カラヴァッジオ作品に見る楽器演奏
カラヴァッジオ。ルネッサンス後期の画家ですが、バロック絵画の先駆的存在です。カラヴァッジオがいなければ、のちのバロック絵画はどうなっていたでしょう?!
カラヴァッジオは、楽器を演奏する人物も描いています。
下は「音楽家たち」という作品。演奏前なのでしょうか、演奏の合間の休憩でしょうか、それぞれの人物が思い思いの行動をしています。
4人というのが、ロックやブルースバンドメンバーの人数のようで、R&Bバンドをやっているわたくし的には親近感を覚えます。それと、4人それぞれを近くに配置して描いている“密集感”が、バンドメンバーの親密感につながるようで好きです。
下は「リュートを弾く若者」という作品。上の作品に描かれたリュートを持つ人と同じ人物ですよね。ヘアースタイルは少し違いますが。
タイトルには「若者」とありますので男性なのでしょうが、顔の表情、肌の色、指先は細く伸びながらもむっちり感のある手、襞の付いた服装とその着こなし、などはかなり女性っぽいです。
次は『エジプトへの逃避途上の休息』という作品。逃避行の途中、天使の弾くバイオリンの音は、ヨセフやマリアにどのように聞こえたのか?
マリアは疲れてぐっすりと寝込み、一方ヨセフは楽譜を持ちながら、真剣にバイオリンを演奏する天使を凝視しています。
天使はどんな曲を弾いているのでしょう? 楽譜もしっかり描かれているようなので、再現できそうです。
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