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カラヴァッジオ作品に見る楽器演奏

カラヴァッジオ。ルネッサンス後期の画家ですが、バロック絵画の先駆的存在です。カラヴァッジオがいなければ、のちのバロック絵画はどうなっていたでしょう?!

カラヴァッジオは、楽器を演奏する人物も描いています。

下は「音楽家たち」という作品。演奏前なのでしょうか、演奏の合間の休憩でしょうか、それぞれの人物が思い思いの行動をしています。

4人というのが、ロックやブルースバンドメンバーの人数のようで、R&Bバンドをやっているわたくし的には親近感を覚えます。それと、4人それぞれを近くに配置して描いている“密集感”が、バンドメンバーの親密感につながるようで好きです。

1595『音楽家たち』(1595年 - 1596年) メトロポリタン美術館(ニューヨーク)

下は「リュートを弾く若者」という作品。上の作品に描かれたリュートを持つ人と同じ人物ですよね。ヘアースタイルは少し違いますが。

タイトルには「若者」とありますので男性なのでしょうが、顔の表情、肌の色、指先は細く伸びながらもむっちり感のある手、襞の付いた服装とその着こなし、などはかなり女性っぽいです。

1596『リュートを弾く若者』(1600年頃) エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)

次は『エジプトへの逃避途上の休息』という作品。逃避行の途中、天使の弾くバイオリンの音は、ヨセフやマリアにどのように聞こえたのか?

マリアは疲れてぐっすりと寝込み、一方ヨセフは楽譜を持ちながら、真剣にバイオリンを演奏する天使を凝視しています。

天使はどんな曲を弾いているのでしょう? 楽譜もしっかり描かれているようなので、再現できそうです。

1597『エジプトへの逃避途上の休息』(1597年頃) ドリア・パンフィリ美術館(ローマ)


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