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クトゥルフ神話TRPG「Good morning All」方波見&マリサ【KP目線感想】

シナリオ:Good morning ALL
作:あお様

前回に引き続きまして、第七陣となります今回のセッションも通過済みのプレイヤーさんからの紹介でKPを依頼して頂き、ご縁を繋ぐことになりました!

本当に!私でいいんでしょうか!!あと、すごーく待たせてしまうんですが大丈夫なんでしょうか本当に!!(月単位でお待たせしてました)

という気持ちでいっぱいいっぱいになってしまうのですが、それでも「是非に」と言っていただけるのはめちゃくちゃ嬉しくて。私そういうのに弱いんです、はい。

今回も紹介でという形なので、初めましてのおふたりとのセッションになります。前回かなりドキドキだったんですが、2回目のアイスブレイクから入るセッションにちょっとだけ慣れることができてるかなーという印象で多少落ち着いて臨むことができました!

武闘派の不老不死さん現る

今回の不老不死マリサさんは、これまで6回見てきたセッションの中でトップクラスの武闘派なキャラシで、提出して頂いた時にめちゃくちゃワクワクしてしまいました。ガラクタを組み立てて作った大鉈……そっち方面にロマンに振ったキャラシが来るとは!!て感じで。

鉈ということは、斬撃攻撃です。ということはルリムシャイコース戦で有効ということでして。通常はその辺に落ちている木材で戦うことになるわけなんですが、武器を常に持ち歩いているというのはいいじゃないですか!と。恐らく寝る時に傍らに置いているであろうそれで、人間さん側が頑張ってくれるに違いありません。

いや…さすがにこれが第1回目のぐどもだったら、KPとして(それっていいのか……?)と思ったのかもしれませんが、さすがに7回目となれば今までと全く違うパターンだ!というところでもう持ってかれてしまいますよね!ぶっちゃけ何とでもなるし!!的なやつで…数ターン早く戦闘とか脱出とか終わるかもしれないけど、別にそこで時間をかける必要もないし。早く終わるなら終わるで。ガタノソア戦だって、本当は不老不死さんは基本何もできない、その中でどうするか…という大喜利のような状態になるのですが、ついに横に並び立って戦う不老不死さんが現れたっていいじゃないか!と。またまた新しいぐどものスタイルを目の当たりにすることができる期待感にワクワクが止まりませんでした。

朗らかに噛み合わないふたり

このシナリオはふたりでやるのですが、状況的にどう頑張ってもキャラシの内容がかみ合わないような感じになっています。現代に普通に生きている人と、なぜか分からないけど滅びた後の地球をひとりで放浪している女性ですから、どんなに頑張っても噛み合うはずがないんですよね。

なので、毎回毎回、初遭遇時のふたりの会話はとっても楽しみな瞬間だったりします。どのペアも明らかにガタガタの噛み合わないふたりなんです。でもやっぱり、そのふたりでないと出来ない独特の噛み合わなさ、空気感があって。

今回のふたりは、明らかに噛み合っていないのは間違いないのですが朗らかな雰囲気が漂っていたのが印象的でした。方波見さんにとっては、完全に意味の分からないことを言われているわけですが、笑って受け流しているところがその要因だったのかなと思います。

異形化に抗う方波見さん

開始早々に続けざまにやって頂くPOT対抗。特に2回目以降のPOT16との対抗ロールは、このシナリオの醍醐味である能力値UP+異形化チャンスでございます。

方波見さんはCONが15でしたので、異形化に抗える確率は45%です。セッション中、人の姿を維持するには45%に2回成功しなければなりません。これまでCON17でも全然成功できない例を見てきましたし、正直ここで異形化しておいた方が、後々ルリムシャイコース戦が楽なので基本的にはここで失敗していて欲しいのですが…。今回は人の姿のまま、マリサさんの鉈で戦うシーンが見たかったのでここは異形化せずにいてくれた方が、カッコイイ!!

という私の願いが届いたのかどうかは分かりませんが、方波見さんは見事2回のPOT対抗を凌いで人の姿を保つことになりました。非常に……お見事でした。ついでにムーンレンズの守護者の姿もちらっと見ることになりましたね。

魔法大好き

鉈で戦うかなめさんが見れるぞー。というか何とかして鉈の方に誘導するぞー、とわくわくしていたKPでしたが、まさかこんなところでめちゃくちゃ面白いシーンが見れるとは思いもよりませんでした。

マリサさんが1日がかりで習得した呪文をかなめさんに伝授するシーン。これはINT*3という結構厳しい判定になります。しかも、かなめさんはINTが低めの10で覚えられる確率は30%です。3つの呪文のうち1つでも覚えられたらいい方、というレベルになります。正直ここは全然覚えられなくても問題ないシーンではあるのでフレーバーみたいな雰囲気の部分なのですが…なんとかなめさん、ここで異様なダイス運の良さを見せてくれましてなんと3連続成功。30以下の数字を3連続……!場面が場面なら最高にカッコイイ出目でした!

ここで現れた結果は「すごく魔法が覚えたかった」という、魔法への憧れが強いハリポタオタクのかなめさんの正体が明らかになるという……もう、開き直ってみんなでハリポタトークに花を咲かせてしまいましたね。あれはあれでとっても楽しい時間でした!

