あの日の風に会いに行く 4

2023年12月10日 ホノルルマラソン 走ります
それまでしばらくの間、人生の棚卸です
noteにアップしながら
2005年10月から書き始めたブログを
たどってみます

2005年12月20日

long long ago...

「合言葉はトリノ」と解散してから2年。
またまたオリンピックイヤー、ということは同窓会開催の年。

ということで2年ぶりにヒロミちゃんとサクライ君に昨日メールしました。私を入れた彼ら二人が6年1組の同窓会幹事です。

1973年に小学校を卒業してから一度も集まってなかったみんなが25年ぶりに会ったのが1998年。このときなぜか幹事を引き受ける羽目になり以後ずっと同じ3人が幹事。今回同窓会をすれば4回目です。45歳になった今でもヒロミちゃんはヒロミちゃん、サクライ君はサクライ君。不思議な関係です。

小学5年、6年と2年間私たちの担任はナカゾノ先生でした。今まで出会った先生はたくさんいますが文句なし私にとっては一番の先生です。

35歳くらいだった先生は独身でした。エラが張った顔で陰では「ゲタ」と呼ばれてた。先生は天地真理の大ファンでした。当時、三和銀行のキャンペーンガールに天地真理が起用されていて、隣の駅前にある三和銀行には天地真理の大きなポスターが貼ってありました。

ある日の放課後。運動場で遊んでいた私とイシハラ君が先生に呼ばれました。「ちょっとお願いがある」

先生の小さなおんぼろ自動車で隣の駅前の三和銀行へ3人で行きました。

先生が貯金箱を取り出して、「ふたりで、貯金箱の中のお金で貯金通帳を作ってください、って言うてきて。その時、『すみませんが、天地真理のポスターください。』って頼んでほしい」

私とイシハラ君は小銭ばかりジャラジャラ入った貯金箱のお金をカウンターに出し、無事天地真理のポスターをゲットしました。で、また自動車に乗って、今度は先生の家まで行きました。先生の家は車と同じくらいぼろぼろの長屋でした。先生は私とイシハラ君にポスターの端を押さえさせ、押しピンで天地真理を留めました。先生はうれしそうでした。帰りにアンパンとコーヒー牛乳を買ってもらって車の中で食べながら学校まで帰りました。

本当に怖い先生だったけど、親たちにも人気がありました。来春開催予定の同窓会で元気なナカゾノ先生に会えますように。先生の家の天地真理はどうなったのか聞いてみます。