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[週刊メルマガ]ドローンリアルビューVol.50最終刊(全文無料公開)

石垣島や離島でちょこちょことこの原稿を書いています。
ついに最後の連載となりました本メルマガ。書くことは決めているものの、最後かぁと思うとなかなか筆が進まず、どこか終わりにしたくない自分がいたりします。

一冊の書籍にすることを考えてドローンを中心とした知見を可能な限りアウトプットしていこうとはじめました。去年の桜ツアーが終わり、コロナ真っ最中に始めることを決意したこの週刊メルマガ、ようやくフィナーレを迎えることができまして、読者の皆様には感謝しかありません!ありがとうございました。最後まで楽しんでいただければ嬉しいです。

○今週のとんかつ〜とんかつ三(神田)〜
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13184955/

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最後はやっぱり好きなところ。
東京でどこのとんかつが好きかと聞かれたらやはり「とんかつ三」かなぁ。
とんかつにもいろんなタイプやシーンによって行きたいお店は違うのですが、僕は東京に帰ってきて「とんかつ食べてぇ…」となったら決まって思い出すのはこちらのとんかつです。先日も閉店30分前にギリギリタクシーで駆け込み到着して食しました。

好きな曲にしても、扱いやすいドローンにしても、それぞれ好みとか合う合わないがあります。とんかつなら重要な肉質、衣、味、ソース、味噌汁、付け合せ、雰囲気、料金などなど考慮するポイントがありますが、僕は総合的にこちらがベストかなと。ぜひ一度食べて見てもらえればと思います。

それでは今週のメルマガです。

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                         2021/05/17
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横田 淳『週刊ドローンリアルビュー』 Vol.50


毎週水曜日発行
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今週の目次─────────────────────────────

1.今週のトピック
2.横田のドローンガジェットレビュー
3.世界のおすすめ動画解説
4.連載:FPVドローン入門〜エアートリック〜
5.Q&A(何でも質問回答)
6.今週のドローンニュース

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1.今週のトピック

日本中・世界中でドローンを持ってコンテンツ企画、イベント運営、撮影している著者が毎週違ったトピックで旬な話題を提供します。

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『僕が今ままで注力してきたことと、これから』

この数日は沖縄にずっと滞在していました。沖縄の石垣島をベースに、石垣北部、黒島、与那国島、波照間島を転々とめぐりました。2017年の石垣島ドローンレースで行って以来、実に4年ぶりとなりましたが、コロナによって過去の盛り上がりはなくなっており、観光に頼っていた地域は軒並み苦しい状況が続きます。

コロナの影響は僕とて例外ではなく、2019年まで「イベント」ばかり行っていたため2020年はもろに影響がきました。僕はこれまでドローンレースを新しいスポーツとして確立するために、レースイベントを開きまくって来ました。

2016年から2017年は入門レースや草レースから賞金レース、興行としてのレースをひたすら開催しまくり、5年が経った今でも日本一レースを開催した実績があると自負しています。一方、参加者を増やすために、ブログとは別にドローンレースの入門書籍を執筆したり、寺子屋と題してこれからドローンレースを始める人のための手助けをしてきました。子供向けのドローン体験やレース・イベントを始めたのもこの頃です。

2018年、思ったような業界の広がりが作れないことを感じて、このままではいけないと、自分がレースを開催する方向から、どうやったら主催者が増やせるかを考えて、これまでの開催経験を整理して主催者講習を何度も行いました。ライセンス制度やルールの標準化を図ったのもこの頃です。アドバイザーやゲストレーサーとして他社が開催するレースに積極的に参加するようになったのもこの頃です。

このときに感じたのは「ドローンレースがビジネスとしての継続性がない」ということでした。多くのコアな(世間から見ればマニアな)レーサーが集まり、スピードを競うレースは確かに1回目は話題になり、盛り上がります。しかし続かない。好きな人だけが残る。しかし、それだけでは広がらない。こうなるにはたくさんの理由はあるけれど、一番の理由は「ドローンレースが面白くない」ことにつきます。

僕自身ドローンレースのスピード感が好きでとても面白いと感じますが、ここでいう面白くないというのは、「観ている人の視点」です。大型のイベントでは、芸人やアイドルをいれて盛上げたり、ドローン体験をすることでより親近感を与えたり、ストーリーや演出を考えることで工夫してきましたが本質的な解決にはなりませんでした。

