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映画『ミッドナイトスワン』先行上映に行って

9月10日の一日だけの先行上映に参加してから、一週間が経ったのですが、まだあの空気の余韻の中にいます。

朝、ぼーっとした頭で歯磨きをしているとき。駅のホームで駅員さんのアナウンスを聞いているともなく聞いているとき。仕事と仕事の合間、一瞬手を止めて窓に目をやったとき。帰宅する電車のつり革に揺られているとき。

そんなふとしたときに思い出す、凪沙の横顔や一果のまなざしが、登場人物たちのさまざまなシーンが、余韻と呼ぶのも生易しく、毎度ざわりと感情を波立たせ、また去っていきます。

寂しいとか悲しいとか自分で名づけることが難しい、いろんな気持ちの入り混じった複雑な感情の波で、私にとっては、自分が何を受け取ったのかを整理するのが難しい映画でした。

ミッドナイトスワン1

このイラストのシーン、凪沙と一果が本当の意味で出会った瞬間だったんだなと、描きながら思いました。
いつもそうなんだけれど、イラストに描いてみると分かってくることがあったりします。
もし二人が本当の意味で出会うことがなかったら、どうなっていたんだろう…。

「もし」は希望にも絶望にもどちらの方向にも考えてしまいます。今、書いていて気づきましたが「もし」と考えてしまう分かれ道がとても多い映画のように思います。そして「もし」は、現実の世界でも、物語の中ですら、有りうることはなくて、また少し落ち込むのでした…。

9月25日の公開日までまだ少し時間があるから、ファーストインプレッションとゆっくり向き合おうと思います。またイラストを描いてみようと思います。忘れたくない暖かなシーンもたくさんあったので。

「ミッドナイトスワン」は、9月25日 全国公開です!



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