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花言葉は「幸福な家庭」いちごで届ける幸せのカタチ。

日々のちょっとした幸せを感じて欲しい。そんな想いが込められている新潟県
上越市にある、いちご農園「苺の花ことば」。今回は代表の高橋和樹さんにお
話を伺いました。


キーワードは“幸せ” 苺じゃなくてもいいんです。

僕は元々地元の愛知県で、多忙を極めるサラリーマン。当時新潟県に住んでい
た、後に妻となる彼女と遠距離恋愛をしていました。久々に会う彼女とのデー
トでいちご狩りへ行くと、そこはケーキ屋さんを併設している大きな農園でし
た。そこで仕事をしている風景やお客さんの多さなどを見て、なぜかふと「こ
れなら自分でもできそうだな」と頭によぎったのです。

それからしばらくして、結婚をして新潟県に引っ越すことになり、それを機に
会社を退職。それまで農業には全く興味がなく、育てたことがあるのは世話の
いらないサボテンくらい(笑)。当時上越市にはいちご農園がなく、市や振興
局に相談するも否定され研修するにも苦戦。マイナスからのスタートでしたが
、おかげさまで現在は全国にいちごを届けさせてもらっています。
いちごの花言葉には「幸福な家庭」という意味もあり、“幸せ”がキーワード。
実は農業をやっているという感覚はなくて、いちごを通じて何気ない日常にち
ょっとした幸せを届けたくて運営しています。農業はあくまで手段。いちごじ
ゃなくても別にいいんです。いちごにはこだわってないんです。勿論いちご作
りにはめちゃくちゃこだわってますよ(笑)お客さんに苺を通じてちょっとし
た幸せを感じてもらうために、いちごの栽培方法にはこだわりがあります。


安心安全なものを届けたい、定植後は化学農薬の使用をやめました。

栽培方法で最もこだわっているのは、定植後に化学農薬を一切使わないこと。
果実にはもちろん、実が生る前の芽や蕾にも化学農薬を散布せずに育てていま
す。その代わりに、天敵を導入します。例えば、アブラムシを食べてくれるテ
ントウムシやダニを散布したり、納豆菌を撒いたり、植物由来(とうもろこし
の粉など)の農薬を使用することもあります。
いちごの栽培は他の作物に比べて化学農薬をたくさん使うという印象を持って
いる方もいると思うのですが、その理由の一つは栽培期間が長いから。苗取り
から収穫まで1年以上もあるため、他の農産物と比べるとどうしても回数が増
えてしまいます。僕は化学農薬については悪いものだとは思っていません。ク
ルーの労力を減らすことができるし即効性が高いから。化学農薬を撒いて24時
間以上経過していれば、実を食べても大丈夫という農薬もあります。使用回数
な時間などのルールにきちんと沿って使えば、化学農薬は問題がないのです。
ただ「これは24時間前に化学農薬を散布したいちごです」と言われて、喜んで
食べる人はなかなかいませんよね。生産者側からしたら使った方がいいけれど
、消費者側がそれを求めているのかは別の話。僕も子を持つ親として、正直良
い気持ちはしません。だから定植後の化学農薬の使用はやめました。最初は病
害虫にやられてしまっていちごの育ちが悪く、シーズンが早く終わってしまう
ことも多々ありましたね。でもそれもいい経験、苦労とは思わずにやってきま
した。


日常の中に溢れている幸せ。幸せを感じた瞬間こそが幸せなのです。

会社の理念に「何気ない日常のちょっとした幸せ」というのがあります。家族
と過ごす時間のちょっとした幸せを感じるお手伝いをするということなのです
が、幸せってそもそも何だと思いますか?
僕はそれを深く考えたときに、子どもがいちごを食べて笑顔になっているのが
浮かびました。美味しいものを食べたり、大切な人の喜ぶ顔を見ることができ
たり、ふとしたときに「幸せだな」と感じることが、幸せの真髄なのではない
かと僕は思います。
大病をしたら今を生きていること自体に、幸せを感じますよね。子宝になかな
か恵まれなかった人は、子どもが近くいるだけで幸せ。子どもの存在が当たり
前になっていても「ママこれをしてもいい?」「今日はあれが食べたいな」と
言われたりすることも、当たり前になっちゃてるけど、幸せの一つですよね。
大きな幸せも大事ですが、日々の何気ない幸せこそが大切だと思うのです。

僕は毎朝メルマガを書いて配信しています。農園を始める経緯から、日々の栽
培や収穫のお知らせ、さらに子どもの話まで、僕の日常をお伝えしています。
いちごの成長を分かち合えたり、時には子どものエピソードと読者の経験が重
なることで心が温まったり、それもみなさんに幸せをお届けするための手段の
一つだと考えています。


自分たちの行動・知識レベルはいちごの味に直結します。なぜならいちごの品
質や味は、育てられた環境によって左右されるからです。悪い環境なら低品質
の苺。良い環境なら高品質の苺。私たちは、その環境を作り上げることができ
ます。だからこそ今以上の幸せをお届けするためには、自分たちのレベルをあ
げていくことが不可欠です。いちごを育てるハウス環境を整えて美味しくする
努力をしたり、パッケージデザインを良くすることで見た目の印象を良くした
りします。今後もできる限りのことを考えていきたいです。

「子どもが大喜びで食べてくれた」「プレゼントをした孫からお礼の電話をも
らった」と言われると、やっぱり嬉しいですよね。こんなに自己表現ができて
、存在価値を認めてもらえる仕事はなかなかありません。これからもどんどん自分たちを高めて、目の前の人達や、関わった人達みんなが幸せになる輪を広げていきたいです。そうすることが僕の幸せです。


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