【カオリ】異国の姓
ほらやっぱり僕は君がいないと駄目なんだ。
わかってるんだ そんなこと
君が僕を否定するというには
優しすぎる その音を頭に響かせながら
僕は違うと呟きながら歩くしか
そうじゃないと進めない弱い
生き物だから
そんな自分も好きでいたけど
ここを居心地良く造り変えもしたけれど
君らの見てる景色をこれでも見ようと
光に焦がれるだけで
体は疲労し溶けそうだった
遅いよ。
遅かったよ。
待ちくたびれたよ。
いかないでよ。
いくぐらいなら
僕みたいに半分溶けちゃえばいいじゃない。
それを