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あの日の風に会いに行く 1

2023年12月10日 ホノルルマラソン走ります。
それで、なんとなく、
2005年10月からほぼ毎日書いてるブログの整理を始めました。
ホノルルマラソンまでにやってしまいたいです。
縁起担ぎイベント。
2023年半年使ってわたしの人生の棚卸です。
よかったら見守ってください。

2005年10月22日

Cut, cut, cut

どんより曇り空の土曜日がスタートです。
木曜日髪を切りに行きました。気に入ってるんだなぁ、今の髪型。
耳をすっきり出して、って言ったら、
「じゃぁ、襟足ちょっと刈り上げるよ~」、と美容師さん。
この人に切ってもらうようになって十数年。
すっきりクールなヘアスタイル。満足!

小学校6年生まで私は散髪屋さんでカットしてもらってました。
小6の冬休みが始まってすぐ弟と二人で散髪屋に行ったのが最後。
その時、私、バリカンで刈り上げられたのです。男の子にまちがわれて。
椅子に座って前掛けをかけてくれたのはアルバイトさんみたいな人でした。結構大きな散髪屋でね、しばらく待ってると散髪してくれるおっちゃんがやってきた。

で、右手にバリカン、左手にくしを持って私の後に立たれました。
その時言えばよかったんだよなぁ。「私、女です」と。
でも、小6です。思春期です。言えませんでした。
私の隣で切ってもらってる弟もチラチラこちらを見ています。
もう出来上がろうかという時やっと言えました。「あの~、私、女です」。おっちゃんは一瞬状況が分からなかったみたいです。
エッなんて言いながら前掛けをチラッと上げ、
「ありゃ、スカート履いてんなぁ」とひとこと。

お金いらへんで。
髪の毛もすぐ伸びてくるし心配せんでええよ、と
おっちゃんは見送ってくれました。

家に帰って母にこっぴどく叱られました。
「カットされる前になんで言えへんかったんやぁ~」
私の返した1000円札を握り締め母は猛烈に怒ってました。

この状況下で誰が損をしたのでしょうか?。
1000円は返され髪型はどうあれ娘の髪が短くなった母は損をしていない。
散髪屋のおっちゃんも、
職業人としてのプライドは傷ついたかもしれないけれど、
うちの母親に怒鳴り込まれたわけでもなく
これまた損をしていない。

1000円を返したにもかかわらず、
母に怒鳴られ、
バリカンで刈り上げられた髪型で年末年始を過ごした私こそ大損です。
あ~、理不尽です。
髪を「赤いリボン」で切ってもらうたび思い出す1コマ。
以心伝心はありえないと身に沁みた出来事でした。

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