夜泉月-よもつき-

違う世界に生まれたかった。

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鬱だって、オシャレもしたいし恋もしたい#1

一日に飲む薬の量、13種類。 一週間に逃げ出したいと思う回数、約3回。 一か月にリストカットをした回数、約16回。 一年に死のうとした回数、2回。 そんな私でも、生きているー。   これは10年後の私に捧げる生存確認法である。    

    • 鬱だって、オシャレもしたいし恋もしたい#6

      好きと嫌いって差別ですよね。 もし怪獣が街を襲ったとして、 好きな人だけ残ればいいと思う。 そんな私はきっと世界平和なんて口にしちゃいけない。 友達が死んだら悲しいが、家族が死んだ時よりは悲しくないのかななんて そんな思想が浮かぶのは私が人でなしだからだろうか。 孤独な人ほど、キレイな人生。

      • 鬱だって、オシャレもしたいし恋もしたい#5

        私がもし余命わずかな病気なら しにたくないという言葉に価値が出るだろう。 でも何にもない私が何を叫んでもなんの価値もでない。 自殺志願者が死にたいだなんてもってのほか。 それぐらい言葉なんてどうだっていい。 それでももし、私の言葉を聞いてくれる人がいるとすれば きっとそれは愛で、愛情で、 大切にしたいと思う。 たとえばその人が70億人を大量虐殺するとすれば 私は最初に死にたい。 それぐらい。

        • 鬱だって、オシャレもしたいし恋もしたい#4

          勘違いしないでほしいのは 鬱にだってそういう日もある。 毎日が死にたいわけではないのだ。 楽しい日だって、喜ばしいことだってある。 もちろん、オシャレもしたいし、恋もしたい。 古着もチーズケーキも、本も絵画も 何一つこの人生から捨てられない。 でも、この人生を捨てたくなる日はある。 そしてその時動けなくなる。 息の仕方さえ忘れたかのように。 それが私の抱える鬱だ。 贅沢病とでも呼んでおこう。

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        鬱だって、オシャレもしたいし恋もしたい#1

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        • 鬱だって、オシャレもしたいし恋もしたい
          6本

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          鬱だって、オシャレもしたいし恋もしたい#3

          祖父が死んだ。 四七日の夜。 私は服をもらった。 古着好きの私は祖父の死を悲しむ暇もなく 祖父の部屋から服を選んでいたのだ。 それが何の感情の表れかは知らないが とてつもない罪悪感に襲われた。 そして次の日 その罪悪感すら忘れ その服を着て私は遊びに行くのだ。

          鬱だって、オシャレもしたいし恋もしたい#3

          鬱だって、オシャレもしたいし恋もしたい#2

          うつ病になって、1年目の春 祖父が死んだ。 大人になって初めて人の死のリアルを見た。 病院のベッドの周りで泣きすする声 看護師さんからの説明 納棺士さんの仕事 お坊さんのお経 どれもきっと私の死の際にも行われるであろう仕事。 それでもまだ死にたいという概念が頭の片隅に残っている。 私は新しいペンを買う際、それがなくなる日のことを考える。 新しく付き合う人も、いつか来る別れを。 そんな私だからこそ生きてるときには、 最後の瞬間をきっと考えてしまうのだろう。 自殺

          鬱だって、オシャレもしたいし恋もしたい#2