立場の違う人同士が、分かり合って働くには?
お客様の業務の効率化のため、従業員・経営層のヒアリングをしています。
お話を伺っていると、効率アップのための仕組み化より、上司に伝えたいことが伝えられない(伝えると怒られる)、上司は若手の意識が甘いなどというお悩みに会うことが度々あります。
ヒアリングを始める前は「どんなシステムを使うと、仕事がしやすくなるかな?」と思っていても、じっくりお話を聞くと、その前にやらなきゃいけない大事なことがある状態。
ですよね、どんなに便利な環境になっても、組織としての人間関係に悩みがあると、モヤモヤは晴れません。
対話とナラティブ・アプローチ
知人におすすめしてもらって読んだ「他者と働く『わかりあえなさ』から始める組織論」(宇田川元一著)。
ざっくり言うと、
「立場が違うと持っている前提が違うので、自分の考えを押し通しても分かり合えない。」
というに対して、対話とナラティブ・アプローチで解決しよう的な。
立場が違うゆえの対立
例えば、営業はお客様優先で納期を決めてくるのに対して、開発は品質優先でしっかり期間を取りたい。で、対立。
あるある問題ですね。
私も、お客様の効率化のためのシステムを作っていて、良かれと思って凝った仕組みを作っても、お客様に見せると「いやいや。それよりも、こうしたい。こっちの方が良い。」って言われて、こんな苦労することなかったんか!ということもあるし。
(いや、私の初めのヒアリング不足なのもあるけど)
ナラティブ・アプローチ
「ナラティブ」とは、私は「各々が持っている前提」という風に解釈しました。
(ざっくりしすぎてて、ずれてたらごめんなさい)
例えに挙げた営業にとっての前提。「お客様が困っているから、早くなんとかしてあげたい」
開発にとっての前提。「早くって言うのはわかるけど、早くしすぎると品質が落ちてしまう」
対話によってそれぞれの言い分(前提)をお互いが理解して、落としどころを見つければ、対立せずにすむよっていうアプローチ。
まとめ
立場が違うと起こる問題があるあるなのもわかるし、それぞれの持っている前提を理解することが大事なのもわかる。
ただ、現実問題、理解したからと言って、すぐ解決策が見つかるわけではないと思います。
だけど、相手のことを理解せずに自分の主張だけするのと、対話して相手のことを理解して主張するのでは、結果が全然違います。
対話することを面倒がらずに、ナラティブ・アプローチでWin-Winにいきたいですね。
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