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うっすい恋愛経験の話をしようか

自己紹介の記事にも書いた通り、一度だけ一瞬付き合った人がいます。
三年くらい前かな?もう名前も思い出せません。
某マッチングアプリで出会った二歳上(だったはず…)の男性でした。
二ヶ月ほどやりとりして、三回目のデートで告白されて付き合いました。

とりあえず付き合ってみたものの、つい二ヶ月前まで他人だった異性をいきなり優先順位の上位に入れなきゃいけない事がこんなに苦痛だったとは。
「付き合ってるうちに好きになれるかも…」
そんな希望を持っていたけど、少なくとも今回に関しては無理でした。

この記事を書き始めた最初は好きになれなかった理由をつらつらと書き並べてたんですけど、えいっと全部消しました。
ものすご~く大雑把に、初代プレステ並のポリゴン数で表現するならば、だいたい「価値観の違い」で説明できる事ばかりだったので。
(もし別の機会があったら書くかも)


あ、一個だけエピソード書いていいですか?
これは彼も私も悪くないんですけど。

私が女友達(当時アプリで恋人探し中)と遊んでいる最中に恋愛の話題が出て、 話の流れで「彼氏は付き合う前も付き合った後もずっと割り勘だよ」と言ったら「割り勘男」というあだ名を付けられてしまった。

おいおい仮にも人の彼氏を割り勘男呼ばわりは酷くないか?私は気にしてないんだぞ?やんのか?
そう思ったけど、それ以来彼からLINEが来るたびに「あ、割り勘男だ…」と心の声が呟いてしまって、しんどかった。
後日のデートもやっぱり割り勘だった。

割り勘自体に不満を持ってたわけじゃないし。
友達に言われるまで気にした事もなかったし。
自分の分は自分で払う方が好きだし。
相手の方が多く食べてるくせに完全に割り勘なのはン?と思ったけど、長く一緒に居るならそんなのは些事だと思ってたし。

ただ、私はこの先もずっとこの人と接する度に「割り勘男…」と心の中で呼んでしまうのだろうと思うと、それはちょっと…結構…だいぶ嫌だわ…。
(なお諸悪の根源の女友達は幼稚園からの付き合いのマブダチなので機会があったら記事で紹介したい)


そんなこんなで一向に彼の事を好きになれず、好きになれない相手に毎日連絡するのがしんどかった。
ただでさえ私は連絡無精で、用事のある時しか人に連絡しない女。
段々スマホが震えるだけで苦痛になった。
丁度原稿を始める時期でもあったので、多忙を理由に別れを告げました。
こうして私は恋人と大して向き合おうともせず原稿を大義名分にさっさと切り捨てたのだった…。


もしかして私って最低?


なんで連絡すら苦痛に思うようになった人と付き合う選択をしてしまったのか?
「最初はそこまで苦痛じゃなかった」「付き合ってるうちに好きになれるかも」を抜きにすると、以下が挙げられました。

・いない歴=年齢コンプレックスを手っ取り早く解消したかった
・直前に会った人が変な人でアプリに辟易していた
・告白に対して「はい」「いいえ」以外の答えが存在する事を理解してなかった

ツッコミ所まみれの項目を羅列してしまい、我が事ながら頭を抱えてます。
こいつらを深堀りするのは苦行以外の何物でもないですが、いきます。


・いない歴=年齢コンプレックスを手っ取り早く解消したかった

短絡的すぎる
私が恋人を探していたのは人生のパートナーになりうる相手を探していたからであって、決していない歴=年齢を解消するためじゃなかったはず。
完全に目先の結果に目が眩んでいた。ワンチャン狙いのヤリモク野郎と変わらん。
コミットする結果が間違っている。ばかもん!!
これが若気の至りってやつかも。当時で既に20代後半入ってたから全然若気ではないが。
きっと普通の人はもっと早い段階で「とりあえず付き合ってみる」を経験するんだろうな~~~~~~
この彼以前にもまともな男性からアプローチされた事が無いわけじゃないし、とりあえずでいいならその中の誰かでよかったじゃないか。
アプローチされた当時は今より自分に自信が無くて、誰かと関係を深める勇気が無かったんですよね…。
のほほんと過ごして居た自分が突然恋愛というステージの上に引きずり出された事に驚いて、怖くて、距離を置いてフェードアウトばかりしてました。


・直前に会った人が変な人でアプリ恋愛に辟易していた

一言で言うと「経歴を詐称していた」んです。
理解されにくい、特に女性からのウケが悪いであろう職業に関わっていた。そしてアプリ上では他の職業を名乗っていた。 最初に会った時に「実は…」とカミングアウトされました。「正直に言ったら会って貰えないから…」と。