2019年はこれまでのドローンレースを再創造してみよう、と考えこれまでと趣向の異なるレースを企画し開催してきました。NINJA DRONE 忍という障害物ドローンレースは誰でも参加できて、参加者も観ている人も楽しめるイベントにできました。サイバーエージェントの子会社と行ったプログラミングドローンレースは、小学生を対象にパソコン一つでドローンを正確に飛ばすことを競うゲームを行いました。これも白熱した!ミクシィさんのXFLAG PARKでは「ドローンを操縦する」という先入観をとっぱらって「ドローンを撃ち落とす」というエンタメに企画を途中から大きく変えました。

当初のFPVドローンレースの面影はさっぱりなくなってしまったけど、どれもお客さんの満足度はとても高く、こういうイベントを仕掛けることが自分の中での達成感も大きいと気づくことができました。つまり、ドローンレースにばかりこだわっていないで、もっと世の中に面白いエンタメを提供できるんだなと気づけました。

そんな中、昔の恩師と出会い「もっとおもろいことやろうや」と考えて実施したのが「桜ドローンプロジェクト」です。当時FPVドローンを利用した初めてのTVCM(コカ・コーラ社)だったり、いくつかの仕事が並行していてめちゃくちゃ忙しい時期だったのですが、だからこそ立ち止まってもう一度考え直そう、というときでした。

様々な準備を経て、同プロジェクトが始まり、すぐにコロナ。プロジェクト自体は去年の緊急事態宣言時に一時中断していましたが、つい先日、北海道での撮影を終え、当初目標としていた「47都道府県の桜をアーカイブ化する」ことができました。

カメラマンとして単価を徐々にあげて撮影し続けることや、代理店と仲良くして案件をもらうことに一切の興味がありません。やっぱり自分が良いと思えるものを撮りたいし、仲間と行きたいところに行きたいし、誰かの役に立つことがしたい、そしてしっかりと対価をいただく。そのためには撮影や映像とは異なるもっと本質的な提案が必要です。

この2年間で桜だけではなく、企業やホテル、店舗、たまに広告案件など撮影のお仕事を軸に、日本全国色々な地に伺いました。美しいところや、そうでもないところ、まぁまぁなところなど様々。コロナ禍で移動しまくるのはどうなのって声も出てきそうですが、相当な数を移動し続けました。2年間は固定の家もなく、全国のホテルや旅館に滞在して生活していたため、人より観光事情を肌で感じていると思います。これまでドローンレースを開催するだけでは見えなかった地方の課題も見えてきます。

今回の桜ドローンプロジェクトの映像で言えば直接自治体へ無償提供しているため、今後のPRや観光対策にも使えるし、実際にすでに使っていただいているところもあります。しかし、コロナ禍で積極的に人を呼ぶことができない現状があり、お祭りやイベントは当然ながら自粛。来年には落ち着くだろう、なんて楽観的な見立てには意味がなく、日本特有の長いものに巻かれる雰囲気を見ると国内に関して言えば、もう数年以上はコロナを前提に考えなければやっていけないところまで来ていると考えます。

観光に頼っていた地域は本当に悲惨な状況になっています。そして僕らがカメラやドローンを持って美しい自然を撮影していた地域の多くは観光に頼っていました。こうやって自粛をしている間にも閉じるお店やホテルはたくさんあります。ただ撮影して映像を作って公開して、それが認知を広げ「今後の集客」につなげるというフェーズは終わり、次にいかなければいけないと僕は考えています。経済的なアプローチやソリューションを提供することに加え、もっと俯瞰的に捉えて、本質的な表現や取り組みをしていきたいと。

8K高画質FPVドローンにより表現の幅が本当に増え、文字通り、これまで見えなかった世界が見えてきました。NetflixやAmazon Video、映画祭へのチャレンジも十分視野に入っています。

僕が目指していたドローンレースのスポーツ化はいつになるのかわかりませんが、この数年ではないことは確かです。しかし、今後エンタメが今以上に必要になる時が来るのは間違いないし、ドローン産業の広がりや社会インフラとしての重要性を鑑みたとき、将来確実に重要な位置を占めるスポーツになると思います。

なんかまとまりのない文章になりましたが、日本にいざるを得ないときだからこそ、もっと意識的に日本の外に目を向けていないといけないと考えます。今後「週刊メルマガ」としては廃止しますが、僕が考えることや溜まった知見など定期的にNoteでシェアしていきますので、引き続きよろしくおねがいします!

