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#カエスガタナ 松田聖子「SWEET MEMORIES」へ。

「#カエスガタナ」。
それは、大好きな歌に返歌を認(したた)めたくなった、ロマンチさんの胸に仕舞い切れなくなった思いと、その言の葉。
今宵も恋した言葉に、ふと返事を書いてみて。

Act.0003 松田聖子「SWEET MEMORIES」

甘い記憶の備忘録

君はそう、君のまま 眩しい光蓄えていた
いつだって夢見ていた またいつか会えるかと
望むことはもう それ以上のことはなくて
「今、私幸せ」と その一言が聴きたくて

夢はもう、夢のまま 写真の中に留まって
今生きる糧となる 片隅の記憶でいい

胸の奥痛み出す 分かれ道歩んだ日
いつか会えるかな しまい込んだ言葉たち
望んだことはそう こういうことだったかな
「今、私幸せ」と その一言が怖くなる

浅い夢は、夢のまま 心の中に留まって
明日を生きる盾になる 小さな自信であればいい

美しく見えた夢 過ぎ去った時の景色
色褪せた悲しみだって 甘い記憶の備忘録

夢はもう、夢のまま 心の中に留まって
明日を生きる盾となる 片隅の記憶でいい
望むことはもう それ以上のことはなくて
「今、私幸せ」と その一言が聴きたくて

色褪せた喜びだって 甘い記憶の備忘録
(2023.5.7 よんなな)

 本当はあくまでも、「ありがとう。今、私は幸せ」と言ってほしいもの。嘘をつくのは上手じゃないとは言えども、幸せであって欲しい。戻れない関係を引きずるのではなく、あくまでも自分との思い出を糧に生きていてと願いたい。
 「振り返っても帰ってこない、若かりし頃の輝き」とは言うけど、その輝きの延長線上にあるのが今、で。過去を大事にすることはきっと今に繋がるんだと思えないうちは、今だって大事にできないのではないか、とも。
 だからこそ甘い記憶はノートの隅に走り書いて、落ち葉の栞を挟み込んでおくの。それがいつかの備忘録。

【解説】
「SWEET MEMORIES」。当初は『ガラスの林檎』(1983年8月1日)のカップリング曲。サントリーCANビールCMとのタイアップとして制作され、当初は松田の歌唱と認知されず、謎の新人歌手の歌唱と誤解されていたほど「それ以前」の彼女の殻を破る新境地となった。作詞:松本隆、作曲・編曲:大村雅朗。オリコンチャート最高1位(月間・週間)、同1983年度年間セールス7位。

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