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絶対加入しておこうぜドローン保険/ユニバーサルなスポーツ「ドローンレース」//FPVドローンワンカットショートドラマの裏側/BetaflightのConfigationタブ/自作か完成品か/通常空撮とFPV空撮の違い/横田 淳『週刊ドローンリアルビュー』 Vol.15


今週は猛暑の中、とある先進的な幼稚園の撮影を行っていました。自然豊かな幼稚園で、こんなところに幼少期に通っていたら想像力豊かな子に育つだろうなと。

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普段ならキャストやクライアントなどにストーリーやコンテを理解してもらい調整いただくのですが、今回の相手は子供。本当に一筋縄では行かないので大変です。聞き分けがいいなと思ったら次にはすぐにドローンを攻撃するヒーローに変身したり、想定外の連続です。

マイクロドローンのように小さいドローンだと子供はドローンを見つけ次第、すぐに追っかけ回し始めるのですが、前からであれば全然避けられるものの、後ろからつかもうとされたり、不意に横から現れて進路妨害されたり笑 小さいとはいえどプロペラに手を突っ込まれたら血が出てしまう可能性があるので、そのような場合はすぐさまモーターオフして飛行停止、つまり必然的にクラッシュすることになります。数時間の撮影なのに3機使うこととなりました笑 ある程度危険と隣り合わせだからこそ、生半可なスキルでは子供向け撮影は任せられないなと感じました。

また、FPVドローンのワンカット撮影を用いたショートドラマを公開しました。

結構反響があり嬉しい限りです。最近中国を筆頭にショートドラマが人気です。詳細は動画コーナーで解説をしたいと思います。自作ドローン組み立てコーナーではいよいよBetaflightの設定解説が中心になってきています。お勧めパーツでなくともソフトウェアチューニングにまぁまぁ役に立つ話にしているのでぜひ見てみてください。

それでは今週のメルマガです。

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                         2020/8/19
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横田 淳『週刊ドローンリアルビュー』 Vol.15


毎週水曜日発行
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今週の目次─────────────────────────────

1.今週のトピック
2.横田のドローンガジェットレビュー
3.世界のおすすめ動画解説
4.連載:ドローンのつくり方講座
5.Q&A(何でも質問回答)

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1.今週のトピック

日本中・世界中でドローンを持ってコンテンツ企画、イベント運営、撮影している著者が毎週違ったトピックで旬な話題を提供します。

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『誰もが起こりうるクラッシュとドローン保険(趣味・業務)』

ドローンはよく墜落します。FPV系自作機はそもそも墜落するような飛行の仕方が多いのである程度しょうがないのですが、DJI製ドローンでも東京都内で落ちた事例を僕は何個か知っているくらい落ちています。

個人的にはDJI製のドローンで突如墜落する経験はないですが、暴風状況でかつ細いところを無理くり通そうとして壁にぶつかり落ちたことはあります笑その時はジンバルが壊れたのみでなんの被害もなかったですが。

クラッシュ&墜落の原因には様々あります

A攻めすぎ・操作ミスでクラッシュ(技術不足)
Bノーコントロールでクラッシュ(操縦電波送受信不備)
C映像が途切れてクラッシュ(映像電波送受信不備)
D突如墜落(機体不備や原因不明)

FPV自作ドローンを操縦する人でクラッシュを経験していない人はもぐりと言えるくらいクラッシュするのは当然であり、Aは頻繁に起きます。BやCは知識やメンテナンスに対する理解がないことで多発するトラブルです。一定の経験やスキルを持つことができればABCは最小限にすることができる、もしくは仮にクラッシュが起きても被害を出さないクラッシュに止めることができます。

しかし、冒頭の都内での墜落事故のように想定外の墜落も起きうることはいつでも想定しておかないといけません。(実際はWi-Fi電波、その他電波の干渉やコンパスの乱れなども考えられますが、ぐしゃぐしゃになった機体から原因を探るのが難しくDと判断されるケースは意外とあります)

よくある機体整備不備だと、ESCの不良やモーターネジの緩みなどがきっかけで1モーターの制御ができず突如クラッシュするというのは考えられる事故です。

人や重要施設が絡む撮影や飛行においてはメンテナンスを怠らないように綿密なチェックをするなども解決策の一つですが、必ずしもそれで全てが防げるわけではないので、ドローン保険などは必ず入っておくべきものだと思います。

車の運転でもそうですが、いくら自分が超安全に運転していてもボケてしまったおじいさんに道路を逆走されたり、DQNなお兄さんに煽られたりとあるわけで、ドローンも妨害電波を出されたり、テンパってしまった初心者の操縦するドローンと接触することもあり得なくないのです。

DJI製品は購入時に付帯で保険がついてきますので確実に加入しておきましょう。最近では大手保険会社でドローン保険と名売った商品が多く発表されているので、会社などで契約している保険会社にドローンの保険をお願いするのも一つです。そういうケースではない人以外には以下のドローン保険をお勧めします。

○ラジコン操縦士登録・ラジコン保険
https://rck.or.jp/operator/op_hb_registration.html

これはホビー用途でかなりお得な保険です。4600円で2年間有効であり、対人対物1億円の賠償責任保険がついています。機体自体の保険(車でいう車両保険)はありません。この保険が良いところは、払込した日から有効なので、これから始めようとする人や明日ドローンを初めて飛行するという人でも郵便局に行けばすぐに加入できる点にあります。

実際の適用例についてお話ししますが、私が運営するドローンフィールド相模湖で駐車している車に自作ドローンが追突する事故がありました。ボンネットに勢いよく墜落したため結構凹んでしまったみたいです。お互い知人程度ですが、車両の修理費用が同保険の適用により支払われました。

初心者であればあるほど意図しない場所への墜落は起きやすいです。本当に激安でコスパ良い保険なので加入することをお勧めします。クラッシュでドローン壊して人や車を傷つけたらブルーになるなんてもんじゃないですよ!

○業務用ドローン保険
http://www.goodhoken.co.jp/drone/

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