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2.横田のドローンやガジェットレビュー

毎月のように新しいドローンが中国を中心に世界で開発販売されています。
横田が実際に使っているものを中心にレビュー・解説していきます。

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『DJI Air 2S』
https://amzn.to/3ftiF3S

これまでFPV系以外のドローンだと、持ち運びや使い勝手を考えてMavic 2 Proを多用してきました。Mavic 2 Proは1インチセンサーのハッセルブラッドカメラできれいな画質、かつD-Log/HLGで撮影できるのが魅力でしたが、今回カメラについてはほぼ同等の機能を持つAir 2Sが出たことで迷うかたもいると思います。

結論から言えば、Mavic 2 Proよりも全然いい!というのが僕の評価です。
こちら先日沖縄行ったときに撮ったAir2Sの映像サンプルです。


■Mavic 2 Pro vs DJI Air 2S
大きな違い、というよりも、Air2Sにできないことは「絞り」。DJI公式ではNDフィルターを32よりも上の64-128-256などをセットにして出すことで露出調整をコントロールしてください、ということなんでしょう。設計上の失敗だ、とプロカメラマンたちに言われることが多い同デメリットですが、素直にNDで対応すればいいだろと思うし、その手間を軽く上回るメリットがAir 2Sにあると僕は思います。ライブとか長尺の撮影ならそもそも違う大きめの機体を使えばいいだけの話。

まず1つ目が画角。
Mavic 2 Proは28mmに大して、DJI Air 2Sは22mm。この6mmの差は大きく、広角で撮りたい風景にはぴったり。「あぁ、この画角がほしかった!」みたいな感覚が使っているととても感じます。

そして2つ目がスピード。
スロットルの上下におけるスピードが段違いに早いのが特徴です。
スポーツモードのロール方向の動きもめちゃめちゃ早くなっています。
なのに、カメラのブレや振動は皆無です!これが恐ろしくすごいなと思います。
Mavic 2 Proを使っていると機体の素早い動きに、カメラジンバルがついてこない、と感じることが多いのですが、そういうストレスがAir2Sはありません。機体も一回り小さく、軽く、軽快に動くこのスピードも一度味わうとやめられません。FPV機体を操作しているようなレスポンシブな感覚です。

最後に上げるなら、解像度。
Air2Sは5.4K or 4K60fpsが使えます。Mavic 2 Proは4K30fpsまでの解像度・FPSでしたが、そもそものジンバルワークの良さに加え60fpsの独特な滑らかさは気持ちがいい。いままで2Proで30fpsで十分、と考えていましたが実際に使ってみると戻れなくなります。動画の後半のように波の動きなどやはりスピードを戻したいときもあり、選択肢が増えて表現の幅が広がりますね。

ちなみに、僕はDJI Air 2Sの発売日に購入をしたのですが、誤って「DJI Air 2」を買ってしまいました。ちゃんと確認しないまま、箱を開けて、東北の桜の目の前で初使用しようとして気づきました。どうみてもセンサーサイズが小さいAir 2を目の前に愕然としたのが懐かしいです。

その後、Air 2Sを買い直して、現在Air2は未使用のまま手元にあります。
メルカリで出品しましたが、売れるのかしら…。本当に未使用なので、少し安く購入したいというかたはお声がけくださいませ…。


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3.世界のおすすめ動画解説

世界には面白い映像がたくさんありますが、ドローンを用いた映像はまだまだ知られていません。映像表現としても学術的にも面白い映像を解説付きで紹介していきます。

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『CUC stunt team - Welcome to our world』

アクション映画でよく使うスタント。このスタントチームのPVがこちらの動画。スタントシーンのバリエーションを網羅するのに全体の流れに動きを出すために、このFPVドローンが説明カットとして使われています。このスピード感とXYZ軸で自由に動くことができるFPVドローンだからこそ、スタントのように複雑な動きや大量のスタントマンの組み合わせをしっかりと表現できています。

にしても、この演出とドローンの軌道のタイミングのあわせ技はめちゃくちゃ考えたんだろうなぁと。すごい完成度。FPVドローンの操縦者はどういう動きができるか、を熟知していますが、スタントをやる方やディレクターはわからないことがほとんどです。反対にドローン操縦者はスタントの動きについてはわからないことがほとんど。その情報の非対称性を埋める作業がこうしたニッチな撮影方法にはとても重要で、アンマッチのまま撮影を終えてしまうと、いまいちな仕上がりになってしまうなと経験的に理解しています。

