息子が彼女を連れてきた！　①

いつもは、布団に入って形が決まると5秒くらいで眠りに落ちる私が、
前の晩は、なかなか寝付けなくて辛かったな～。

息子の彼女に会うってこと自体初めてのことで・・・
しかも、「お嫁にくるかもしれない人」っていう背景があるから
余計にもうなんだか柄にもなく緊張してしまって。

お茶の支度をしながら、
自分が初めて旦那様の実家にお邪魔した時のことを思い出す。

お義母さんがどんな風に私を出迎えてくれたのか、
どんな風に出迎えてもらったから私は嬉しかったのか・・・
あの時の私と同じように彼女が

（　よかった☆歓迎されているかも・・・♪　）

と思ってくれるような出迎え方をしなければ。

ピンポ～ン

（きた！）

ドアを開けて、ウェルカムモード全開！！
自分に出来得る最高の笑顔でお迎えした。

息子が、ちょっぴり恥ずかしそうに彼女を紹介してくれた。
とても礼儀正しくて、可愛らしい女性だった。

玄関で靴を脱いで上がった後、くるりと後ろを向いてかがんで
脱いだ靴を揃えていた彼女。

リビングに上がって「適当に座ってね～」と声を掛けたけど
お茶を持って戻るとソファには座っておらず、
フローリングの床に正座していた彼女。

こんなきちんとしたお嬢さん、
そりゃ～息子もメロメロになっちゃうかもね！と納得した。

～つづく～