見出し画像

自作PCパーツの選び方 マザーボード

たくさん種類があるにも関わらず、それぞれ何が違うのかが分かりづらいパーツでしょう。メーカーは様々ですが、ASUS、MSI、ASRockはユーザー数も多いのでこの中から選んでおけば間違いないでしょう。

マザーボード選択のポイントは、概ね以下です。

  • CPUのソケット形状

  • サイズ(フォームファクタと呼ぶことも)

  • Wi-Fi接続機能の有無

  • Bluetooth接続機能の有無

  • PCI-Express5.0対応の有無

  • オーバークロック対応の有無


CPUのソケット形状

ソケット形状というのはCPU取り付け部分の形のこと。ソケット形状がCPUとマザボで合ってないとCPUの取り付け自体ができないので注意です。形状にも名称がついていて、Ryzen7000系であれば「AM5」、Ryzen5000系であれば「AM4」と呼ばれています。
ようくんが購入したCPU「Ryzen 5 7600」のソケット形状はAM5なので、AM5に対応するマザボを選択する必要があります。

サイズ

おそらく、ATX、MicroATX、Mini-ITXから選択することなると思います。
右にいくほど小サイズでMini-ITXが最小です。サイズを選ぶ基準のひとつに「拡張性」が挙げられます。

「拡張性」というのは、あとからどれだけパーツを追加できるかという性質のことで、たとえば最初はゲームプレイしかしないつもりだったけど、配信もしてみたいと思ったときに、キャプチャボードを追加できるスロットが空いてる必要があります。拡張性の高い順に並べると、サイズと同じでATX、Micro-ATX、Mini-ITXとなります。

また、拡張性で一番分かりやすいのはメモリスロット数。
ATX、Micro-ATXは4スロット、Mini-ITXは2スロットが多いです。同一メモリを2枚刺してメモリアクセス速度を向上させる技術「デュアルチャネル」の恩恵を受けられるため、多くの人は2枚挿しで問題ありません。逆にそれ以上挿すとメモリアクセス速度が低下します。

動画編集ユーザーであれば大量のメモリを使うため不足しないよう、64GB(32GB×2枚 or 16GB×4枚)挿す人もいます。4枚挿したい場合は、メモリスロットが4以上あるMicro-ATX以上を選択することがあります。搭載可能な最大メモリ量もマザーボードによって異なりますので、製品ページで確認しましょう。

あとは、そもそもケース自体が対応しているか。
ようくんが購入したケース「NCASE T1 V2.5」は、Mini-ITXしか入らないのでそもそもサイズ選択の余地はありませんでした。もしケースを先に決める場合は、メーカーの製品ページで対応するマザーボードのサイズを確認するようにしましょう。

Wi-Fi接続機能の有無

いまどきWi-Fi接続機能くらいつけておけよ・・・と正直思うのですが、価格の安いマザーボードにはついていないことも多いのが実態。これもメーカーの製品ページで確認しておきましょう。

Bluetooth接続機能の有無

お持ちのマウス、キーボード、イヤホン等のデバイスを現時点でBluetooth接続で運用していて、今後も流用したい場合はこの機能があるかどうかをマザーボードの製品ページで確認しておきましょう。

PCI-Express5.0の対応有無

M.2 SSDやグラボを差すスロットのことをPCIeスロットと呼びますが、4.0よりも5.0の方がデータ転送速度が高速です。M.2 SSDもPCIe接続ですが、5.0対応のものは高額ですし体感できるほどの違いほぼはないと言われています。(もちろん、数字上の違いは出ます)

また、グラボについてはすべて確認したわけではないですが、私が購入した「MSI GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16G GAMING X SLIM WHITE」は4.0対応なので、グラボ側も規格に追いついていないのが現状でしょう。

オーバークロック対応の有無

CPUやメモリに対して通常よりも多くの電圧をかけることにより、パフォーマンス向上させることをオーバークロック(OC)と呼びます。
OCが可能かどうかは「チップセット」と呼ばれるマザーボードの動作を管理する部品のグレードによるのですが、AMDのチップセット仕様については以下のページにまとまっていますので、気になる方はご覧ください。

https://www.amd.com/ja/products/processors/chipsets/am5.html

OCする予定がなければ、A620搭載のマザボであれば価格が安いので、そういった選び方でもよいと思います。OCはメーカーの保証対象外になるので、自己責任の範囲でやることになる点は注意です。

ASUS ROG STRIX B650E-I GAMING WIFIを選んだ理由は?

  • ケースを先に決めていたので、サイズはMini-ITXに限られていた

  • メモリOC(AMD EXPO)を試してみたかった

  • 「ASRockのB650I Lightning WiFi」とも迷ったが、過去にASUSのマザボを使っていたこともあり安心感もあった

  • 色が黒だった(重要)


さいごに

ご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てましたら、お手数ですがスキをクリックいただけますと大変助かります。

マザーボードの性能比較って正直難易度が高いというか、初心者にはわかりづらいですよね。いろんな製品があり規格さえ合えばどのマザボを使っても動作するはずなのに、ものによって値段が万単位で違ってくるので、この差って何よ?ってなりがちなんですよね。

ただ、より高級なマザーボードはオーバークロックのために大量の電力を供給できる設計になっていたり、より高速なメモリを搭載できるような仕様になっていることがあります。そのような使い方をしないのであればあえて高級なマザーボードでなくても問題ないでしょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?