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夜空に泳ぐチョコレートグラミー 感想文

町田そのこさん。また一人、好きな作家さんが出来てしまった。

有川浩さん、恩田陸さん、瀬尾まいこさん、辻村深月さん、原田マハさん。

50歳のオジサンが、好きな作家さんが女性ばかりって、どうなんだろう?

自己分析するに、女性作家さんが描く男の登場人物がカッコいい!と思う。

本作のりゅうちゃん、哲太、芙美さん、重史、宇崎くん。みんな魅力的でカッコいい男(おんこも含む)

本作は、カッコイイ登場人物が、それぞれの短編の中に配置されていて、その短編の物語が少しずつ重なりあう構成。絶妙!

でも、本作の凄いところNo.1は、各短編の一行目。

「大きなみたらし団子にかぶりついたら、差し歯がとれた。」
「夏休みに入るちょっと前、近松晴子が孵化した。」
「恋人は死んだ。」
「今日は私の誕生日で、とてもいいお天気の日曜日だから、死ぬにはぴったりの日だなと思った。」

一行目からどっぷり物語に引き摺り込まれる。
一気読み必至。

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