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行ってきたよ:動点観測所 (35.39.36.02/139.42.5.98) 2024/01/21

2024/01/24 末尾に追記しました!
Uber Existenceとの比較はどうなるのか?と思ったのです。

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CCBTで行われている、動点観測所 (35.39.36.02/139.42.5.98)に行ってきました。本日最終日です。
動転観測所では作業員(ワークショップ参加者の意)としての参加でした。
スマホを持っている役目だったので、道中の写真はありません!今度同じルートをお散歩して写真撮ってこようかな。

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到着してメンバーがそろったところで説明がはじまる。
前列と後列でチームに分かれるようだ。私は前列チームで、男性と女性(あとから調べてみたらTMPRの中田一会さんだった)と3人組で動くことに。

私がカメラ付きベストを着用しながら街中でスマホを持って、ルートを決めるのは男性となった。
ルートは60秒の中でレバーをガチャガチャとして決める。9999通りあるし、どこが始点でどこが終点かもわからないため、なにがいいのか悪いのかもわからん。最終的にカクカクしたルートに決まった。
3人で写真を撮り地上へ。

地上に出て、目の前の信号をFLIPPERSとジャニーズショップの間の道を進む。以下散歩の記憶抜粋です。

・新ジャニショ、ブランクドットって読む。2階が写真っぽい。
・オフィスとうめいみたいな名前の電柱広告があった。
・初めてSupremeの実店舗をみて感動したかっこいい!(Supreme前の電柱はSupremeステッカーがめちゃくちゃ貼ってある)
・元マルイメンの空洞からミヤシタパークがみえる。
・モディのシンフォギアの広告に目を惹かれる中田さん。
・PARCOの前の花壇、実はガーデニングコンテストをやっている。
・元Francfrancの壁に貼ってある自転車放置すなポスター、こわい。
・センター街の交番、斧みたい。
・広告ポスター貼るところに広告がないのに、窓には薬局の取り扱い内容がギチギチに貼ってある。
・ローソンがドラクエコラボ!入店して10分くらいいたかも。
・Amwayの隙間にあるLUUP置き場を歩かせられる回
・神南小学校の校章は秘密結社みたい。

知らない3人で知らない渋谷を歩く。
寄り道をしたため、なんだかんだ45〜50分ほど歩いてCCBTに帰還した。

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観測所に到着し、カメラ付きベストとスマホを返却する。
AIが日記を生成してくれていたので、3人で読み返してみる。
違うところがあるので、校正していく。

ちーざんみたいなグループ名

冒頭の人物紹介は3人で写った写真から、公務員が私(髪をきっちり結って唯一マスクをしていた)教授が男性(眼鏡?)劇団員が中田さん(意図して表情筋を使って写ったらしい)というように関係性を定めたようだ。
校正中は私が劇団員、中田さんが公務員という流れで話を進めていたのでお互いの過去の仕事にはまっていて驚いた。
後列組も割と近しい職業があてはめられていたようで「もしかしてfacebookとか拾ってるんですかね…だとしたら怖…」という会話になった。そうではないらしく一安心だが、できなくないもんな。

インスタライブのアーカイブの様子だと、同グループの関係性とルート上の建物からこの日記を生成しているようで、私達が実際に立ち寄ったかどうかの加味はあまりされていないようだった。実際、3・6・5酒場はタワレコの近くにある店舗だと思うけれど、私達はモディ側を歩いていた。通りすがったにしても、店舗の存在を知らなければトル部分だっただろう。

「あと何かつけたすことありますか?」と中田さん。
男性が「あんなに盛り上がったローソンのことが入っていないですね」たしかに!
ローソン渋谷区井の頭通店(ハンズの前にあるローソン)がドラクエラッピング店舗で、中田さん先導でローソンに入り浸っていた。
私はプロセカのラッキーくじ(周りに実施店舗がない)で興奮、中田さんはスライム砂時計やクッキー缶などのグッズ、男性はATMの「ゴールド銀行」などの凝り方がすごかったあたりに興味を惹かれた旨、中田さんが追記をしていく。
カメラ付きベストで撮影した様子は観測所に生中継されており、ドラクエローソンでの一部始終はスタッフさんにばっちり見られていた。
最初は「冬の曇り空」に変える部分も、「モンスターの間から見える冬の青い空」へ校正された。

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後ろのプロジェクター投影では、私達の歩いたルートが表示されていた。
次の回の作業員たちが出発すると、作業員たちの現在地が点Pとなって表示されている。なんと知らず知らずのうちに、かの有名な「点P」になっていました!
また冒頭で説明VTRが流れるモニターがあるのだが、そこにカメラ付きベストの生中継が両グループ分うつっていた。スマホ持ちがどうやら地図を読めないか方向音痴らしい。
グループ同士がはちあわせる可能性のルートだということでしばらく見守ってみたが、建築計画をしっかり読み込んでいたグループが遅れをとったため、はちあわせることはなかった。おもしろい。 読んじゃうよね

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AIによって決められたルートを歩き、AIが勝手に考えた日記を、人間が校正していく。
AIは地図上にある情報でしか日記を書いていないのに、私達が横目でみてすらいないはずの公園のことを書いている。今回はトルことにしたが、もしかしたら、アベマタワーはデカい公園だったのかもしれない。
地元の野菜を使ったスタンドは、もしかして葱料理屋のことか?先の通り、青い空もローソンで見ていた。

出来上がった物語に対して、事実の通り切り貼りすることや想像を膨らませていくことは、まだまだ人間にしかでないのかもしれない。

AIによる「予測」と、人間の身体による「体感」はどこまで異なり、またシンクロするのでしょうか。

人間が予測する他人の行動すら当てはまらないのに、そんなのまだまだ先だなと思った。

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追記:2024/01/24

以前、以下のエントリを紹介したことがある。

私はこれに対して「『器』としての体験。キングダムハーツのノーバディみたい。」と残していた。動点観測所での作業員も、かなり近しいものだと思う。

Existenceは人間がリアルタイムで指示・操作をしているため好奇心や最悪の場合悪意などの「その場の感情」で動かされているのに対し、動点観測所のAIはここに通れる道があるという「事前に持っているデータ」だけでルートを決める。
例えば、同じ「Amwayの横のほっせぇ私道みたいなLUUP置き場を歩く」にしても、Existenceでの経験と動点観測所での経験は全く感じ方が変わるだろう。

それによって動かされるアクター/作業員としての感情は同じなのか?金銭を得るアクターはこれぐらいでは動じないのか、AIが決めたルートだしなあと飲み込む作業員なのか。
私はExistenceで同じルートを歩かされた場合、依頼主のことをちょっと嫌いになるかもしれない。依頼主の態度次第ではブロックするだろう。動点観測所では、同行者と「友人にAmwayの勧誘をされたことがある」エピソードを話すくらいで終わった。

Existenceは全く赤の他人だとしても、人間としてコミュニケーションがとれるからこそ、どんどんシンクロできる可能性がある。
じゃあ動点観測所のAIがコミュニケーションをとってきたら?AIと人間はシンクロできてしまうのだろうか。シンクロしたら、私達はいらなくなる?器にすらなれないのか。

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