反対に言えば、どちらの動きも理解しているFPVドローン操縦者は強いと思います。
例えば、元サーファーが撮るドローン映像が半端ではないように。


「実際にできるドローンの動き」を確認しながら、どういうパス(軌跡)がいいのかを何度も確認、相談しながら、ほぼワンカットの動きを何テイクも実施したんんだろうなと。先日も紹介した「One Shot Movie」のように事前の設計がとても重要になるからこそ、一発取りでいいものが撮れたときは全員で創った感動がある。どんなに有名なアーティストを撮影するよりも、単価の良い映像よりも、現場が一体となって創る映像のほうが僕は好きだし、今後そうした映像に関われれば嬉しいなと思います。


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4.連載:SNSには出さないFPV映像たち

TVCM、広告、芸能人の撮影や、これまで撮影した自然風景や人物映像など公開しないまま様々な事情で非公開にしているものがあります。ここではシェアは禁止という前提でメルマガのみで限定公開でお見せしていきます。

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「ミュージックビデオの撮影にα1を投入してみた」

通常MVはほとんど受けることがないのですが、お付き合いの多いレコード会社さんで仲良くさせてもらっているため、GoPro5インチやマイクロドローンNaked GoProを使ったMVの撮影をさせていただきました。実際の映像はこの動画とは全く違います。これは僕が適当にその場で作ったただのダイジェスト動画。全然やる必要もなかった8Kドローンを試しに現場で投入してみましたw

映像見てもらえれば分かる通り、段違いにきれいで解像感があり今後の撮影を大きく変えるなぁと実感しました。実際、撮影しているカメラマンもこのフッテージをみて良くも悪くもショック受けておりました…笑 だって地上撮影に使うカメラよりもきれいな画質で飛んじゃうんだもん…。

この動画はサンプル動画として8KをスタビかけてFull HDでエンコードしたのですが、FHDでこの画質や色の再現度は凄まじいです…。ダクト付きなので、股の下でもスルスル通れるので、今後いろんな人が撮影に使うんだろうなと今からワクワクしています。

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5.Q&A(何でも質問回答)

質問なんでもください。
mag@drone-entertainment.co.jp
せっかく有料メルマガなので質問バンバンしてください。ドローンのこと、映像のこと、おすすめの地方、アジアのスポット、温泉、ビジネスに関することなど何でもOKです。

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■質問 マイクロドローン空撮での設定
こんにちは。次回が、ラストのメルマガ、本当に寂しいです。毎週楽しみにしていましたので、残念です。でも、本当に勉強になりました。FPVを初めて、何もわからないし、地方なので当時は仲間もいないし、ずっと1人でした。そんな中、このメルマガに出会い、勇気を貰いました。本当にありがとうございました。次回、最終と言う事で、思い切った質問をしてみたいと思います。マイクロドローン空撮の際の横田さんの設定をお聞きしたいなと思っております。自分なりに設定はしているもののマイクロドローンで空撮している人が周りにおらず、話も中々できません。よろしくお願い申し上げます。

■横田の回答
嬉しいコメントありがとうございます。
僕も最初はFPVを一人で始めて、海外記事を中心にググりまくってはたくさん購入して、作って失敗してを繰り返してきました。心細いしわからないことだらけで何度も挫折しそうになりましたが、僕もとある人と出会い一気に道がひらけたのを覚えています。こうしたメルマガが少しでもサポートできたらと思うと続けてよかったなと思います。こちらこそありがとうございました!

さて、ご質問。マイクロドローンのBetaflightにおける設定かなと思い解説したいと思います。これまでも細切れで設定について解説しましたが、比較的小さいドローンを中心とした空撮機の実際の設定例をベースに解説したいと思います。

まず、Betaflightのファームは最新の4.2.9にしましょう!とてもいい感じです。そして、最近の組み合わせでは一般的なF4系のFCとBlHeli32のESCを想定して解説します。(結構ハードウェアの組み合わせでできることや設定値も変わるので、もし大きく違う場合は、ご自身の機体構成を再度メールください。)以下は、95XのOMIBUSF4SDのFCのdumpデータです。

