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音楽理論はどうして必要なのか(初心者さん向け)

こんにちは。Yomogiです。

今回は音楽理論がどうして必要なのか?とボイシングの話です。
ざっくり知ることのススメをお話していけばと思います。
音楽理論ネタはさんざん転がってるので、細かいことは書きません。
でもごめんなさい、ちょっと長いです。

全体的には初心者さん向けです。多分。
あと伸び悩んでる人向けです。
あまり小難しい話は無しで「へー」って読み流してもらって、実際に壁にあたったら思い出してほしいです。

それでは行ってみましょう!

作曲・編曲する上で音楽理論いる?いらない?

そもそもいるいらない論争が起きていることを知ったのが少し前。
調べ物をしていたら驚きの記事が色々出てきたので個人的にはびっくりしました。

調べてみるとアーティストのあいみょんさんが「コードを知らない」という発言が発端だったみたいですが、そこから音楽理論は必要ないみたいな話題に移ったようです。

SNSでもちらほら見かけます。

まず個人的な結論ですが、音楽理論は必要です。
でも知ってるから偉いとかではなく、自慢できる要素では無いです。

実は、音楽を聞いていたり曲のコピーをしたり楽器を弾いたり吹いたりしている時点で音楽理論なんてものは体感しているので、アマチュアであれば小難しい言葉などは覚える必要は無いと思ってます。

感覚や耳で理解していれば良いかなと。

音楽理論は常々体感している

自分の好きなアーティストさんの曲を聞いていると
「あーこれはイントロの時点で○○さんの曲だ」
「この曲って○○に似てる」
「この人は毎回オクターブ奏法してるな」
みたいなことってよくあると思います。
この時点で「コード」「スケール」「奏法」という音楽理論に触れてる…と説明したらわかりやすいでしょうか。

特徴的なアーティストさんって、そういう自分らしいコード進行やフレーズ・スケールを入れてきます。
「BUMP OF CHICKEN」とか「Eve」って、もうイントロで分かるくらい「これ」感あると思いますが、まさにそれです。

音楽を作る上でのコード展開の引き出し

作曲や編曲をする上ではもう少し上流の理解が必要で
「分解」し「知識」として吸収していくと今後の役に立ちます。

例えば、聞いた曲が「A♭M7 - G7 - Cm7 - E♭7」だったら
「あー、丸サね」みたいなのは分かるのですが、大事なのは次の展開がでてくるかどうかです。

コード進行はそのあたりに転がってるのでググればいいのですが
それだけ知っていても中々良い曲というのは作れないもので。

一応コード進行に触れておくと、セオリーというのはあります
「C - G - Am - Em - F - C - F - G」:カノン進行
「F - C - G - Am」:4156進行
「Am - F - G - C」:小室進行
などなど、進行は調べれば山程あります。使われてないコード進行は無いのでは…とまで言われてます。
※○○進行と書いてますが「小さな恋のうた」(MONGOL800)進行とかでもいいです。

でも大事なのは、そのコード進行の作り方と次の展開をどうするのか。
自分の中にある引き出しです。

この引き出しがどれだけあるかで、曲作りはかなり変わってきます。
そして音楽理論を多少かじると「君に決めた!」ってできます
さらに自分で進行をアレンジできます。

この引き出しが少ないと
例えば「Am - F - G - C」のみでイントロからアウトロまで終るということが発生します。

そういう楽曲が悪いわけではなく、むしろ個人的には好きです。
最近だと「ちゅ、多様性」とかそうですね

作曲をした真部脩一さんという方は、有名所だと相対性理論とかでしょうか。
(自分が目指している、とても影響を受けた方です)

あとはOrangestarさんもそうでしょうか。
EDM界隈はワンコードで進行することが多いです。あそこの世界は「トラックを作る文化」なので、Orangestarさんはそこから歌ものへの発展型なので。

ですが、これってこのレベルの人の知識と経験があってできることであって一朝一夕でできるものでは有りません。
飽きさせないアレンジやスケールの使い方、メロディーラインなど、それこそ引き出しが大量にないと作れない楽曲になります

話を戻しますが、自分の中に引き出しがあって「狙って作っている」のと「作れない」は大きな違いです。
なのでこういった理由からまずは理論的なコード展開の知識は必要と思ってます。

コード展開を知ることの大事さと耳コピ

コード展開はググれば山のように出てきますので、是非気になった方はググってください。
ちなみに私も「わからない!」ってなったときに沢山調べて読んでふむふむ…と間違った知識の入れ方をしていたのですが音楽なので読んで理解はできません。
実際に打ち込んだり演奏してみましょう。
難しい単語とかがでてきた瞬間わかんねー!ってなっても、音出せば大体分かります。

IIImとかⅤとかサブドミナントとか記号とか長ったらしい横文字とかいっぱいでてきますが、そんな小難しいこと覚えても役に立つのはずーっと先なのでまずはそういったのは全部無視でまずは音を自分で聴いてください。

「度数」「スケール」とかはその先にあります。
気になったら勉強していけば理解はどんどんできると思います。

最終的に暗記ゲーになるのですが(ギターであれば指板の音を全部覚えたり手の形で覚えたりスケールの形を覚えたり)
めっちゃ言いますがその前にまずは音を聴いて知ることが大事です。

そして持論になりますが、自分の引き出しを増やす方法は耳コピです。
耳コピは自分の聞く力を鍛えるとともに、その曲の作り方を学べるからです。
はじめは1から10まで耳コピしないとわからないことだらけで辛いかもしれませんが、ある程度慣れてくると全部耳コピしなくても進行見れば大体分かるようになってきます。

