わたしのからだは『器』になる? 2023/09/05
有楽町のSusHi Tech Squareで行われている「わたしのからだは『心』になる?」展に行ってきた。
なんかまわりそびれてしまったものもあったので、印象的なやつだけ紹介しよう。
ちなみに、なんでまわりそびれたかというと、職員の方の手厚いフォローから逃げていたからである(店員から声をかけられたくないタイプ)
平日昼で訪問者が少なかったことや、おそらく学芸員ではない(ここは東京都の建物)ことからきているのかしら…
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「わたしのからだは『モノ』になる」
板に描かれているポーズと同じポーズで板を持つ。
左側にある指令キャプションに「ひっくり返す」旨が書いてあるので、ひっくり返すと同じポーズをしている絵が出てくる。
説明してくれた職員によると、これで幽体離脱感を味わう(超絶省略意訳)とのことだった。写真を改めてみてみて、意味がわかったかも。ちょっとした気持ち悪さがある。
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「わたしのからだは『空気』になる」
この「Air on Air」という作品は、シンプルにキラキラしていていい。
デバイスに息を吹きかけると、中継先でシャボン玉が出てくるという作品!かわいい〜
六甲山(うつっているところ)とお台場とスシテックの屋上の3箇所があったが、お台場とスシテックはなんか調子悪くてシャボン玉が出なかった。ウケる。
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「わたしのからだは『理想』になる」
ここでは纏足など、各時代各国に置ける「理想の体型」についての展示だった。観覧者によるアンケートコーナーなどもあった。書いてきたよ!探してね!
写真は首長族の例かな?実際とは違う方法だけれど、機械的に幾何学的にデザインとして落とし込んでいる。纏足のアクリルも壮観だったな…自分が今からあれされたら落ち込む。
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「わたしのからだは『生態系』になる」
これまた残酷な検証だなと思ってしまった。
HPの説明文よりももっと残酷なイメージを受ける。
わたしたちが生活する上で、今のルールのまま、この先の東京の緑と共存していけるのか?そんな実験なわけですよ。
都内に住んで都心に働くわたしにとってはもちろん刺さる問題だし、なにより東京都の展示でこれをやっているロックさが素晴らしい。
この検証が条例にひっかかる結果になったらどうなるのだろう。これは定期的にみにいこうかな
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「わたしのからだに『あの子』がいる」
空気でふくらんで、相手の行動を再現する、コミュニケーションデバイス。
ねこちゃんが外出先でも足元にまとわりついてきたら嬉しいよねえ…
実際に腕につけられる、お辞儀しまくりデバイスもあったのでつけてみた。
昨日やっていたワークショップの余りがあって、遊ぶことができた。
自分の柔らかいロボットをつくって、どこにいてほしいかをからだの形をしたビニールマットの上にのせるというもの。
手にフィットしてニギニギしたいという思いから、握った形を活かして組み合わせた子ができた。
時節柄ピクミンがいたり、茶色の粘土があったせいかうんこも多くいた。なんかトーマスの顔もいるな。
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「わたしのからだは『誰か』になる」@Uber Existence
うわ!一番衝撃的だったのに写真撮ってないな。このエントリを呼んでください。
役者としての入れ物ですらなく、本当に「器」。
あ、そうかもな、キングダムハーツのノーバディみたいなんだ。心がなくて、目的を達成するためだけの器。
だけど、人間として1判断をするための理性やマッチングするための条件がある。
役者を続けていたら、登録していたかもしれない。他人の行動を自分が直接体感するということは、そうそうないことで、他人の思考に基づく体験ができるということは本当にないからである。これが一つの引き出しになって演技の幅が広がったり、リミッターの外れ方が変わる気がする。
それは「他人の思考だから」という責任のなさからくるものかもしれない。何が起こるかも省みず、器を提供しているけど何者にもなれない、自分の責任なのにね
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これ以外にも展示はありますので、お時間ある方はぜひ有楽町へ!
平日は21時までやっているのと、展覧会苦手だったり説明が欲しい場合は職員さんが割とキチンと説明してくれますので、おすすめです。
美術館と違って月曜定休(例外あり)です。
あとは無料なので!!!!!!!!ちょっとがっかりしてもインズかガード下でうまい飯食ってから帰れます。
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