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司馬光 「夏日西斎即事」

榴花映葉未全開  ざくろのはなの

         さきほこるまえ

槐影沈沈雨勢来  こかげはくらく

         ふりだすもよう

小院地偏人不到  たずねるひとも

         ないにわさきの

満庭鳥跡印蒼苔  あちらこちらに

         とりのあしあと

 

「夏日 西斎即事」

*司馬光は「資治通鑑」という歴史書の編纂者としても知られる。寂しいとも落ち込んでいるとも書かないが、やはりそういう気分が陰気な自然描写から感じとれる。

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