Beta95XHD-betaflight4.2.9設定データ

・FC側設定

スクリーンショット 2021-05-23 19.06.44

お使いのESCにもよりますが、BlHeli32対応のESCがおすすめです。その場合Bidirectional Dshotが使えますのでこちらを利用します。その際はDshot300にしましょう。F4のFCで双方向通信を利用する場合はDshot600にするとCPUが不足します。

スクリーンショット 2021-05-23 19.06.54

PID部分はデフォルトに近いですが、大きく変えているのはFeedfowardとi Term Relaxです。撮影をする場合によりなめらかに、操作舵のブレを少なくするためにFeedFowardを強めにいれます。i Term RelaxはSetpointで下げれば下げるほど機体はレスポンスが悪くなりますが、なめらかな飛行感覚になります。レースではここを25〜30くらいに設定しています。なお、Angle Strength(=37)はこれ以下にするのをおすすめします。

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Rateで重要なのはRC Expoです。やはり多少の指のブレが撮影時には発生しがちなので、これを減らすために数値を上げ下げしましょう。映像を見ていてロールやピッチの舵が不要に入っているのが確認できたら、その方向のEXPOを入れて自分の癖を消していきましょう。Yawを高めに入れているのは、マイクロドローンは相対的にYawを利用する量が大きくなるためです。Yawがしっかり入らないときれいに旋回できないので、本来ここは機体のサイズごと(=正確にはカメラ角度ごと)にかえるべきRATE値です。

スクリーンショット 2021-05-23 19.07.12

フィルターは、直接入力ではなく、スライダーがあると思うのでなるべく真ん中よりちょっと右くらいまでフィルター量を「下げる」設定値を入れてみましょう。PID画面において操作感にもっとも影響するのがこのフィルターです。


・ESC側設定

スクリーンショット 2021-05-23 19.07.51

ESCもBlHeliSuiteで設定ができます。ここでのポイントはMotorTimingとPWM Frequencyです。この設定をする前と後で飛行してみてください。全然操作感に違いが出て楽しめると思います。

わからないことあれば遠慮なくメールいただければお返しするか、記事にして書きますので、連絡くださいね。

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6.今週のドローンニュース

国内・海外のドローンニュースを1週間単位でお届け。タイトルとサマリーを眺めるだけでも全体の傾向をしることができますよ。気になるニュースは詳細解説します。

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【ピックアップニュース】
■10. Drones for the Environment: Battling Trash in San Francisco Estuaries
https://dronelife.com/2021/04/26/drones-for-the-environment-battling-trash-in-san-francisco-estuaries/

ドローンの映像を使って「落ちているゴミ」を検知して街をきれいすることができる。ヒロくんもこうした検知する仕組みをジャンボタニシでやっていたけど、めちゃめちゃ需要があると思うこの応用方法。今まで赤外線や超音波とかハードウェアで解決していたことを(お金もペイロードも大きく負荷がかかる)ソフトウェアでリアルタイムに処理できる。これがITの良さだし、どんどん効率化してビジネスが生まれるんだろうと思います。

■1. ドコモが近畿大学と屋内・屋外を往来できるドローンで自動巡回警備の実証に成功  ドローンによる巡回警備の実用化をめざす
https://robotstart.info/2021/04/20/docomo-kindai-drone.html
【概要】
近畿大学と株式会社NTTドコモは、屋内と屋外を往来して飛ぶことができるドローンを活用して、大学内を自動巡回する実証実験に成功したことを、2021年4月19日に発表した。
(冒頭の画像:同大学公式HPより)