持ち込んだ武器の設定が光る!

そしていよいよ!待ちに待ったルリムシャイコース戦。私が意図的に誘導するまでもなく、打撃が効かないと分かった段階で鉈を手に取ってくれてKPはとっても嬉しかったです!

大鉈ということで、マリサさんは専用の技能を持っていてくれたのですが、大男になっている方波見さんなら、これをこぶしで振れてもいいでしょう!ということで、思いっ切り振り回して戦ってもらいました。一撃で10以上のダメージが入っていたのでルリムさんはすぐに撤退レベルだったのですが、かなめさんが粘液をクリティカルで回避されたのでカウンター攻撃まで入って、脱出ロールに入るまでにルリムさんが20以上体力がもっていかれているという初めての経験もさせていただきましたw

その後、ムー大陸到着時、新しい武器を作られるのも非常によかったですね。製作の出目がすごく良かったので、固定値を少しだけ上乗せさせて頂いた+1武器を持ってもらいました。「山羊一文字」と銘打たれた新しい大鉈は、この後のガタノソア戦でその威力を発揮してくれました。

映像化決定間違いなしのガタノソア戦

「かなめを傷つけさせない」という、マリサさんの意志がとにかくカッコイイ。アマノムラクモを持つかなめさんよりも自身が前に出て、DEXが高いこともあり真っ先に飛び出ていく姿はハンターという印象すらありました。

かなめさんも負けじと戦ってくれるのですが、どうにもマリサさんが強い!気迫が違うのか、なぜかガタノソアの攻撃もターゲットはマリサさんにしか向きません。これまでターゲットを自分に向けるために頑張っていた不老不死さんもいたことを思うと、このダイス運は強烈なものがありました。よほど、ガタノソアが目も離せないくらいの存在感がマリサさんから放たれていたということなんでしょうね。

で、このまま二人で押し切るかと思いきや、狙われ続けたマリサさんがついに被弾。旧神の印によるダメージが半減していたとしても、ほぼほぼ一撃必殺のダメージが出るガタノソアの触手攻撃を受けてバラバラになるマリサさん。彼らの強さだと、1度も倒れずに戦闘が終わってしまう可能性すらあったのでどうなるかと思いましたが、無事やられた時の描写を入れることができてちょっと安心した面もありました。

そしてここから先の流れが神がかりすぎていました…。まずマリサさんが倒れたことによる方波見さんのSANチェック。ここまでなかなかいい成功率でSANチェックを切り抜けていた方波見さんがここに来て失敗。1d6の最大値SANを持って行かれます。

そして次のターンの方波見さん、アマノムラクモをクリティカルヒットさせます。実は2度ほど攻撃を外しているシーンなんかもあり、なかなか初めて持った武器を上手く扱いきれていない感じだったのです。それが、ここに来てのクリティカル。怒ってます。方波見さんは確実に怒っています…!いつもクリティカルの処理はダイスを2倍に!ってしてるんですが、あまりにもかっこよかったので勢い余って3倍にしてしまいました!!もうガタノソアのHP8だったので、どっちにしてもこれで終わりでしょうということで。どうせなら3倍ダメージでとんでもない数値を出して終わらせてもらいたくてやってしまいましたね!!無事30超えのダメージをたたき出されたガタノソアは討伐されました。

凛とした女性が見せる弱み

こちらのおふたりも、最終的にはコールドスリープを選択するAエンドにいかれたのですが、最後に記憶を失うことが確定するシーンにて「後悔しない選択がない……!」というマリサさんの中の人の悲痛な叫びが本当に……おいしいですありがとうございます()

ご本人はロールプレイがあまり…と言われて、情景描写での説明を細かくしてくださったのですが、こちらもマリサさんの動きに全神経集中して情景を思い浮かべているところなので、その説明が本当に…心にきました。何度もコールドスリープ解除のスイッチに手を伸ばしては引っ込める、そんな動作を繰り返し、繰り返し。それでも最後は、約束をしたから、と踏み止まる。必ず迎えに行くから、という決意を遺して頂いたことは後を引き継ぐKPにとってめちゃくちゃありがたい振りでした。

このシーン、どのペアもそれぞれのシュブニグラスらしさが出ます。その人にしかないシーンです。だから、何とかその子らしさが出るように全神経を使って情報収集しています。もう、マリサさんにはこのワードを使うしかないって感じでしたね!

「私は、どこかへ行かなければならない気がする。誰かを迎えに行かなければならない気がする。」

この辺り、台本にない部分を即興でやっているので、いつも若干テンポが悪くなるところなのですが…!今回は結構頑張った方だと思いますっ。何もかも忘れてしまっているのに「必ず迎えに行く」と誓ったその決意の片鱗だけが残っている。マリサさんの決意は切なくもすごく美しいシーンになったと思います。素敵な振りをありがとうございました。

とても仲の良いふたりで、マリサさんがすごくかなめさんのことを好きで、かなめさんはそれを優しく受け止めてる感じがめちゃくちゃ微笑ましくて。ずっとずっと見ていたくなるおふたりでした。どうか幸せに暮らしてくださいと声を大にして言わせていただきます!!ありがとうございました!

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