ひものお兄さん(その1)

始めましてひものお兄さんです。
私は現在、鳥取県で干物製造を行う会社の営業として働いています。
物心ついた時から魚が好きで、学部の4年間と大学院では魚類生態学を専攻していました。

大学時代の研究対象(トビハゼ)

卒業後は生物調査を行う会社に3年、地域商社に1年勤めて今の会社に移りました。
研究者→調査員→商社→食品メーカーと立場を変化させながら、研究・保全から資源利用(漁獲・加工・販売)まで魚と多面的な関わりを持ち続けています。

大学院の前期課程が終わる頃、研究を続けたい気持ちがある一方で、大学の外を知らないまま20代を過ごすことに勿体なさも感じていました。
また、研究していた魚が漁獲対象種ではなく地域の漁業や魚食文化と関われなかったこと、研究テーマの大枠であった環境保全についての実情を知らないことも気になっていました。

就職先の相談や情報収集を行う中、自分には、環境改変と環境保全の間で板挟みにされてもがく経験が必要なのでは?との答えにたどり着きます。
そして、島根県で河川構造物の設計・改修等に関わる会社の環境調査部門に入りました。
入社後は期待通りの板挟み状態で、壊したい側と守りたい側の間でバタバタして過ごしました笑。
3年経って業界的に生物調査が下火で予算がつかなくなって来たのを機に、別の業界に移ろうと考えます。
ひとまず、地元で魚に関われる仕事を探していた際に出会ったのが地域商社でした。

地域商社時代に友達のお店で出店

地域商社は、地元で生産された肉・魚・野菜といった生鮮及びそれらの加工品について販路開拓や販売プロデュースを行う会社です。
片っ端から生産現場を回って仕入れ・販売を行う中で、
漁業者や水産加工業者の方々とも深く関わっていくようになります。
同時に、仕入れる側の立場ではどこか他人事感があり、その部分が生産者との関係性に溝を作っていると感じていました。
そんなことを考えながら過ごしていたところ、今の勤め先に声をかけて頂きました。

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