同実証は、同月18日(日)に近畿大学東大阪キャンパスのアカデミックシアターで実施した。ドローンは、あらかじめ設定した飛行ルートをもとにドローンポートから自動巡回を行い、搭載したカメラで映像を撮影。撮影したデータは、ドコモのドローンプラットフォーム「docomo sky」において離れた場所にある複数の拠点で閲覧することで、巡回警備での有用性を確認した。"
■2. ドローンの安全な外壁調査システムを開発 NEDOなど
https://www.jutaku-s.com/news/id/0000028401
【概要】
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)など6組織は、ドローン(無人航空機)による安全な外壁調査を実現するシステムとして、飛行時に風の影響下でも高い性能を維持する「小型赤外線装置」と、これを搭載する「近接調査用ドローンシステム」を2021年4月16日に開発した。今回開発協力したのは、NEDOのほか、日本建築防災協会、日本建築ドローン協会、神戸大学、日本アビオニクス、コンステック。
■3. Vol.55 DJI Air 2S飛行編〜オールインワンこそ正義だ!
https://www.drone.jp/column/2021042115101544937.html
【概要】
高画質な1インチセンサー搭載の小型ドローンとしてバージョンアップしたDJI Air 2S。普段はMavic 2 Proを使うことが多い筆者としては、この小型機がどんな使い方ができるのか知りたい衝動がおさえきれず、晴天の屋外でさっそく飛ばしてきましたのでレポートいたします。
■4. CFD、NTTドコモ、水中ドローン活用漁場遠隔監視デモンストレーション実施
https://www.drone.jp/news/2021042211050745001.html
【概要】
CFD販売株式会社と株式会社NTTドコモは、水中ドローン「FIFISH V6 PLUS」と第5世代移動通信方式(以下:5G)による大容量・低遅延通信を活用したデモンストレーションを行ったことを発表した。
■5. プロ野球 楽天 ドローンで座席に溶剤吹きつけ抗菌作業 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210422/k10012990531000.html
【概要】
プロ野球・楽天は新型コロナウイルス対策として仙台市にある球場の座席に、抗菌効果があるとされる溶剤をドローンを使って上空から吹きつける作業を行いました。作業が行われたのは楽天の本拠地・楽天生命パーク宮城です。

散布型のドローンを使いおよそ2万6000ある座席の上空から、光があたるとウイルスや菌を分解する効果があるとされる「酸化チタン」を含んだ溶剤を吹きつけてコーティングしました。
■6. ドローンが港を飛び交う未来 シンガポール本気のIT化
https://www.asahi.com/articles/ASP4Q2GDXP4PUHBI035.html
【概要】
世界有数の港湾都市国家シンガポールが、海をめぐる技術開発に挑む新しい企業を呼び込もうとしている。いまは約30社だが、目標は2025年までに100社。コロナ禍を受けてさらなるデジタル化、効率化が進むと見込み、世界に先駆ける「海のシリコンバレー」になる道を模索している。
■7. 『ウルトラマンティガ』25周年記念でガッツウイング1号がドローン玩具に
https://www.asahi.com/articles/ASP4Q2GDXP4PUHBI035.html
【概要】
特撮ドラマ『ウルトラマンティガ』に登場した「ガッツウイング1号」がドローンとなって商品化されることが決定した。「ウルトラドローン ガッツウイング1号」(5,500円/税込)として、2021年4月23日11時からプレミアムバンダイで予約受付がスタートする。
■8. 青森発「スマート漁業」ドローンでナマコ密漁監視へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC221370S1A420C2000000/
【概要】
ナマコ密漁の監視やホタテ養殖の管理など、青森県の漁業でドローン(小型無人機)を使う実験が相次いでいる。冬期の寒冷など東北地方の厳しい環境下で実用化することで、全国の様々な地域の気候でも幅広く使えるようにする。漁業の担い手が不足するなか、青森発の「スマート漁業」として売り込む。
■9. ドローンで食品など配送サービス 試験運用 山梨 小菅村
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210425/1000063549.html
【概要】
山梨県小菅村で、ドローンを使って住民に食品などを届ける配送サービスが24日から試験的に始まりました。

これは山あいに位置し大型のスーパーなどがない小菅村で、住民に食品や日用品などを届ける新たな配送手段にしようと東京のドローン開発会社などが試験的に始めました。
■10. ドローン体験に車中泊、バーベキュー… 明石港に新たな遊び場
https://www.kobe-np.co.jp/news/akashi/202104/0014274276.shtml
【概要】
明石港東外港地区(兵庫県明石市中崎1)の砂利揚げ場跡地に25日、ドローン操作や車中泊が楽しめる屋外型の遊び場「明石ウォーターフロントパーク GRAVA(グラバ)」が開業した。予定していたオープニング式典や食品・雑貨の販売会を取りやめるなど新型コロナウイルス感染拡大による逆風下での滑り出しとなったものの、これまで一般市民になじみのなかった海沿いの一帯が親水エリアへ生まれ変わった。

