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気持ちの散歩

最近撮りたい写真が増えました。

きっかけという程おおげさなものではありませんが、春の桜のシーズンになると我々風景屋はこぞって桜を追いかけます。

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タイムラインに流れる美しい桜の写真を横目に、平日は仕事で動けず、土日は悪天候に見舞われた私は焦燥感に駆られる日々を過ごしていました。

2年前は〇〇に行った、✖✖は朝は撮ったけど夜は撮れてない。
3年前は△△で撮れたけどあの時は広角レンズがなかったからな…
毎年、〇△には通っているけど雲海に出会えないから今年こそは。
あそこに行った、ここも撮った、あの場所はこの場所はここはあそこは。

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リストにしている桜のスポットとタイムラインに流れてくる桜の写真と、週末に雨予報を伝える天気予報とにらめっこする日々。
そして顔を上げると積み上げられている仕事の山。

ある日、弾けちゃったんですよね、気持ちが。
毎年恒例桜撮影スタンプラリーに参加しないといけないと勝手に思い込んでどんどん重圧になってたような気がします。

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気付いたら、リストに載せていたスポットの定番の構図ではなく川に流れる桜の花びらを食べようと水面をパチャパチャしている犬をずっと撮ってました。

家に帰って、この写真を見ていると何だか憑き物が落ちた気分になりました。

もちろん、絶景と呼ばれる場所や自然にチャレンジして撮影する事の楽しさは変わりませんがちょっと肩の荷が下りた気がします。

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そういえば写真を始めたばかりの頃は、風景のイロハも分からないしスポットも知らない、機材もなかったので近くの葉っぱをずっと撮っていました。

それを恋人や友人や家族に見せびらかしては、「何がいいの?」ってよく困惑させていました。

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でも、そういう所に写真の楽しさが潜んでいるような気がします。

これからも変わらず風景写真を撮る為に、行きたい場所へ行き、そこで見た光景を皆さんとシェアしたいと思っています。

ただもっと肩の力を抜いて、よく分からないけど何かこれ好きかもしれないって言われるような写真も世に送り出してあげられたらなと思います。

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『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』を何だか流行っているから俺は絶対見ないぞ。
って意地を張っちゃう人が惹かれるようなアカウントにしたいです。


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