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サウナ術


前回投稿した「サウナ道」につづきまして、サウナシリーズ第2弾でございます。

著書「サウナ術」を読んで印象に残った部分をここで共有していきたいと思います。

 日本では古くからサウナはあったものの、利用者層といえば、中高年の男性がメインであり、小さい頃、銭湯などでサウナに入るおじさん達を見ては
いったいどこがいいんだろうと疑問に思わなかっただろうか?そんなサウナが老若男女を問わず多くの人に浸透してきており、今では約1000万人のサウナ愛好家がいると言われ、
まさに空前のサウナブームが来ていると言っていいでしょう。

 では、この「サウナブーム」の本質的な要因とはなんなのだろうか?

 時代の変化と共に人々は様々なストレスを抱えており、心身ともに不健康になる傾向にあるがゆえに、デジタルデトックス、瞑想など、マインドフルネスという分野に注目されてきている。つまり、サウナは歪んだ現代社会の中であるべき理想的な精神状態を獲得しようという現代人のニーズにマッチしている!

 他にも心身の状態を整える方法として運動することがあげられるが、
サウナがそれらと異なる点は、30分~1時間という短時間で、特別な身体能力、技能、努力が必要ないという点である。
更には、サウナには軽いトレーニング程度の心臓や血管を鍛えるう効果もあり、非常におすすめである。

 

サウナの基本「サウナ→水風呂→外気浴」というサイクルの中の変化

1 サウナ室に入ると、体内の老廃物が汗と共に排出される。
2 しばらくすると、だんだん暑くなり体温40℃近くで、体温を冷まそうとして皮膚表面の血液が増し、脈拍も2倍近くになる(交感神経が活発になり、体に危険信号として不快感を与える)
3 水風呂に入ると冷たい水で急激に冷やされ、気持ちよさと同時に更に交感神経優位になる。
4 外気浴スペースで休憩することで、大きく交感神経優位になっている状態から、副交感神経優位になりリラックスする。
5 水風呂で収縮した血管も解放され体表温度、脈拍は平常になる。
★ この自律神経のスイッチにより、からだがリセット・リブートされる感覚が「ととのう」ということ(トランス状態)
  簡単に言うと、極端な温冷差がある環境から平常の環境に戻り「ホッ」とする感覚

ここで改めて確認
 風呂の役割・・・水圧マッサージ、温浴でリラックス効果
 サウナの役割・・・自律神経フル活用で疲弊した神経リセット
 シャワーの役割・・・汗や汚れを洗い流す
それぞれの役割を理解して使い分けましょう!



サウナで得られる効果

・眠れない国日本→サウナで質の高い睡眠を得られるという研究結果がある。
・サウナ後の食事は美味しい。
 なぜ?
 →・味覚が敏感になるため、体感的には通常の2倍ほどになる。発汗しているため塩分は特に感じやすい(感覚)
  ・細胞は脱水症状のため、食べ物・栄養素の吸収率上がる(ビタミン・ミネラル・タンパク質がおすすめ)
  ・サウナ後に食事をする理由は、サウナ前の食事は健康的によくないという理由もある。
・サウナに入ることで免疫力が上がるという研究結果もある。
・サウナは幸福感を味わえる
 →サウナ発祥地のフィンランドは2018、2019の2年連続世界幸福度ランキング第1位。
・スマホ、インターネットの普及ですっかりデジタルから離れられない現代人を強制的にそれらからシャットアウトする。
 →デジタルデトックス、マインドフルネス効果で瞑想状態になり五感が研ぎ澄まされ頭がクリアになりスッキリする(科学的根拠ある)
・サウナでは人と本音で話せる、つまり、裸の付き合いでみな平等だからこそより親密になれる。(ビジネスでも活用できる)
・サードプレイスとしてサウナ。
 →職場、家庭で多少のストレスを感じている日々から離れた第3の場所。心と体もコンディショニングできて一石二鳥。



サウナのポイント

・「めまい」→「ととのう」ではない、無視して入ると熱中症やヒートショック現象が起きる。
・サウナの入りすぎは良くない
 →・交感神経でアドレナリンが枯渇しドーパミン出て依存してしまうことが原因。
  ・アドレナリンが枯渇する手前(交感神経MAX状態)でる。
  (頭の中に我慢、耐える、辛いというキーワードが浮かんだらやめる)
・「あまみ」・・・水風呂を出たときに肌がまばらに赤い状態になること。
         あまみの正体とは?
         →「動静脈吻合(どうじょうみゃくふんごう)」・・・動脈と静脈を直結する部分。
         どんな仕組み?
         →通常、動脈は毛細血管を経て静脈に至り、血液のペースは緩やかである。しかし、サウナなどで急激に体温が上昇すると、
         体を冷やすために血流を早めるよう調整するため、毛細血管をスキップして動静脈吻合を通る。この動静脈吻合は、普段は
         神経が閉じているが、水風呂で閉められたあとに外気浴をすると蛇口が開き、動静脈吻合のある部分だけ血液が流れて赤くなり、
         それ以外の部分は白いままという状態になる。
         つまり...あまみがでるということは、自律神経がうまく働き、良いサウナ浴ができている証拠!
・入浴ベースは「サウナ→水風呂→外気浴」を最低1セット
 →時間がなければどれかをスキップするのではなく、サイクル数を減らす。
・入り方の決まりはないので、自分の好みやその時の体調に合わせて入る。
・理想的な例としては「サウナ4:水風呂1:外気浴5(メイン)」
・サウナ内ではテレビの観すぎで時間忘れがち、マインドフルネスの邪魔になり雑念になることを考慮しておく。
・ロウリュは、周りの人に一言断ってから行い、一気にかけたり、上から覗かない。



