骨喰藤四郎がまた出てくるときにはどうしたって観に行きたいと思ってしまった刀ステについて。(ネタバレ含む)
刀ミュしか観ていなかった私がここ1週間刀ステ漬けになってみて知った魅力。
配信動画の虚伝初演から悲伝までを観させていただき、ひとつの長編ものになっているの?などと分かってとても楽しめました。
個人的には俳優さんとして推しになった方々が刀ミュの方に偏っていらっしゃったので、そちらが2.5次元の入り口でした。しかもそちらもまだまだ新参者でよほどのきっかけがなければ観ることはないなーと思っていた刀ステでした。観ようというきっかけというのは言わずもがな8月の「大演練」です。そのキャスト発表がされてからでした。
こんなことが…あっていいのか…?!と。
そして…
嘘っ?!どっちもしばらくファーラウェイしてて出ていない三日月がどっちも出るやん!!と。
とうらぶそのもので完全に三日月崇拝者の私。驚きすぎたのなんの。なんという色んなもの(!)を超えた大イベント!贅沢すぎる…こんなに刀剣が…そして二振りの三日月…!!
絶対開催されて欲しい…しかしされたとしてたった一回…しかもお盆…生では観に行けないかもしれないが絶対にライビュやってくれたら行く…てか円盤ください…
人生には驚きが必要…と鶴丸は言うけども、驚かされすぎたよ!!
そして、そうかぁーここで交わりがあるのならステも観てみようかなぁー観てる人からはハマると聞くしー…と自粛生活の夜な夜な観てみて…
話の面白さに夢中になり連日観ました。そしてあの本丸の時間軸を考えるのが楽しく少し深読みしたく、もう一度本丸時間軸の順に観てみました!!
ハマってるやん!!
私はお芝居は全体の構成の面白さはもちろんなのですが、印象的で美しい演出や台詞に特に感銘を受けて作品を好きになるので、悲伝までをがっつり連続して映像で観させていただいた訳で、そうすると全作品のそれぞれに気に入ったシーンの三日月、山姥、鶴丸などの数秒の芝居さえ何度も何度も観たりしました。
しかし最終的に特に印象的だったのは骨喰藤四郎の姿でした。
骨喰藤四郎はひとつの「鍵」のように思える。しかしその在り方は掴みどころがなくそこがなんとも魅力的で素敵で、またとても謎だ…
と。
骨喰は外伝、そしてジョ伝で出陣しています。序伝の冒頭飛び出て来て遡行軍と対峙する…その時の顔がなんとも痛々しく、それはただの戦闘上での疲労からのそれというよりも、さらに輪をかけて深い”憂い”があるかのような表情に見える…そしてぐったりと倒れてしまう…。
そのすべての顔が切なげで美しくて。でも…
なぜあんなに最初から憂うような表情なのだろう?
と、とても心に残ったのです。
さらに言うと骨喰は序伝での敗北の後、三日月の顕現を迎え、その時三日月に渡されたお守りを助伝で文字通り”助け”として現れて山伏国広に渡すのですが、その時もやっとの思いでここに辿り着いたのだと語るかのような、なんとも言いようのない儚げな表情のまま山伏にゆっくりと近づく。
どちらの時の表情もとても深いな、と思えたのです。
まるでもっと前からすべて知っていたからこその切なさを見せているかのよう…だとしたらそれはどこから来るものなのか…?
刀剣が破壊してもそれを一度復活させられる”お守り”。小田原征伐で一度敗北した後、それを三日月に託された骨喰はどんな胸中だったのか…。
そこで一度、悲伝の成り行きを終え円環を巡っている三日月の目になってみて考える。
悲伝の最後の三日月の顕現の姿は闇夜を照らす月の光のようにひっそりと、しかしとても厳かだった。それは虚伝冒頭の顕現の姿と同じに見えた。つまり小田原征伐への遡行経路がもう一度開かれる時が来たら本丸はどうするべきかを”円環”を巡る三日月は知っていたからこそ序伝の後に顕現し、骨喰にお守りを渡したのだろう。
しかし成り行きを知っているのなら最初の小田原征伐の前に顕現して三日月も出陣し、山伏が折れる前に救えたのならその方が良いのでは?とも思える。
いや、だからこそ、きっと顕現の時があの時であることにも何か深い理由があるのではないか。つまり序伝と虚伝に跨るところに何かがあるのでは?と思えて来る。そしてきっとそれはこれからの未来の公演に答えがあるのかもしれない…そこが面白みではあるのでは…。(維伝もまたそういう意味でじっくり考えたい仕掛けのある時系列の内容ではあったようですが!)
また、骨喰にお守りを渡した時、三日月は何を語り、これから起こることをどうやって知らせたのだろう…いや…語ったのではないのかもしれない…あれより前に何かしらをどこかで骨喰に諭していたのかもしれないということも考えられる…。
三日月の顕現までには一体どんな道程があるのだろうか?
そして早くに顕現してから小田原へと出陣するまでの骨喰藤四郎の道程も気になる…。
もしかすると、
他の刀剣では出来ない、骨喰にしか出来ない役割である理由がそこにあるのかもしれない。
そして気になることとしてもうひとつ外せないこともある…それは、
骨喰藤四郎はもう一振り居る、ということ。
あの骨喰もどこに向かったのかということも含めて…どちらの骨喰もとても気になって来るのです。
(慈伝にもいろいろヒントがあるのかもなのだけど観れていないし、大阪公演に骨喰が出ていたそうですが…それは円盤のみ収録かな…?とにかく慈伝、維伝が配信されたら観たいな!と思っています。)
記憶がない、という記憶。
刀剣男士としてからの記憶。
三日月との過去の記憶と新しい記憶。
その心と体にどんなものを刻み、感じ、それは何処から来て何処へ向かっているのか…
それを知りたい、そして観たい、そう思わされる刀ステです!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました♡
蓬@sasimo_gusa
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