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『聖書』に見る初期キリスト教の信仰

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#バルナバ

初期キリスト教信仰について⑫

初期キリスト教信仰について⑫

バルナバとの確執後、エルサレム教会のシラスに頼った宣教活動 使徒言行録15章において、パウロはバルナバとの信仰的な違いが決定的になり、バルナバではない別の人物、「シラス」と共にシリア州・キリキア州を回ったとあります。この「シラス」は前回触れたように、「①パウロの弟子であるシラス」である可能性と、「②エルサレム教会で指導的な立場にあるシラス」と二通りの可能性があり、比較的新しい写本では②の人物である

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初期キリスト教信仰について⑪

初期キリスト教信仰について⑪

アンティオキア教会と初代エルサレム教会との確執 使徒言行録15章は、歴史的にも重要な最初の「教会会議/公会議」がエルサレムで開催されたことを記念するものですが、それは建設的なものであったというよりは、この事によって、いよいよパウロと初代エルサレム教会との信仰的な軋轢があちこちに知られるようになるきっかけになった可能性を示しています。
 アンティオキア教会とエルサレム教会とは、地図で言えば以下のよう

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初期キリスト教信仰について⑩

初期キリスト教信仰について⑩

アンティオキア教会での出来事 現在はトルコ領アンタキヤですが、新約聖書の成立した時代においてはシリアのアンティオキアと呼ばれていた町に、キリスト教の歴史で、最初に「キリスト者(クリスティアノイ)」と呼ばれる人たちが出たのがこの町でした。

・このアンティオキアで、弟子たちが初めてキリスト者と呼ばれるようになったのである。(使徒言行録11:26c)

 そして、このアンティオキアにおいて、いわゆる「

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