また、イントロ〜アウトロまで全部耳コピすると飽きてくるので、メロだけとかサビだけとか自分が気になるセクションをまずはコピーしていくと良いと思います。

ボイシングとコードの構成音

これは自分のギターの先生の受け売りですが
「あなたが思いつく限りのA7のコードを弾いてください」

みなさん何個思いつきましたか?
私は当時5個くらいしか弾けなかった気がします。
ちなみに今は20個くらい思いつけるんじゃないかな…わかんないけど。

この質問って、その人の理論理解度や手癖、好きなジャンル、引き出しの数など様々な事が分かります。
この次に話すボイシングは、このコードをどれだけ知っているかがとても重要になってきます。

ボイシング

このボイシング、ものすごく曲作りでは大事なのです。
「曲の厚みが無い」「音が寂しい」「音圧がスカスカ」といった所はボイシングを入れていないことが大体の原因になります。

これは理論を知っていなければ中々とっつきにくい内容になります。

Cを基本としてそ構成音の長3度や完全5度の転回、3度を下げればマイナーで5度を上げればAug…みたいな

そんな難しいことはわからん!

そうなると思いますので、まずはご自身が作っている曲の進行のただただコードを鳴らしている所でいいです。
そこが例えば「C」だったら、もう一つ違う「C」を鳴らしてみてください。
難しかったらただ単純に12音階上げた(下げた)「C」(オクターブ)を。
そして元々あった「C」を左に、新しい「C」を右にパンしてみてください。

ほら、厚みが出たでしょう?

間違っても同じCを両方に振らないでください。
それはただのステレオです。

そんな風に、ルート音や構成が違う同じ音階を重ねる事で一気に曲っぽくなります。

ボイシングは基本どんな楽曲にも入ってるはずです。
1曲わかりやすいものを説明すると

Eveさんの「僕らまだアンダーグラウンド」
こちらのイントロとかめっちゃわかりやすいと思います。

難しそうですが簡単な話です。
違う構成音を入れればそれが和音になり厚みが出ます。
そしてアレンジしていくんです。左は普通に上下ストロークだから右はカッティングで少し動かそうとか。
ここは3度、ここは5度、ハモらせるとか。

ただ、音楽理論のコードの話を知らないとコレもすごい難しいです。
どの音にどの音を重ねれば良いのかがわからないと思います。
力技で1音ずつ合わせていくか…とかやってたら曲作る時間なくなります。勿体無い。

構成音を知る大事さ

コードを知ることで、ボイシングが可能となり
コードに乗せたメロディーが作れて、ベースやアルペジオなどを入れることができます。
また、歌はただの3度5度のハモリではなく和音構成のハモリを入れたりと一気に幅が広がります。

逆に知らないままや耳に頼っていたりするとコードに乗せたメロディーも実はずれていてベースの音も実はずれてそれに気づくこともできず、音感がどんどん狂っていく…なんてことになりかねないです。

こちら、私の先生の山口和也さんの動画です。
説明はギターでやっていますが音楽理論はすべてに共通して同じです。

ほら、勉強したくなってきませんか?

理論にとらわれないことも大事…だけど

うるせー理論なんて知らん!俺(私)が全てだ!

そんな方もいらっしゃいます。
まったくもって否定しませんが、一つだけ事例に。

NiziU「Step and a step」Aメロ問題
コレとかです。

一時期話題になりましたね。
私はご飯作ってるときにテレビでこの曲が流れていて、流石にリビングまで聞きに行ってしまいました。
聞き間違いか?と。

この楽曲を聞いて、良い悪いではなくて「おいおいおいおい」ってなるかならないかは非常に大事です。
これはかの有名なJ.Y. Parkが作曲しており、すでに売れているアーティストだから「話題」になって「議論」になりました。

これを音楽初心者です!って方やこれから伸ばすんだ!って方がやったら恐らくですが「こいつ音外してるやん」でバイバイになります。

こういう事が理論を知らないと起きやすいです。

すべて音楽理論に倣ってやる必要はないですし、今までに無い新たなコード進行をもしかしたら生み出すかもしれません。

でも、ずーっと昔から音楽は存在していて、すべてにコード進行があって
それでも使われないコード進行ってそもそも何か欠点があるから使われてないんだと思います。
一般的に気持ち悪いとか腹落ちしないとか不協和音だとか。

セオリーはそれを使うだけで心地よい音になるからみんなそこに行き着くのだというのは知っておきましょう。


おわりに

ちょっと長くなりましたが音楽理論で作曲するならぜひ知っておいて欲しい部分の触りをお話させていただきました。
深く知っていくと、もっと色々発見があります。

音楽理論を説明するって難しいですね…。
まあそもそもがめっちゃ小難しいことばっかり言ってますからね。
勉強ですしね…

とはいいつつ、確実に必要なことは間違いないと思ってますし
自分は音楽理論を知っていたからこそ助かったことも沢山有ります。

途中書きましたが、正直数多ある説明を読んでもホントわかんないです。
実際に聞かないと。
電車で読んでふんふんなるほどとかできないですもん。

だから腰が重くなるのも当たり前なんですが、知っていると知らないだと曲のクオリティが段違いになります。
勉強嫌いな人も、ぜひとも触りだけでもいいから知っておくことをオススメします。

あと、耳コピに関しては敬遠されがちで結構毛嫌いされることがありますがやって損するのは時間だけで得るもののほうが圧倒的に多いです。
曲が教材になります。ミックスの練習もできます。
メリットがあまりにも多すぎるので是非ともやってみてください。

自分も今回記事にしてみて改めて理論の大事さを知ったとともにまだまだ勉強不足だなと‥。
がんばります。

それでは!

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