【英語検索記事】

■1. Wingcopter in Japan: Partnership with ANA HD Trials Drone Delivery to Japan’s Remote Island Communities
https://dronelife.com/2021/04/20/wingcopter-in-japan-partnership-with-ana-hd-trials-drone-delivery-to-japans-remote-island-communities/
【概要】/(日本語訳)
In a first foray of Wingcopter in Japan, the German drone manufacturer and service provider has partnered with All Nippon Airways (ANA Holdings Inc, ANA HD) to trial drone delivery to the island communities of Japan. 日本でのウィングコプターの最初の進出で、ドイツのドローンメーカーおよびサービスプロバイダーは、全日本空輸(ANAホールディングス、ANA HD)と提携して、日本の島のコミュニティへのドローンの配達を試行しました。
■2. Skydio Whitepaper: Why Have Most Drones Failed to Uproot Traditional Methods of Inspection?
https://dronelife.com/2021/04/20/skydio-whitepaper-why-have-most-drones-failed-to-uproot-traditional-methods-of-inspection/
【概要】/(日本語訳)
The commercial drone industry knows that drones can be a critical tool for inspections, performing dark, dirty and dangerous jobs and providing enteprise customers with precise digital inspection data – but in many industries, drones haven’t yet uprooted traditional methods of inspection. A new Skydio whitepaper uses interviews with more than 100 organizations to explain why, and to explore what it will take to make drones the tool of choice for inspections. 商用ドローン業界は、ドローンが検査、暗くて汚い、危険な仕事を実行し、企業の顧客に正確なデジタル検査データを提供するための重要なツールになり得ることを知っていますが、多くの業界では、ドローンはまだ従来の検査方法を根絶していません。ホワイトペーパー新しいSkydio 100の以上の機関とのインタビューを使用するには、理由を説明するために、それは無人偵察機に検査のための最適なツールを作るために取るものを探求します。
■3. NetworkCoverage: Network Solutions Enabling Complex Drone Ops in Europe
https://dronelife.com/2021/04/21/networkcoverage-network-solutions-enabling-complex-drone-ops-in-europe/
【概要】/(日本語訳)
While the U.S. chose not to go the route of networked Remote ID, Europe went a different way in developing their UTM program, U-Space. The newly published NetworkCoverage Service Definition will help European drone operators, aviation systems, and telcos communicate: and the European drone industry to advance towards complex operations. 米国はネットワーク化されたリモートIDのルートを選択しませんでしたが、ヨーロッパはUTMプログラムであるU-Spaceの開発において別の方法を採用しました。新しく公開されたNetworkCoverageService Definitionは、ヨーロッパのドローンオペレーター、航空システム、および電話会社が通信するのに役立ちます。ヨーロッパのドローン業界は、複雑な運用に向けて前進します。
■4. The CIRC Drone-in-a-Box Solution Lands in Europe
https://dronelife.com/2021/04/22/the-circ-drone-in-a-box-solution-lands-in-europe/
【概要】/(日本語訳)
Automated drone solutions are among the fastest growing sectors in the commercial drone industry. Now, the CIRC drone-in-a-box solution has arrived in Europe as a new player in the field. 自動ドローンソリューションは、商用ドローン業界で最も急速に成長しているセクターの1つです。現在、CIRCドローンインボックスソリューションは、この分野の新しいプレーヤーとしてヨーロッパに到着しました。
■5. Remote ID and Flight Over People are Here: What’s Next for U.S. Drone Regulations? Hogan Lovells’ Lisa Ellman, Arjun Garg
https://dronelife.com/2021/04/22/whats-next-for-u-s-drone-regulations-lisa-ellman-arjun-garg-comment/
【概要】/(日本語訳)
"April 21, 2021 was a big day for U.S. drone regulations: rules that define Remote ID for drones, and allow flight over people and at night took effect. Those rules have been several years in the making, and the commercial drone industry has, for the most part, viewed their development as a step forward. 2021年4月21日は、米国のドローン規制にとって重要な日でした。ドローンのリモートIDを定義し、人の上や夜間の飛行を許可するルールが施行されました。これらのルールは数年前から作成されており、商用ドローン業界は、ほとんどの場合、それらの開発を一歩前進と見なしてきました。
■6. Steve Rhode’s Public Safety Drone Column: COA (Certificate of Waiver or Authorization) Pitfalls
https://dronelife.com/2021/04/22/steve-rhodes-public-safety-drone-column-coa-certificate-of-waiver-or-authorization-pitfalls/
【概要】/(日本語訳)
Is a Certificate of Authorization (COA) the right way for your public safety department to operate? Here, Steve Rhode discusses when and why it may be appropriate – or not – to operate under a COA.
認可証明書(COA)は、公安部門が運営するための正しい方法ですか?ここでは、Steve Rhodeが、COAの下で運用することが適切であるかどうかについて説明します。
■7. Public Perception of Drone Delivery: New Research from Virginia Tech Reveals What People Really Think
https://dronelife.com/2021/04/23/public-perception-of-drone-delivery-new-research-from-virginia-tech-reveals-what-people-really-think/
【概要】/(日本語訳)
Public perception of drone delivery has, until now, been relatively poor. Studies in the U.K. and elsewhere have indicated that at best roughly half of people living in communities surveyed didn’t see the point. ドローンの配達に対する一般の認識は、これまで比較的貧弱でした。英国や他の場所での研究によると、調査対象のコミュニティに住む人々のせいぜい約半数がその要点を理解していませんでした。
■8. Doosan Hydrogen Drones Take Flight in the Netherlands
https://dronelife.com/2021/04/24/doosan-hydrogen-drones-take-flight-in-the-netherlands/
【概要】/(日本語訳)
Doosan hydrogen drones will take flight in the Netherlands, testing offshore solutions including drone delivery, marine monitoring, and search and rescue.

