絵本の蔵書(その1)「アンデルセンコレクション」他
サービスの終了した「クックパッドブログ」で以前連載していた(所有している)絵本の紹介です。最終的には103冊ありました。中古本が多いですが、買うお金より置く場所が無くなり、もう集められません。
まず最初に紹介するのは、私が一番好きな絵本画家リスベート・ツヴェルガーの絵本。大人になって最初に蔵書しようと思って買った絵本です。
私が読書好きになった最初のキッカケは、小さい頃に母親が毎晩布団の中で絵本を読んでくれたことです。その時気に入っていたのがアンデルセンの童話でした。中でも「火うち箱」という話がとにかく好きで、一人で読めるようになってからも繰り返し読んだ記憶があります。(下の画像の右が「火うち箱」の挿絵。なぜかフレンチブルドッグが…)
いじめや差別を寓話化しています。子供の頃、黒人奴隷のドラマ「ルーツ」を観たり欧米の人種差別を知って、日本ほど差別のない国はないと思っていましたが、それは勘違いでした。日本には今でも「村八分」という古い慣習が残っており、地域社会に溶け込めない人間や家族を虐げる文化が色濃くあります。これは欧米だけでなくどこの国にも存在する人間社会が持つ一種の本能なのだろうと思います。
引退したはずの漁師のバート・ダウじいさんは、今日も、おんぼろ船「潮まかせ号」をあやつり、仲良しかもめと一緒に、沖釣りに。「あれ、なんだか でかい獲物だ」と、たぐり寄せてみれば、なんと、くじらのしっぽ。釣り針のあとにバンソウコウをはってやると、くじらは嬉しそう。おや、嵐がきそうだ。くじらよ、口をあけてくれ、そこへ避難することにしよう。飛び込んだところは、真っ暗なくじらの胃袋。いつまでもいるわけにはいかない。脱出成功!でも、そこには、なぜか、色とりどりのくじらの群れがバート・ダウじいさんを待っていた。(童話館出版の本)
ママ、せかいってなに? だれのもの? クマのこがママにきく。せかいって、この森のこと。せかいは、あなたのためにあるの! おなじことを、ライオンのぼうやが、くじらのこが、ウサギのあかちゃんが…。地球上の生き物すべてのために世界はあることを、やさしく温かく伝える。(評論社)
金曜日、ぼくは悲しい。明日は家族そろって海へ行くのに、台風が近づいているから。空はどんどん暗くなり、雨も強くなってきて……。少年の不安を表すようなモノクロの絵の中で、ただ1色使われた青色が印象的な絵本。第25回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞受賞作。(BL出版)
この「絵本の蔵書」シリーズは2019年に全20回で完結しており、クックパッドブログの全記事は「ライブドアブログ」に移行してあります。そこから内容を抽出、リライトしてお送りして行く予定です。
<(ↀωↀ)> May the Force be with you.