1軒目の戸建てを手に入れた経緯

2019年4月、かなりの勢いで内見してました。
どの位かというと、月で見た1戸建ては20軒は超えていたかもしれません。
400万以下で出ている物件を見つけては電話して内見の予定を入れていました。
なので仕事のない土日はほぼ内見。朝から晩まで。家ではネット。

その時も、夜の時点で発見した物件にネットから問い合わせのメールをしていました。
いいモノはいつも電話ですが、夜遅かったためメール。


次の日は朝から違う物件の内見のため動いていました。
丁度違う物件の内見を終えた所か、今からの所か、もう忘れてしまいましたが、その物件の近くのファミリーマートで炙りイカソーメン(これは覚えてる。笑)を購入した時に私の電話が鳴りました。

「もしもし~、○○の何々ですけど、昨日物件のお問合せ頂きありがとうございました~!」

昨日の夜にメールから問い合わせていた業者さんからの電話でした。
とても柔らかい物腰だったのを覚えています。

業「ご紹介可能ですよ、いつ内見されますか?」
私「ありがとうございます!いついつでお願いします!もし安めな戸建てとか他にもあったら一緒にご紹介いただければと思います^^」
業「お~、なに、安いの探してるの?今日一件売れちゃったよ~やすかったよ~。今の所ないけど、あったら当日紹介しますね。」

こんな感じでアポイントを取らせていただきました。

そして待ちに待った内見当日。
業者さんの会社で待ち合わせです。

私「おはようございます。Motomiです。○○さんと9時にアポイント取らせて貰ってますがいらっしゃいますか?」
業「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ!そして、安いのきたよ~!でも辞めといた方がいいよ~」

心がジェットコースター。
安いの来たのー!?マジー!え?辞めといた方がいいのー!?まじー!


なにせ、一軒目(まだ購入してないけど)なので、気持ちが揺さぶられます。
平常心を装い

私「いくらなのですか?」
業「60万。でも売主さんは幾らでもいいんだって。昨日2回目の査定にいってさ。どう考えても60万以上にはならないよ~って、売主さんと話してたとこ。ぼろっぼろだし、残置あるし、隣の敷地はボーボーだしやめた方がいいよ。」

この優しい業者さんが辞めといた方がいいって言ってる…。
てことは本当に辞めといた方がいいんだろうな…
でも60。見た事も聞いたこともない。やすい。
ぼろっぼろだって。ボロボロじゃなくて、小さい「つ」入っちゃってるもん。
残置、、、それって普通なん?家売る時って片さないの?
隣の敷地って自分じゃどうにも出来ないって事か。
でもこの話ってもしやチャンスかもしれない。

そんなことを頭の中で一瞬で思いながら、絞り出した言葉は

私「み、見に行きたいです」

よく絞れたと思います。
よく絞り出せたと思います。

なので、この日見に行く予定の3件に、この60万物件が追加されました。
今は9時。今日4件。午後はふかぽんさんのプチセミナー。埼玉。間に合うか?
まあいいや。(いいんかい!)何とかなる。(ポジティブ)

みたいな感じで1日はスタートしました。

その業者さんの車で4件全部回ってくれました。
車の中では雑談もして、情報収集もして、たわいもない会話も、業者さんの過去話も、すっごく楽しかった事を覚えています。それまでさんざん内見しましたがこんなに楽しかった時間は初めてでした。

いろんな物件見ながら、教えてくれました。
業「床下は、ちゃんとチェック。まぁ大体布基礎だね。うん。ほらね。布基礎って知ってる?これこれ。土ね。土。だから結構床緩いね~。ほら、べこべこ。湿気が上がってきちゃうんだよね~。ここは増し張りだよ、増し張り。向こうから貼ってさ、面合わせてね。」

なんていう親切な業者さんなんだ。
ちなみにこの業者さん、違う物件見に行って私が天井裏覗いてたら、
業「危ない危ない、待ーってなって、ちょっと見てくるから。」
って。とーちゃんかっ!

そんなこんなで何件目に行ったか覚えてないですが、例の60万物件に着きました。

第一印象は、怖っ!でした。笑

え、雨樋から草生えてる。屋根は苔生えてるし、そして草も生えてるね。庭の雑草はぼーぼー。隣?うん、ぼーぼー。残置って中だけじゃなくて外にもあるんだね。しかも洗濯乾燥機?ここで使ってたん?バーベキューはしてた模様。中も…めっちゃ物置いてあるぅ~。お邪魔しまーす。フワっ。雲の上?いや、緩い床の上だった。薄暗いよ~怖いよ~。一人じゃなくてよかった~。ピアノあるー!自宅のピアノ売ったら12万位になったけど、このピアノはどうかな♪キッチン‥‥なんでこんなに物あるの?生活の途中な感じだけどいつの時点で引っ越そうって思うんだろう。

