曲のイメージや韻を踏まえながら曲をつけていく。おそらくターゲット層は中高年であれば、演歌のスタンダードが替え歌の元になっていく。その観点からでは、元歌のパワーを感じるほかない。しかし生で聴く機会がなくなったのは残念。
 これは女性が歌うからこそウケるところもあろうが、私はこいつをマスターしようと思う。ちょっとしたカラオケの余興には面白そうだ。女子の前では進んで歌わんよ、頼まれたらちょっと考える。そして多分歌うけど。

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