照らすコトと支えるコト
理学療法士として現場に出るようになり、
1年ちょっとが過ぎました。
そんなタイミングで異動が発表され、
6月から環境が変わることになった。
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環境が変わる、そのタイミングで「仕事」や
今後についてを考え直して、
少し整理してみたいとそう思いました。
なので、昔から今にかけて、今から未来に
かけてのことをまとめてみます。
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自分は今、理学療法士として訪問リハの
お仕事に従事している。
病気や怪我を抱えた方の、身体機能の回復であったり障がいと付き合っていく過程を、利用者さんのご自宅でサポートしていくのが、
おおよそのお仕事。
そもそも仕事として、なんで理学療法士だったのだろうか。
理由はただ“何となく”、人をサポートするのが
好きだったからだと思っています。
その“何となく”って、一体何だったんだろうか。
そんなことを思いながら、ちょっと振り返ってみましょう。
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幼い頃から振り返ってみると…
小中学校合わせて9年間、野球をしていました。
でも正直、野球はあんまり上手くなかった。
そんな影響もあってか試合中、
ベンチでのサポートは、誰よりも上手く
立ち回れていたと思っています。
誰かをサポートすることを重ねていくうちに、
『サポートするの上手いし、向いてるね!』と
周りから言われるようになっていきました。
きっとその頃から、サポートは自分の強みで、
一つのキーワードだったんだと思います。
それから高校へ進学をし、
そんな今までのことを先生に話していたら、
『理学療法士なんてどう?』と言われました。
人をサポートするという点をみて、合うかも!と
思ってくれた様子。
安直な16歳の自分は、それを聞いて
何となく『良さそう!』と思い、大学受験へと
進んでいきました。
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そんなこんなで理学療法士を目指して、大学へ
無事に進学。
その先で、実習や学生団体での経験もあって、みるみるうちに理学療法士っておもしろいなって
思えるようになりました。
そして何よりも一層、自分にそう思わせた
体験。それが大学の文化祭での出来事。
うちの大学の文化祭では、医療系の学部で
ステージ公演を披露するのが伝統。
そのステージ公演は、ダブルダッチや
ジャグリングなどのパフォーマンスを、その年その年でのストーリーの起承転結に沿って披露していくのがスタイルです。
そのステージの中で自分は、パフォーマーではなく裏方として、照明演出を担当していました。
(今思うと、やっぱり何となくサポート役が好きだったから裏方に回ったんだろう。なんて。)
そして、一見関係はしていなさそうではあるけれど、この時の経験が理学療法士としての今の自分に繋がっているんじゃないかなと思えています。
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照明演出自体は、おそらくイメージ通りの
内容なので、省略。
ただ、“照らす”だけが演出ではないってことは
伝えておきたいところですかね。
照らすだけではなく、照らさないのも役目の一つで、この時の足算や引き算といった駆け引きが
何とも奥深くて、おもしろいなとずっと思っていました。
見てもらいたいものを際立たせ、色や明るさからイメージを伝え、パフォーマンスを最大限に引き出して、魅せる。
ただこれだけをひたすらに試行錯誤しながら
繰り返す。
それが自分にはおもしろいなと感じさせてくれていたんだと思います。
なんて話を当時担任だった大学の教授である先生に伝えてみました。その時にもらった言葉は…
『それってリハビリと同じですね。リハビリも、人の魅力を最大限に引き出すのが仕事ですからね。その価値観は大事にした方が良いですよ!』
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この時、先生が教えてくれた視点は、今も理学療法士として大事にしているものです。
そして、
やっぱり自分は、
『人がより輝く姿を見ているのが好きだ』。
それは理学療法士としても、一人の人間としても。
この思いがあるから、自分は今の仕事を
している。
病院ではなく、新卒から在宅を選択したのも、
その人らしさをより感じられると思ったから。
そして今後もきっと、人がより輝く姿を見たいが為に、「仕事」をしていくんだろうなぁって。
今のフィールド以外でも、”輝いていてほしい人”のイメージが湧いていて。
でもまだそのイメージはふわふわとしているから、これから輪郭を見つけていきたいと思います。
少しずつだけど、色んなことを学んで、
その都度、誰かに還元できるように。
誰かを照らしたり、支えられるような自分を
目指して、日々を過ごしていきたいですね。
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