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「奴隷の中にいた毎日を抜け出して」

去年の5月まで工場で作業員として働いていました。

側から見て正社員だし、一生安定だと思われがちですが実際は奴隷のような毎日です。

福岡の片田舎で町工場の歯車の一部になり、言い方は悪いですが何の自由もない奴隷の中の毎日でした。

先ず「通勤ラッシュ」の中、勤務地へ向かう作業は焦る人々と感情が交錯しては交通事故に遭うというリスクを伴うストレスと戦う作業。

到着時にいつも当時お付き合いをしていた恋人に連絡…終わったら連絡。

連日朝早くから夜遅くまで同じ場所で同じ事を繰り返す日々で、

「私が居なくても代わりはいるもの…。」

と無意識に心の中、時に独り言を呟いてしまうほどでした。

決められた作業さえできれば、人格も性格もどうだっていいという、会社の体制にずっと憤りを感じながら勤務していました。

毎朝、工場独特の甘ったるい油の臭いの染みついた作業着に着替え、

軽自動車に乗り45分かけていかなければならないと思っている瞬間の

『やるせなさ』を正確に伝えることのできる日本語を私は知りませんでした。

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ほんの一部のお話ですが明日続きを更新させていただきます。

上は実家の庭のレモン🍋の樹です。

庭一つ歩かなければ、見る事もなかったでしょう。

無農薬栽培は卑屈な表情すら超越して実をつけて私達にビタミンCをもたらしてくれます。

歩く度に砂利の音を響かせながら…出来る事を書き記していました。


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