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文字と絵のこと

漠然とした想いというのは、本当に恐ろしい。風船のようにその膨らみに限りがあれば良いのにと思う。想いがネガティブに進めば進むほど、私は徐々に波に呑まれていく。それは緩やかで激しく、涙なぞ受け付けることもないような大きなものだった。

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文字についての話。最近、文字ばっかり書いている気がする。
精神的なコストが漫画を描くよりも全然低いので、こうなるのは仕方ないんだけれども、申し訳ない気持ちです。
近況としては、寝たきりの割合が多いけれど、天気や気温のおかげか外に出る頻度は(時間的には短いながらも)高くなった。無理矢理、薬の力で沈み込んだ気分を通常レベルに押し上げてる感覚があって、そういう時はすごくぼんやりするので、ものすごい無表情で闊歩したり、公園でぼーっとしている自分の姿は他者に不安感を与えてないか心配になるが……。でも、本も若干読めるようになったし、少しは集中できる気がする。
ただ、以前までは恐怖感から音と光がないと駄目だったのが、音や光に煩わしさを感じるようになったのが、”薬物反応が顕著に出ているモルモット”的だと自分の事を思った。その分野には詳しくないので、単なるイメージだけれど。
絵はその反面、イラストの方ばかり作ってしまっていて自分が心配だ。「充電期間」というような表現をして下さった方にはとても救われていて、今がそれだったら良いなと思う。

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次に、絵の話について。最近は絵を描く方々と交流する機会があったので色々な話を聞いていた。
その結果、全員が描くことに対して何かしらの理論を持っていたり、考えて描くことが身についていることに驚いた。本当に凄いと思う。
私といえば、思いついて(瞬間的なものだ)、ラフを描いて(約5~10分以内に必ず終わっていると思う)、あとは思いついた心情に正直に、描くだけだからだ。もちろん参考に資料を見たりはするのだけど、表現に大きな誤りがないかの確認に近い。
思いつかない時はただ好きなパーツを描いてる絵になるので、メディアツイートやtumblrのillustrationタグで絵を見て頂けると、それが顕著に出ていると思う…。

最近書いたお気に入りの絵についての話

1枚目の絵は、これは散歩中に見た黄色いお花がめちゃめちゃ可愛かった体験がもとになっている。だから本当は黄色いお花畑だったのだけれど、あひるさんが黄色いので色味的に仕方なくピンク色のお花畑になった。でもかわいいので良いと思う。春の陽気を感じたあたたかい絵が描けてよかった。
ちなみに奥の方はお風呂(水)っぽく見えるように少し配慮したつもり。ひよこじゃないよ


2枚目の絵。これは何故思いついたのかよくわからない…。理由があるとすれば、絵描きさんと話す機会があった事に対して動揺していたことだろうか。
表層の浮ついた感情と深海にまで繋がるような、深く暗い気持ちについて描きたかった。もうすぐ彼女は波にのみ込まれてさらわれてしまうだろう。
(今もそうだが、)大して動けていない時に思いついた絵だった気もするので、大きな変化が欲しかったのかもしれない。


先日描いたこの絵は、突然、もう7年前になる?歌「Os-宇宙人」を思い出してずっと聞いてたことで出来た絵です。
当時の自分は本当に”夏休みが来ずに中退”するんじゃないかと思っていたり、パジャマを着て、誰とも会話が出来ないままに、ずっと何かに気付いてくれる誰かを待っていたような人間なので、この歌がぶっ刺さっていた。のを思い出して、すごく憂鬱になって描いた。今も大して変わっていない自分に憂鬱になった。とにかく憂鬱だったけれど、なんとなく晴れ間を感じる歌なので、こんなきれいに晴れた絵なんだと思う。今後の人生もこれくらい快晴であったらいいのになあ。

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私は、そんなに一貫性のある人間ではないし、ここに書いたことについて、翌日にはまた違うことを言っているかもしれない。しかし、今後も文字や絵のことについては何回も似たようなことを書きそうだなと思いつつ……。

イラストの感想を頂く機会も少し増えて、私以外の誰かが絵から色々なことを感じてくれたり読み取ってくれたりしていることに、少しあたたかさや嬉しさを感じている。いつも、ありがとうございます。
私にはイラストから読み取る力が決定的に不足しているから、そういう読み取りが出来る素敵な心を自分も持ちたいと思う。
この文章も、何かを伝えたい気分をもって書いている。それが何なのかはわからないが、この頃は頻繁に、近いうちにふわっと蒸発して消えるような気分になるので、何かを残すことは大事に感じる……。

イラストを描いた経緯については、誰かにとって少し面白い読み物であったらいいなと思う。読んでくれてありがとうございます。

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