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楊万里 「閑居初夏午睡起」

梅子留酸軟齒牙  うめをほおばり

         はのねがゆるみ

 芭蕉分綠與窗紗  ばしょうのうつる

         みどりのとばり

日長睡起無情思  ひざしはながく

         ねぼけまなこで

閒看兒童捉柳花  こらのわたおう

         すがたをながむ


「閑居の初夏 午睡より起く」

*梅の酸味と芭蕉の緑が、半睡状態の心地よさを手伝っているようだ。「柳花」は柳絮。初夏のころ、白い綿毛を飛ばす。今でも北京の風物詩である。

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