なんて頭の中で感想が溢れてました。
何個か口から飛び出てたかもしれません。

とにかく衝撃でした。
そうだよね、安い物件は安いなりなんだから。
と思い直して、業者さんと話します。

私「いいな~、これ、欲しいです!」
業「え?いやいや、辞めときなって!」
私「そんなに止めるんですか~なんで~」
業「だってひどい有様でしょ?戸建て1軒目でしょ?隣も見たでしょ?家賃も〇万しか取れないし、買う価値無いって」
私「そういえばなんで業者さんはこれ買わないんです?」
業「コレ買ったら、我々は業者だからしっかり直す必要があって、200-300万かかる。売値から考えると利益が全くでない。」
私「そうなのですね。ふむ。」
なんて話しながら内見を済ませました。
その前後に見た物件は300万円台。ちょろっと清掃と壁紙やったら貸せる位綺麗でした。


今、自分で直して貸す物件を探している。
本当に自分で直せるのか、本当に入居者さん付くのか…

60万物件は、その両方が不安でした。直せる?わからない。入居者さんつく?わからない。
300万台物件、直せる?多分出来る。入居者さん付く?たぶんつくかも??

そして帰りの車の中でも、帰りに事務所寄った時も、始終
業「紹介しといてなんだけど、ぜーったい辞めた方がいいって!」
と言われていました。

300万円台の方に、買付入れよう。
そう思いました。

今なら絶対やらないけど、
私「明日の朝一で買付入れます。それまでちょっとしっかりじっくり考えさせてください!」
とお伝えしました。
ダメですね、今ならしません。
そして他の人が欲しがるかもしれないと思った私は
私「知り合いが欲しいって言えば60万の方紹介してもいいですか?」
とも聞いていました。

優しい業者さんは
業「OKOK!明日ね!うん、買う人いれば紹介してあげて!」

そして、業者さんの事務所を後にしました。
ふかぽんプチセミナーに遅れるぜ!!という事で、高速道路でバビューンと向かったら、
まさかの一番乗り。笑
全く遅刻しませんでした。
なんなら、ふかぽんさんより先に着きました。笑

ここだよね?と思って駐車場に車を止めて30秒後位に、
黒くて大きな、本当に大きな車が入ってきました。
耳の横から3分の1くらい刈り上げてて、残りの髪の毛は横に流してて、チャラい感じのふかぽんさん。
チャラい大家だったっけ。あ、ちゃうわ。やんちゃ大家さんだ。笑
(ぽんさんゴメン笑)

チラってこっち見た気がするな~でもあれ、ふかぽんさんだよね、今から準備かな?
よし、手伝おう。

と思って、所定の部屋へ行きました。

私「こんにちは!Motomiと申します!よろしくお願いいたします。」
ふ「おぉ~、Motomiさん初めまして、今日は来てくれてアザッス!」

こんな感じの初対面だったと思います。
私の人生が急好転した瞬間です。笑

準備手伝おうと思ってましたがそこそこ部屋は整ってました。
一番前に席を陣取って、一番最初に来た人の特権“ぽんさん独り占めタイム”で、その日の午前中に出会った60万物件の話をしました。

ふ「え、いいじゃないですか!買わないなら回してください♪」

私(えっ、聞いてたー!?スンゴイんですって!不動産屋さんもやめた方がいいって言ってるし、わたし一軒目だし、隣の敷地もぼーぼーだし、聞いてたー!?)

って思いました。笑

ふ「大丈夫大丈夫、行けますって。隣は○○すればいいし(自主規制。笑)、あとは、普通に直して貸すだけっす!」
私「マジですかー!」

って感じで、あっさり買う方向の返事が返ってきました。

そんなこんなでプチセミナースタートして、2時間?3時間?かな?みっちりフカポン風にあたって、頭がフカポンナイズされてきて、

ふ「もし、要望があれば塾とかやろうかなって、考えてるんです」
って言った瞬間に

私「申し込みます」
と答えるくらいに、感化された私は

良し決めた。やったる。

と、鼻息荒く次の日買付書を持って行きました。


いかん、他の人に取られちゃいかん
と思ったので、お店が開く30分前には到着して意味不明の張り込みをして、
お店が開いた瞬間に昨日の業者さんをお呼びしました。

私「○○さん!買付証明書持ってきました!!受け取ってください!」
業「はいはい、朝早くからご苦労さ、、え?60万の方!???」
私「そうです!買います!!」ドキドキ
業「止めたからね!?俺、止めたからね!????」
私「はい!止めてくれました!しかしながら、チャレンジです!」

という感じでめでたく1軒目をゲットです。

結局
2019年6月に決済
2019年8月から入居開始。
賃料は業者さんが言っていた「〇万でしか貸せないって!」よりも5,000円高く貸せました。今は10,000円高く貸しています。

このリフォームして、客付け出来たおかげで次の物件へ行けることになりました!
この物件本当に買ってよかったし、初めの一歩って大事だなって心から思います。
背中を押してくれたふかぽんさん、ありがとうございます!
そして何の落ちもないノートを読んでくれた皆様、ありがとうございます!

初ノート、やっほい★

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