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横田 淳『週刊ドローンリアルビュー』 Vol.2/GoProのおすすめセッティング/ドローンフライトナビ/Tomz FPVのRedbull追撮/ドローンにつぎ込んだ金額/モード1かモード2宗教/桜ドローンプロジェクトは赤字?

第二回目のメルマガ発行です。今週はリアルで質問を結構もらうGoProの設定について解説しています。該当部分は無料でも見れるようにしているので気になる人は見てみてください。質問がまだまだ足りないので購読者はガンガンだしてくださいね。最初は複数問でも問題ないです。

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                         2020/5/20
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横田 淳『週刊ドローンリアルビュー』 Vol.2


毎週水曜日発行
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今週の目次─────────────────────────────

1.今週のトピック
2.横田のドローンガジェットレビュー
3.世界のおすすめ動画解説
4.連載:ドローンのつくり方講座
5.Q&A(何でも質問回答)

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1.今週のトピック

日本中・世界中でドローンを持ってコンテンツ企画、イベント運営、撮影している著者が毎週違ったトピックで旬な話題を提供します。

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『ドローンを飛ばすときのGoProのおすすめセッティング』

GoPro HEROシリーズは毎年新しいモデルが登場していますが、振動対策が優れているのでドローンを飛行させる人にとってとても重宝されています。私が持っているアクションカメラはGoProだとHERO6/7/8、Session 5、MAXを複数台ずつ、他にはDJI Osmo Action、Sony RX02、Insta 360 Go、Insta 360 Xを所持しています。GoProと他社の違いは別途説明する機会を持つとして、今回はGoProを空撮で使うときのおすすめ設定やその解説をできればと思います。HERO8をベースに説明しますが、6/7でも大きくは変わりません。

まずは基本的な設定例(Protune on)です。
・解像度:4K 16:9
・FPS:60fps
・ビデオ安定化:オン
・ISO 100-100(最小-最大)
・Shutter Speed:1/120
・ホワイトバランスWB:5000(天気に応じて)
・カラー:フラット
・シャープ:中
・画質(ビットレート):高

GoPro HERO6-8は4K60fpsが取れるのでそれを最大限活かした設定です。
ただし、こちらを快晴の状況で設定すると白飛びするので基本的にNDフィルターをつけて調整しています。雨とか霧の時くらいですねフィルターをつけないのは。

○GoPro HERO8用NDフィルター
https://amzn.to/364xF3o

ISOは低ければ低いほうが画質が良いので基本最大100です。基本的にアクションカムは画質が悪いので可能な限りここの値は下げて置きたいところです。夜間や花火の場合などはここを400くらいまでにあげたりしますが、800までいくとノイズが目立ちすぎて気持ちが萎えます。Davinci Resolveの有料版のノイズ除去は非常に優秀なのでかなりノイズは取れますがやはり撮影時点で最小限にしたいところ。

シャッタースピードは60fpsの倍の数値が分母となる1/120にしています。1/60以下だとカクつきがでてしまうし、1/240以上だと単純に暗くなるので天気やNDの状況によって帰る可能性があるくらいです。不自然なブレが出てしまうので基本は固定にしておくのがおすすめです。極端に暗いところやきれいにクルージングするときはシャッターはAutoでも良い派です。60fpsにするのはスローモーションを使うためです。きれいな映像でスローを求めないなら30fpsのほうがいいですね。そのほうが光をより取り込めるので。露出が足りないインドアは30fpsで撮ることも多いです。

シャッタースピードとホワイトバランスは基本固定にしているのですが、上述のブレに関することを差っ引いてもFPVだと特にしておいたほうがいいと思います。というのも、FPVドローンの飛行というのは、一つのカットで色んなシーン・場所に行くことが多く、飛行時間もある程度あるのでその間に天気も変わったりします。