South Korean Doosan Mobility Innovation (DMI) has penned a deal with Dutch government agency NHN (Development Agency Noord-Holland Noord, NHN), a regional development organization and governing agency for maritime economic development support project METIP." "斗山水素ドローンはオランダで飛行し、ドローンの配達、海洋監視、捜索救助などのオフショアソリューションをテストします。

韓国の斗山モビリティイノベーション(DMI) は、海事経済開発支援プロジェクトMETIPの地域開発組織および統治機関であるオランダ政府機関NHN(開発機関Noord-Holland Noord、NHN)と契約を締結しました。
■9. DRONERESPONDERS Public Safety Summit is Back at AUVSI XPONENTIAL
https://dronelife.com/2021/04/26/droneresponders-public-safety-summit-is-back-at-auvsi-xponential/
【概要】/(日本語訳)
DRONERESPONDERS Public Safety Summit is at AUVSI Xponential again this year, in both the virtual and live formats.

“The Airborne International Response Team (AIRT), the leading 501(c)3 organization supporting Drones For Good™ during emergencies and disaster response operations, today announced a continuation of their partnership with AUVSI, the world’s largest non-profit organization dedicated to the advancement of unmanned systems and robotics, to produce the DRONERESPONDERS Global Public Safety UAS Summit at XPONENTIAL 2021, the world’s largest unmanned systems and robotic vehicles show.”" "DRONERESPONDERS Public Safety Summitは、仮想形式とライブ形式の両方で、今年もAUVSIXponentialで開催されます。

「緊急時および災害対応作戦中にDronesForGood ™をサポートする主要な501(c)3組織であるAirborne International Response Team(AIRT)は本日、世界最大の非営利組織であるAUVSIとのパートナーシップの継続を発表しました。世界最大の無人システムとロボット車両が展示するXPONENTIAL2021でDRONERESPONDERSグローバルパブリックセーフティUASサミットを開催するための、無人システムとロボット工学の進歩。」
■10. Drones for the Environment: Battling Trash in San Francisco Estuaries
https://dronelife.com/2021/04/26/drones-for-the-environment-battling-trash-in-san-francisco-estuaries/
【概要】/(日本語訳)
The combination of AI-powered software and drones for the environment is incredibly effective. In this first part of a two-part series, read about how researchers in San Francisco are using drone imagery to help clean up San Francisco’s estuaries. AIを利用したソフトウェアと環境向けのドローンの組み合わせは、非常に効果的です。2部構成のシリーズのこの最初の部分では、サンフランシスコの研究者がサンフランシスコの河口をきれいにするためにドローン画像をどのように使用しているかについて読んでください。

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最後のほうは遅れに遅れてしまったメルマガ、ようやく50回を終えました。
最初から読んでくださった皆様にはとても感謝しております。購読者の詳細は見えないのでわかりませんが、なんとなくわかります。また後から購読いただいた方もありがとうございます。だいぶコアな情報なので、合う合わないはあると思いますが少しでも参考になったならば幸いです。

これからは週刊のように早いタイミングでの更新はなくなりますが、
引き続きNote中心に情報発信は続けていきますので、引き続きご愛顧いただければと思います!定期購読にしようかどうしようかは考え中。また告知します。

それでは楽しいFPV Lifeを!
Just Fly and Enjoy!

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