水風呂の極意

・水風呂に30秒~1分程度浸かってじっとしていると、「温度の羽衣」をまとうことができる。
 →これは、36℃以上ある皮膚の表面温度と17℃ほどの水の間に、その中間の温度帯の水の層ができる現象のこと。
  これにより、「冷たい」が「冷たくて気持ちいい」という感覚に変わる。
 ※しかし、羽衣は繊細で破けやすいので、誰かがばしゃばしゃと入ると破けて冷たい水温がダイレクトに伝わる。
 →空気が噴き出すバイブラ仕様でわざと羽衣をまとわないパターンもあるが、これは上級者向け。
・水風呂時間はきっちりと決めず、だいたいサウナの滞在時間の3、4分の1くらいの長さにする。(1~5分くらい)
 →低体温症の危険もあるので、手足がしびれたりしてきたらすぐ上がる。目安は、平常時の脈拍マイナス20くらい。
・水風呂は浮く。
 →風呂同様、水圧でマッサージ効果もあるが、一方で負担にもなる。仰向けになり浮くと水圧負担が減る。
・水風呂が冷たすぎるときは、両手を出した状態で入る。(胸の前で合わせる)
 →手足先は、体の中で一番冷たさを敏感に感じるから。
・水風呂の良さは、広さと深さがポイント。水温は16.5℃くらい(科学的根拠あり)。良水質。プール式やフィンランドのように川や湖に飛び込むのは最高!



メインは外気浴

・外気浴こそがサウナのメイン!(自律神経のスイッチでととのう)
・水風呂を上がったら早く外気浴へ!ASAP!(As Soon As Possible)
 →水風呂上がりたての2~3分間は、アドレナリン残りながらも副交感神経がう優位(リラックスしているけど覚醒している)という不思議な状態。
 このトランス状態を味わうためには、動線の良い施設が好ましい。
・外気浴の場所は、屋外の休憩スペースでも、屋内のどこか座れるところでも良い。
・外気浴するときは体を拭く。
 →乾いたタオルで拭きすぎると、汗がダラダラ出て気持ち良く整えないため、濡れたタオルで程よく肌に潤いを残す。
・外気浴は、心ゆくまで楽しむ。
 →目安はもう一回サウナに入りたいと思うまで。サイクル数や時間にとらわれない。



よりサウナを満喫するために

・セットのフィニッシュでおすすめなのは、シャワー(水)で汗や汚れを落とし、外気浴で体を拭かなくてもいいくらい乾いてから上がる。
 →この状態で上がる非常に気持ち良く、着替えた服も心地よく感じる。
 ※他にもセット前や途中に風呂に入ったり、最終セット前に体を洗うなど、様々なやり方があるので自分の好みのやり方を見つける。
・サウナは経験を積むほど、ととのうまで早くなり制度もあがるので、同じセット数にとらわれず、そのときの体調、状況に応じて変える。
・おすすめの時間帯
 ・「朝サウナ」。ジムで鍛えて、サウナを1セット済ませて仕事にいく。時短かつ副交感神経優位にもならないのでシャキッとする。
 ・夕食前の7時くらいのサウナは、1日の疲れを癒し、その後の食事も美味しく感じ、副交感神経が優位になるので睡眠も良質になる。
 ・昼休みなども時間があればおすすめ。
・サウナ後に飲むなら「オロポ」(オロナミンシー+ポカリスエット)、で失ったイオンを取り戻す。(ナトリウムとビタミンも取れる)
 ※サウナ中は、水をこまめに補給する。飲みすぎは、良い発汗で老廃物を排出できなくなるので注意。



さいごに

サウナシリーズ第2弾いかがでしたしょうか?
ベテランサウナーの方々には浅はかな知識と思われてしまうかもしれませんが、私自信まだまだ駆け出しのサウナーでございます。
まだサウナ未体験の方にこの記事を見てすこしでもサウナの良さを知っていただき、1度でもいいので試しに入っていただければ、
サウナにハマることは間違いないと思っております。これからもよりサウナを満喫するために新しいサウナ情報・知識を身に付け
共有していきたい存じます。
みなさまが素晴らしい「ととのい」と出会えますように。




















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