例えば夕日に向かって海を低空飛行で走ってその後急上昇して海に垂直落下するとします。
その時の映像に映る明るさと色合いは以下のようなものになります。

「夕日逆光の低空飛行時」:とても明るく・赤い
「急上昇で空を見る」:やや明るく・青い
「海を真下俯瞰で見る」:やや暗く・黒い


シャッタースピードやホワイトバランスをAutoにしておくと、これらを自動的に補正するためにいきなり明るくなったり暗くなったり、青さを消したり暗いところがいきなり明るくなったりします。FPVのように一つ一つのカットが動的に移り変わる場合にはAuto設定だと不自然な切り替わりになりやすいのです。そのため基本的には天気やシーンによって飛行する前に固定設定を入れます。

最近撮ったもので明暗が激しいところだと下記がありました。

○[SAKURA DRONE] Kamakura & cherry blossoms
https://youtu.be/LHW-19iFk1I

Auto設定にしていたら暗いトンネルから出た瞬間に不自然な光の入り方になってしまいます。シャッターはある程度柔軟に対応してくれるのですがホワイトバランスのAutoはなかなかFPVドローンのスピードには対応できなさそうです。ちなみにこの映像の冒頭のトンネルの照明は60Hzだとフリッカー(映像がチカチカしてしまう)が出ていたので50Hzに変更したところ問題ありませんでした。

ビデオ安定化のON/OFFは意見が分かれるところですが、HERO8の安定化は私は使っています。6と比べてとても良くなっていると感じます。ちなみにSession 5はオンにすると全然使えなくなるのでいつでもオフでポン付けです。安定化をオフにした上でReelSteady GOというアプリを使えばブレをとったなめらかな映像に仕上げることができるのでそちらもおすすめですが、インポートするのが面倒に感じてしまって私はHERO6の剥きプロ(GoProの皮をすべてひん剥いて軽量化し30gほどにしてマイクロドローンに搭載することができる)時にしか使わないです。Premiere ProやDavinci Resolveのスタビライザーとは一味違うのでぜひ持っておくことをおすすめします。

あと細かいテクニックですが、画面のロック機能は使っておいたほうがいいですね。過去にロックなしで飛行していたときにGoProの背面にマウントのスポンジがあたっていたのですが、そこが振動で動いてモニターのご操作がおきて勝手にズーム状態になったまま撮影してしまい粗々の映像になって悲しいことがありました。

設定について記載しましたが、FPV×GoProにおいて何より重要なのはドローンへのマウント方法なんですよね。私はFPVドローンやMavic mini(2.7Kで画質も低いけどGoPro乗せれば航空法の規制対象外で4K撮影飛行が可能)、水中ドローンにGoProをつけて使うことがほとんどですが、このマウント部分がぐらついていたり、そもそもの機体の振動が大きいとせっかくのアクションカム機能も台無しになってしまうので注意しましょう!

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2.横田のドローンガジェットレビュー

毎月のように新しいドローンが中国を中心に世界で開発販売されています。
横田が実際に使っているものを中心にレビュー・解説していきます。

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『ドローンフライトナビ』
https://apple.co/2Apm2YN

「ドローンをどこで飛ばせばいいの?」
と聞かれることが多いのですが、ドローンフライトナビで今の現在地みて赤くなければたぶん大丈夫!と言えるのですが(航空法の規制は別途ちゃんと確認してね)ロケ地の調査においては予めPCで調査を行うことが多いものの、現在地の状況や短時間で移動して行けそうなところ(数時間〜数日)などを確認するのにはとてもいいです。

アプリを開いてGPSで現在位置を設定して、色がついてないこと(=規制の対象外であること)、色がついているならどういう規制なのか、飛行機の侵入経路の位置関係の把握、日の出・入状況をざっと確認します。個人的な使い方としては撮影前後に使うシーンが多いため、リクエストとしては太陽の位置が「3h前/6h前/現在/3h後/6h後」とかでおよその位置関係を表示してくれたら最高だなと思っています。

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