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タイムカプセル

成人の日の頃の写真を探していたら、面白いものを見つけた。小学校のタイムカプセルの中身。
当時のFacebookから一部引用したい。

タイムカプセルの中身は、手紙とガチャガチャのケース。手紙を入れたことは覚えていたけど、もう小6に埋めてから8年経つので、ガチャガチャのほうは全然覚えてなかったし、手紙の中身も覚えていなくて、ドキドキしながら確認しました。

手紙は、相変わらず長文で(苦笑)、やたら顔文字と変な話し言葉表記を多用。裏には修学旅行の写真が。しかし、ラミネート加工していたにも関わらず、ずいぶん変色してどんな写真かはまるでわかりません(笑)コメントで修学旅行のものとだけわかりました。でも、楽しい充実した高学年を過ごしていたらしいことは伝わってきました。覚えてなかったことをいっぱい書いていたし、いろいろと当時のことが蘇ってきました。修学旅行はぎりぎりまで水ぼうそうにかかっていて危なかったことや、6年でリレー大会も長縄大会も練習がんばったのに当日参加できなかったことも(笑)応援団に入ったことに、自然の家、かわいい1年生とお相手になったり、修学旅行で鍾乳洞に入ったりスペースワールドで絶叫がだめで惑星アクアに6回も乗ったこと(笑)、お見知り遠足、見学遠足、努力遠足、お別れ遠足…
そして、今より純粋なのが伝わってきて、今の自分を省みて、うっ…ってなりました(^^;)純粋さ、取り戻したいですね…特に、最後の言葉に我ながらぐっときました。過去の自分に勇気づけられたので、過去の自分に心配かけないような、自慢できるような人間になりたいな。

さて、ガチャガチャのほう。何やら紙をいっぱい折りたたんで入れている模様。何入れたんやろ…と思って開けてみたら、そこにはもう読めなくなったぼろぼろの友人からの手紙と、卒業式の台本の一部(他はいずこ…)、卒業までのスケジュール、卒業式の台本の最初の私たち台本グループが考えた部分のメッセージ。スケジュールにはそのときの気持ちが事細かに書き込まれており、記念の霊山登頂、卒業学年/クラスレク、長縄の練習の日々、バイキング給食、地域の方/家族への感謝の会、愛校作業、卒業式などなど…またまた覚えてなかった思い出を掘り起こしました。卒業式の台本、懐かしい。6年間が凝縮されてる。一人必ず一文読んで、いっぱい練習した。行間にそれが映ってる。自分が呼びかけたとこ、未だに覚えてる。読んでたら、みんなの当時の声で聞こえてきた。台本のメッセージ、一生懸命話し合って考えたなぁ。これ、我ながら、好きだ。

小5、6のこと。正直楽しいことよりつらいことの方をよく覚えていて、なのに、これらを見て、今いっぱい楽しかった思い出、楽しく過ごして一生懸命がんばった仲間のことが思い出されて、タイムカプセルを埋めて本当によかったなって思う。

そっかぁ。また同じこと思ってる。私、がんばってたし楽しかったんだなぁ。大学より前はつらい思い出のほうばかり覚えてるけど、小学生の自分も、中学高校の自分も、なんとかがんばって楽しんでたんだなぁ。もちろん、Facebookはその小中高の人たちとも繋がっているから、あまりつらいことをあえて書かないようには努めていたと思う。未だにいろんなことを覚えているし、忘れられないけれど、それを頭の奥のほうにやって、日々を一生懸命生きてる。それでも、読んでて思った。当時の自分、ちゃんと楽しさを見出してがんばってたなぁ。そして、今より積極的だなぁ。あの状況で、今なら絶対怖くてできないいろんなことに、「やりたい!」って気持ちにまっすぐに取り組んでる。今しかできないことを後悔しないようにしてる。
人付き合いが苦手で休み時間は読書ばかりしていたけれど、勉強だけでなく学校行事にも積極的に取り組んでいた。当時の私なりに、負けたくなかったんだと思う。だから体調不良以外で一度も休まなかった。もう少し周りとうまく付き合う術を身につけていれば、分別のある子どもだったら、とは思うけど、それも含めて私なんだよなぁと。

今もこのタイムカプセル、実家にあるだろうか。この前少し懐かしいものたちを見つけはしたのだけれど。
ちなみに、引用文に出てくる写真、本当に何が何だかわからない(笑)ラミネート加工を過信しすぎた。
もしお子さんがタイムカプセルに写真を入れようと考えているようだったら止めたほうがいいかもしれない。いや、今は保存技術の性能が上がっているんだろうか。

手紙にもぐっときたが、卒業式の児童全員で全体に呼びかける「プロローグ」が感慨深かった。学年で「壁面装飾」係などいくつかのグループに分かれたのだが、私は、プロローグ台本を考える係になった。6人くらいで考えたと思う。学年団のスローガンが「Wing」だったので、それをもとに何度も話し合って、推敲を重ねて完成したものを、74人全員で呼びかけたとき、少し鳥肌が立った。

Wing

Wing
わたしたちが持つ 74の翼
ひとつひとつ 形の違う翼

Wing
最初は小さかった翼も
今 大きな翼になった

思いのたくさんつまった 翼を広げ
鳥のように 自由に
飛び立とうとしている

大きな夢に向かって
輝く希望に向かって
未来という大空に向かって

今これを打っていたら、耳の奥で、当時の声がこだました。
鳥のように自由に生きられたら気持ちよさそうだなぁ。鳥だって自由かどうか、本当のところはわからないけれど。

タイムカプセルに入っていた手紙の写真は残していなかったから、Facebookの文から察するしかない。20歳の自分に宛てた手紙だということだけはわかる。
12歳の私へ、未来の私はそんなあなたにいっぱい勇気をもらったよ。大丈夫、今もいろいろ折り合いをつけながらがんばれているし、楽しいこともいっぱい待ってる。あのときがんばって大人になってくれてありがとう。

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