いや、職業云々じゃなくて、そもそも嘘付かれるのが嫌だよ。 今後付き合いを続けたとして「でもこの人最初から嘘付いてたんだよな」って疑い続けちゃうよ。
だまし討ちのような真似で会うのは相手の時間を搾取しているし、それに無自覚な事の方がよっぽどまずいよ。
(指摘はしなかったけど身長も明らかに詐称してた。身長の高い低いよりも「こいつ嘘ばっかだな」というイメージを重ねられる方がきつい)

それを抜きにしても随分オドオドした人だったし、挙動不審さが目立っていた。物凄く自信が無さそうなのだ。
「今の自分に満足していない」と「ありのままの自分を愛されたい」が同時に強く存在するのを強く感じた。何と言うか、不器用な人だったんだと思う。
捉え方によっては「そんな人が勇気を出して一歩を踏み出した」ほほえましい出来事だったのかもしれない。
出会い方が違えば友達ぐらいにはなれたんじゃないかな?

で、話を戻すがそんな人の後だったから
「もしかしたら現時点でまともな人って物凄く貴重なのかもしれない」
「この人を逃したらまずいのかもしれない」

と追い詰められたような気分になって、焦って承諾してしまった。


・告白に対して「はい」「いいえ」以外の答えが存在する事を理解してなかった

会うのは3回目で、深い話なんて一つもしてなくて、そんな状態で付き合うなんて私は考えられなかった。
考えられない状態で決断を迫られて、テンパった。
「はい」「いいえ」二進数の回答しか出せなかったのだ。
一般的には3回目のデートなんて告白ぐらいされてもおかしくないのに回答を用意してなかった。

それに保留にする事で起きるリスクが怖かった。
もし何度も会って結局付き合わなかった時に「時間を無駄にした」と責め立てる人だったらどうしよう。
無駄にさせた相手の時間に対して、私は責任を負えない。
それに私の観察眼では3回会った程度じゃ不都合があった時に豹変するタイプか否かなんて分からない。 知らない事は恐怖だ。

上手に躱して可愛く「まだあなたのことよく知らないから決められない」って言えたらよかった。
そんな言葉がとっさに出てこない程度には恋愛に慣れていなかった。
こういうのって結局は場数なのだ。恋愛におけるアドリブ力が全く鍛えられていない。


私の性格分類はINTPで、何でも頭でっかちに考えすぎる傾向がある。
そんな私が苦手な「慣れ」「瞬発力」「経験」が恋愛の現場では鍵を握っているのだ。無理ゲーみが強い。
上手くいかなかったし苦痛だったが、私にとっては学びのある「経験」だった。彼にとっては災難だっただろう。
決して悪い人ではなかった(はずな)ので私の事は忘れてもっと可愛げのある優しい子と幸せになっていて欲しい。

次の機会を求めるかどうかは…正直あの面倒な思いをもう一度するのは気が進まない。
「好きじゃないけど付き合う」が向いてないのが分かったので、友達から自然に発展するのが理想的なのだと思う。
でも、いざという時にチャンスを掴み取るアドリブ力が絶望的に足りない。
であれば、試行回数を稼ぐという側面を考えれば、やっぱりアプリ等で最初から恋愛目的の出会いを重ねるのが効率的なんだろうか…。
断ったり破局した後の事を考えるとコミュニティ内恋愛のリスクが高い事も想像出来るので、「アプリで出会った人を好きになる」のが一番効率的なのも、それはそうだ。
効率効率うるせえ女、私は付き合いたくない。だめだこりゃ。


「試行回数を稼ぐ」とは言うものの、経験値のために他人を消費するのはだいぶ申し訳ない…。
でも私の人生のために絶対的に必要なのは経験値で、他人の人生を慮ってる暇はあるのか?出会った相手も打算かもしれないぞ?
でもでも相手が真剣だったらその誠実さを裏切ることになるぞ?

あ~~~~っ面倒臭い!!
なんか…違うじゃん!もっとこう、感情でするものらしいじゃん、恋愛ってさあ!(伝聞)
別にキュンキュンしたいとか刺激が欲しいとかそんな少女漫画みたいな夢を見てるわけじゃなくて、いや本当にあるんなら体験してみたいけど、 損得勘定というテイカー思考じゃなくて自然に「この人の為になりたい」と願うギバー思考になれるのが愛とか恋じゃないの?って。
これもやっぱり夢見てるのか?
お互いをお互いの特別な椅子に座らせて大切にし合おうね、という契約が「付き合う」だと思ってるけど、違うんか?


難しい。難しすぎる。
最後に男性と付き合わなければ知る機会が無かった学びを一つ書いて終わります。


指が太い相手と恋人繋ぎすると、こちらの指の股が裂けそうになって痛い。


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