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グラレコ:グラフィッカーの未来像 〜AI時代に生まれる新しい職業の未来とは?〜

グラフィックレコーディング、通称グラレコ。
今はまだ職業化まで拡大している人はごくわずかな、でも可能性を感じる職業スキルです。今日は、我々#櫻田ラボメンバーで「グラフィッカーの可能性と未来像」をみんなで考えるワークショップを、4月13日(土)に「学問と芸能の神」小野篁公を祀る、小野照崎神社(上野入谷駅より徒歩1分ほど)にて行いました。

イベントなどで「グラレコ」を観たことがない方のために簡単に説明すると、

会議やイベントなどで起こるリアルタイムでの議論をイラストや図解、文字を使って議論を「可視化」し、コミュニケーションを円滑にしたり、会議やイベントの振り返りを分かりやすくしたり。
あるいはビジュアルを使って、プレゼンテーションで共感を創るストーリーを語る、あるいは会議をファシリテート(進行役)をおこなうなど、様々な価値のあるデザイナーであり、ファシリティターです。
例えば、こんな感じです。

我らが部長、Weekly Ochiaiでもいつも活躍中の守隨(しゅずい)ゆかさん。

また、我がグラレコ部でも仕事として依頼いただくケースが増えてきています。

それでもまだ世間一般的な仕事として知られる「職種(肩書き)」としては、まだまだ発展途上なのが、「グラフィッカー」の現在地点ではないでしょうか?
日本のグラフィック・レコーディングの歴史を振り返ると、2013年頃から清水淳子さんなどがグラフィックレコーディングを始め、グラグリッド編集部などの活躍、そして現在2回目のブームが到来してきているのかな、と思います。
一般人のグラレコの印象だと、イベントを盛り上げる「エンターテイナー」のような印象でしか見られていないかもしれませんが、我々グラフィッカーとしてはこれをブームだけで終わらせず、社会的に認知される「職業化」への道へ、さらには「グラレコ」や「グラフィッカー」の持つ価値自体を高め、職業的な地位向上してゆくことが必要、だと思っています。

グラフィッカーの多くに共通していることは、そんな「クリエイティブ」への強い想いです。

AIやロボットなどのテクノロジーで職業が減ってゆくと言われる現代、逆に人間だからこそできる、新たに生まれる職業のひとつが、デザインで議論の問題解決するような「UXデザイナー」に近い存在ではないだろうか?と想定しています。

神社でのワークショップ 〜私たちがやったこと〜

ワークショップという「場創り」もデザインとして必要だよね、ということで、まずは、主催者さちよさん, ワークショップデザイナーさちまるさんが中心にテーマや進め方を決めてワークショップ化してみました。

《ワークショップの進め方》1)グラレコ的なアイスブレイク(場を暖かくするワーク)
2)ブレインストーミング (自由に沢山アイデアを拡散させてゆく場)   
〜テーマ:グラフィッカーとして〜         
・自分のできること。得意なこと       
・やってみたいこと        
・もっと改善すべきこと        
・グラレコで解決したい課題   
3)ブレスト結果のお互いの共有(そこから更に気づきを生む)
4)まとめ:巨大グラレコマップへ落とし込み(ワークショップの成果物)

<ワークショップの風景>

1)グラレコ的なアイスブレイク(場を暖かくするワーク)

まずは、グラレコなアイスブレイクでの風景。みんなでポストイットにみんなが思う笑顔を絵に描いて発表。意外とみんなの笑顔のイメージは違うんだなぁと笑いながら和気あいあいな感じです。

2)ブレインストーミング (自由に沢山アイデアを拡散させてゆく場)

つぎにブレインストーミング(ブレスト)を2組に分けて実施。
デザイン思考で、マシンガンのように自由に閃いたアイデアをポストイットに書きあって似たアイデアを分類しながら、またそこから連想される新しいアイデアを追加していきます。

3)ブレスト結果のお互いの共有(そこから更に気づきを生む)**

**

そして、2チームに分かれて行ったブレインストーミングをお互いに各チーム代表からシェアを実施。
互いのチーム発表からさらに新たな気づきが生まれて、最後のグラレコで未来像のマッピングの全体像を共有イメージ化してゆきました。

ブレインストーミングで大切なこと。それは、Outside-of-the-box思考(常識にない発想)、とにかく思いついたことを思うがままに書きまくること、相手を否定せずアイデアに乗っかることです。1時間ほどのワークでしたが、両チームでこれだけのアイデアがあっという間に出てきました。

4)まとめ:巨大グラレコマップへの落とし込み(ワークショップの成果物)

さあ、今までにまとまったアイデアをみんなでまとめて巨大マップにグラレコで落とし込んでゆく作業へ。あいにく時間切れな部分があって、すべてグラレコで書くことが出来ませんでしたが、できる限りグラレコを織り交ぜながら、巨大マッピングへ仕上げていきました。

※縦軸が対象となる分野(教育〜ビジネス)、横軸は時間軸(過去から未来)で整理しました

男子グラレコな共同作業(笑)

完成マッピングの写真でーす!

総括:ワークショップで見えたグラフィッカーの可能性

今回のワークショップを通じて、大変興味深かったのが#櫻田ラボ各メンバーがかんがえている「グラフィッカー」未来像に微妙な違いがあったということです。

具体的には、●全般→絵心がなく「デザイン」に理解がない人も「デザイン」や「アート」を学べるための、優しい「入口」を創りたい(=グラレコ思考)●「教育」→これから必要な、STEAM教育のA(アート)で、子供達の自己表現する力を身につける教育の一つとして確立していきたい●「ビジネス」→「企業内に1人」ずつグラフィッカーという肩書きができ、議論やコミュニケーションが円滑化・ビジネスを加速させられるようなビジネススキルあるビジュアル・ファシリテイターを増やしたい(=仕事の生産性UP)●SDGs(福祉や多様性など)→福祉の「アートセラピー」だったり、障がい者の未来言語的な役割を持った一つとして生かして行きたい また、外国人とのコミュニケーションなど、ダイバーシティな社会をビジュアルでコミュニケーションする「地球を丸くする力」に生かしていきたい ※これは社会課題をグラレコで解決してみたい私の想いです(苦笑)

まとめると、「グラフィッカー」にはそれだけ価値や可能性があり、各自がそれぞれの場面で力を発揮してゆくことで、グラレコは意思伝達手段の一つとなり、「クリエイティブ」の力が新たな社会的地位を確立できるのでは?という可能性を感じました。

そして、最後にやっぱり「”スナックグラレコ”** **っていうワイワイできる場があったら楽しいよね〜✨」ということで、ワークショップは楽しく終了しました!

ビジュアル(絵や図解)で自己表現が出来るようになるだけで、新しい「ビジュアル言語」を一つ覚えたくらいの大きな衝撃があるのが「グラレコ」の力。
きっと一人でも多くの人が同じような体験してもらい、「グラフィッカー」が活躍する未来が早く来るのを願いつつ。最後は、神社でみんなでお祈りしました〜

(最後は神社で記念写真〜〜〜!)

2019年4月13日(土)上野(入谷)ー小野照崎神社境内にて

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