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私のお守り

お守りの定義を示しておきます。ウィキより。

お守り(おまもり、御守り、御守)とは、厄除け(魔除け)、招福(開運、幸運)、加護などの人の願いを象った物品(縁起物)である。護符、御符[1]とも呼ばれる。外来語で言うとアミュレット、タリスマン、チャームなど。

要するに、願いをかたどった物体ということらしいです。

自分にとってお守りとは何だろうと考えた時に真っ先に思い浮かんだのは毎日のように使っているイヤホンでした。イヤホンがどんなお守りの役目を果たすのかというと、私はイヤホンをしているとき、音楽を聴くことによって外界から身を守られているような気分になります。自分の世界を保ってくれているような感じがして、それは家の中でも人ごみの中でも、イヤホンをつけて音楽を聴いているときは同じ気持ちになります。

逆に、外で歩くときイヤホンをつけていないと自分の内界と外界の境界線がはっきりしなくて、自我を保つことも難しいような、嫌な気分になります。具体的に表現すると、絵の具のパレットで異なる2色を隣り合わせにした時の、だんだんそれが混ざり合っていくような感じです。

私が使っているイヤホンはAirpods proです。発売当初に買ったので、だんだん黒ずんできました。これには2種類のモードがあって、ノイズキャンセリングと周囲の様子が聞ける外部音取り込みモードで切り替えが可能です。外を歩くときはいつもノイズキャンセリングにして歩いています。このノイズキャンセルがどれくらいすごいかというと、ショッピングモールの騒音は全く聞こえなくなってしまうくらいです。会話はできません。いつもこのモードにしているからか、自分とそれ以外という意識が常にあります。

元から人と話すことというか、人とかかわることがあまり得意ではありません。地元で過ごしていると、外に出るたびに知り合いと顔を合わせることが多くて、嫌で仕方がないです。音に敏感なこともあって、このイヤホンは、そんな自分を外界から守ってくれている気がします。


もう一つお守りがあって、それはこのライターです。(正確にはライターケース)

二十歳になり喫煙を始めたばかりの頃、雑貨屋さんで見つけ、ひとめぼれをして買いました。金属でできていて、とても重いです。確か2500円くらいでした。一品もので今はなかなかないそうです。

この柄はトライバル柄と言い、アフリカやサモアの部族が独自に生み出した民族文様です。私はとてもかっこいいと思ってます。現地ではトライバル柄自体に魔除けや宗教的儀式の意味合いがあって、お守りと同じ役回りをしているそうです。

こんな感じで、私はこのライターをいつも(いつもではないが)鍵と一緒にして持ち歩いていて、そうすることで鍵をなくすのを防いでいます。このライターに込められたお守りとしての役割は鍵を守ることです。とてもお気に入りなので、子供ができてその子が二十歳になったら、プレゼントとして渡してその先も継いでいってもらおうかなーとか勝手に考えてます。

やっぱりお守りというと、カバンにつけて持ち歩いているようなイメージがあったので、私のお守りもいつも持ち歩いている物かなと思って、紹介がてらこの文章を書きました。