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生後10カ月なりの判断力

我が家には4歳と0歳10か月の娘がいます。

上の子は細かいブロックや、折り紙やトイレットペーパーの芯など紙製の工作が大好きな時期。一方、下の子はなんでも口に入れたがりな時期です。

チャンスさえあればベビーサークルの隙間からお姉ちゃんエリアへ手を伸ばして、届いた物を口に入れたり、折り紙の作品を破いてしまいます。

最近つかまり立ちが上手になり、手が届く範囲が一気に広がりました。
お姉ちゃんが幼稚園に行っている日中、お気に入りの折り紙やポケットテッシュなど、拭けない・戻せない素材の物を守ることに私は必死です。

先日、上の子がとっておきのだからと温存しているお気に入りのポケットテッシュを、下の子がまさに開けてチギりそうでした。
ここで取り上げるのは簡単なのですが、そうすれば大泣き。「ダメ」を連呼するのも快くないし、何か良い方法は無いものか。

そこで、下の子が手に取ってもOKでカラフルなものを、1個ずつ差し出してみました。すると下の子は、手に持ったポケットテッシュと目の前に差し出された物を交互に見て、うーんと考えるしぐさをしました。
どっちの方が良いか彼女なりに選択したのです。

テッシュの魅力が勝つと、視線と手先はまたポケットテッシュへ。
差し出された物への興味が勝つと、テッシュを手放して、交換してくれました。(テッシュ死守成功!笑)

言葉は話せないし、話しかけている言葉もどのくらい理解できているのかもわかりませんが、10カ月なりに考えがあるんだという事に感動しました。

そして、モンテッソーリ教育の本に、0歳の部屋作りにおいておもちゃは2~3個並べて本人に選択させると判断力が養われるとあった事を思い出しました。
読んだ時は、そんな幼い時期に選択も何も無いのでは?と思ったのですが、考えを表現する術をまだ持っていないだけで、考える力は持っているのだなと実感しました。

なんでも自分でやりたがって、こぼしたり壊したり失敗を繰り返し中の上の子対応が優先され、ついつい「はい、これどうぞ」とおもちゃを一方的に渡されたり、とりあえず抱っこされがちな下の子。

まだ10カ月でも、意識的に選択の機会を作ってあげたい、と思う出来事でした。

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