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ルージュの伝言

マスクを外した人が増えてきましたね。
私もその1人です。最近はほとんどしていません。

元々ちょっと持病もあって、マスクしてると結構呼吸が苦しかったので、久々にしっかりと空気を取り込めてる感じ。
やはり「これぞ健全な生活」と感じています。

最近はよく「マスクを外すのが恥ずかしくなった」とか「口元に自信がないから、このままマスクをしていたい」とか聞きますよね。
でも、思い切って外しちゃわないと、外すタイミングを逃すよ!もっと恥ずかしくなるよ!!と言いたい。
大丈夫。あなたは充分に可愛いよ。

そんな私がこの頃「はっ」としているのは、マスクをしていたこの数年のうちに、すっかり私は口紅を塗る習慣を失くしてしまったということ。

ケアのためのリップクリームは別として。
唇に色を乗せるってことを忘れてしまっている!
そして、塗るのがなんだか気恥ずかしい!!
更に言うと、化粧ポーチの中に口紅が入ってない!
これでは「ルージュの伝言」が出来ないではないか!


以前は私の口紅が取れてしまっていると、「顔色悪く見えて良くないから口紅は塗りなさい」とすぐに注意をしてきた母も、今ではすっかり何も言いません。
慣れって怖いよねぇ。

そういえば、仕事での洗いものを見ても、グラスに口紅がついてるってことが極端に減ってるかも。
化粧品業界の口紅の売上を心配してみたりなんかして。

これではいかん、と口紅を塗ってみる。
鏡を見てみる。

……ケバい……いや、ケバくないのか?
見慣れないだけか?
グロスにしてみよう。
……ううむ……ヌラヌラし過ぎか?
更にこれもまたケバいか……

で、結局ビミョーーーーーな色付きリップを塗ってしまうわけですよ。
ちょっとぉ!!ダメじゃん!!
弱気で無難。

そりゃ、若い頃みたいにリップペンシルでしっかり輪郭をとって、青みピンクや真っ赤な口紅を塗って、ふっくら見せるために細かーいラメ入りのグロスを中央にチョンチョンと…(時代が知れるなぁ)なんてことまでしたいわけではありませんよ。

ただ、素の唇で平気で外出して人と会ってる自分に愕然としてるってこと。

さぁ。女たちよ。
再び唇に色を乗せよう。
あなたの顔をパッと明るく見せたり、セクシーに見せる色を。

…と、ここまで書いた私の口紅がすっかり落ちていることに気づき、そそくさと化粧直しに向かう午後です。

#エッセイ #メイク #口紅

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