勝手にチャレンジ1000 0028 糠床とレモンを連れて。

用事があって実家にいかねばならない。
三泊四日の小さいお出掛けだが、置いていったらきっと枯れてしまうだろうから、レモンちゃんも連れていくことにした。
それから、置いておいたら干からびるの必至の発芽間近なレモンの種と、毎日かき混ぜなければならない糠床も。

発酵ものは放っておけるものと日々手入れが必要なものとあるけど、糠床は毎日かき混ぜなければならない。特に冷蔵庫に入れず常温で保管しているので、せっせと混ぜなければすぐに白い酸膜酵母が発生してしまう。
常温は怖くないけど忙しい。

植木鉢をもって引越、といえばリュック・ベッソンの映画「レオン」で、孤独な殺し屋レオンが世話をしていた「友達」=観葉植物を、小さなヒロイン、ナタリー・ポートマン演じるマチルダが、レオン亡き後植木鉢を抱えて歩いていく姿が印象的だった。

そんな悲しいシーンでなくてもごく普通の引越とか、家の建て替えとか、たくさん植物を育てている人は大変だろうな、と思う。

実家には前に書いたが、取り壊した夫の実家の松とつつじがある。
全部切ってしまうより、少しでも何とかしたい、という義父と父の気持ちから1本ずつだけどうちに引っ越してきた

父や母がいなくなったらこの庭はどうなる?
そしてあのジャングルのような私の庭は?
動けない木々と、その回りの草や虫や小さな命たち。年月が作る小さな宇宙、小さな自然・・・燃えているアマゾンも。どう守っていったら良いのだろうか?
レモンちゃんは持ち運べるし、まだ邪魔にならないからいいけど。

これって犬や猫、他のペットにも通じる悩みかも。
物言わない草木だとはいえ、面倒だから、育てられないから、いらない、といって良いのか?邪魔だからって取り除いても良いのか?だいたい邪魔ってどう言うこと?
庭も、自然の森も取り壊したり、破壊したりするのは痛々しい。もし、そこを明け渡してもらわねばならないならなんとか行く末を考えたい。年月が育て上げた大きな木はなおさらだ。

ところで、実生の木には実は生らないと言われる、らしい。
確かに、家の庭の柿は鳥が運んだのかいつの間にかはえていたものをそのままにして大きくなったものだが、長い間実がならずしかも生ったのは渋柿で干し柿にするのも大変なほど小さいものだった。
レモンも本職の人に種からじゃああまり期待できない、きっと先祖返りでトゲトゲで実の生らない木になるよ、と、言われてしまった。

なぜ山に登るのか?
そこに山があるからだ。
なぜ種を植えるのか?
そこに種があったからだ。

か、可愛いからいいのだ!
行けるとこまで育ててみるのだ!
それが楽しいのだ。

#gardenwork1000

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